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鍛冶屋の息子、MMORPGにはまる  作者: リーフランス
地殻変動と秋の冒険
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竜の砦を突破せよ

砦の中に入るとそこには3匹の小竜が居て、こちらの姿を見た瞬間我先に襲いかかってきた!


3匹とも先頭にいるTTを無視してこちらに殺到してくる!


「ショットナックル!」


TTの攻撃で一匹の竜が吹き飛ぶ!


「アイスランス!」

「はあ!」


一匹は氷の槍に、もう一匹はアースキーの先端が突き刺さるが、アースキーで攻撃された竜だけ仕留めきれずに、竜の口からバチバチと雷を吐き出してきた!

近すぎて回避はできない!


「ああああ!?」

「レンナさん!リジェネレート!」


バチバチと感電する中フェルが持続回復魔法をかけてくれる、やばい電気風呂を少し強くした痛みが連続で来たような痛みがする…HPバーは半減した…。


「レンナ!」


TTの拳が、仕留め残った雷を吐いた竜を殴って、赤いエフェクトに変えた…。

あ、竜の鱗を一個ゲットできた…。


「すまん、しくった…フェル、無事か?」

「私は大丈夫です!」


アースキーで肩代わりしているからフェルに電気は流れていないみたいだ。


「…レンナてフェルのダメージを肩代わりしているのか?」

「うん?ああ、そうだよTT」


TTの質問に答えるとTTは少し引き笑い的な感じの表情を浮かべた。


「なるほど…最大HP低いのによく守りきったな…普通そんな事したら範囲攻撃ですぐ死にそうだが…」

「不屈とかあったし、なんとかなるよ」


「…まあ、もしもお前が死んだら俺が暫くフェルを守ればいいんだな」

「そのもしもが来ないことを願う…それで先導は任せていいか?道を知らない自分よりTTが先導したほうが効率的に行けるし…それに、なんか自分達あからさまに狙われてる気がする…」


さっきの3匹の竜はTT狙ってなかったし…同じ龍の力を持っているからか?


「わかった、最短ルートで案内しよう」

「あ、ある程度竜と戦いたい、竜の鱗が欲しいんだ」

「鱗か…わかった、ある程度敵と戦いながら行こうか」


こうしてTTと共に自分達は竜の砦を探索し始める。




「なあ、明らかに自分達が集中攻撃されているよな…」

「明らかにTTさんを無視してましたね…」


竜の砦の内部である程度戦闘して、竜の鱗を3つ以上確保して思った事を口にする、全ての竜が戦闘で先頭にいるTTを無視して、真っ先に後ろの自分達を狙って攻撃してきている。


「そうだな、前攻略した時はこんな事なかったんだが…レベルで攻撃する相手を選んでいる…というわけじゃなさそうだよな…お前達の方が美味そうに見えるんじゃない?」

「そんな美味そうだからで攻撃集中されたら、たまったもんじゃないぞ…」


TTが襲われないのは龍の力とか関係あるのか?


「まあ真っ先に狙われるなら、レンナは回避に専念してくれ」

「わかった、所で今何割くらい進んだんだ?」


ある程度戦闘して、竜の牙とか翼とか手に入ったが、じわじわMPと集中力が消費してきた…。


別にMPはある程度持っているMP回復薬で回復すればいいが、集中力を回復する薬は存在しない…。


集中力がなくなれば、咄嗟の判断が鈍るし、警戒心や機器察知も鈍る…。


本来はここまで集中力が削がれることはないが、竜から集中攻撃されると思うと、気を張ってしまって、集中力を使ってしまった…それとも学校の勉強の疲れがでたか?


「あと少しでボス戦だから頑張れ」

「大丈夫ですか?レンナさん」


「大丈夫だフェル、まだ戦えるさ…TT、ボス戦時初手切り札を使って一気にダメージを与えたいんだが、切り札を使った後は暫く自分達はMP回復の為に無防備になるし、その間前衛任せていいか?」

「いいぞーここのボスは一度戦闘した事あるし、程度の時間なら1人で戦えるから安心してくれ…と、ここのレバーを倒せばボス部屋の扉が開くと…」


ガコンと、砦の中にあったレバーを倒すTT。


「あ、レンナさん!あそこに宝箱がありますよ!」

「へー運良く宝箱リポップしたのか…ナイス発見だ」

「…トラップとかないよな?」


フェルが宝箱を見つけるが、あのミミックが居たダンジョンで、ひどい目にあっているので自分は警戒する…。


「レンナはトラップ探知やトラップ解除のスキルとかないのか?」

「持ってない、1度トラップだらけのダンジョン攻略はしたんだが…それっぽいスキルは覚えられなかったな…」


「ならレンナは探索系のスキルの適性が低いかもな」

「そうなのか?というかTTは宝箱のトラップとか解除出来るのか?」

「無理だから開けるぞ」


カパリと躊躇いなく宝箱を開けるTT…咄嗟にバックステップしたが、宝箱にトラップはかかってなかったみたいだ…。


「頼むからトラップで死なないでくれよ?」

「しなねーよ、ほら、換金できるアイテムが4つだ、山分けしようぜ」


そう言って2つの換金アイテムを渡してくるTT…まあ、うけとっておこう、お金はいくらあってもいいからな…。


「よし、それじゃあ準備を整えてボスに挑もうぜ!」


こうして換金アイテム手に入れた自分達は、TTの背後についていき、ボスが居る所に向かった。

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― 新着の感想 ―
[一言] やっぱ竜の力持ってるからですかねー。
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