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鍛冶屋の息子、MMORPGにはまる  作者: リーフランス
ファーストログイン、ゲーム初心者の鍛冶屋、ファンタジーゲームの世界に降り立つ
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レンナのシャベルの製造!

リーダーの教えに従い、鍛冶する機械にインゴットやレシピをセットする。


「本当、セットして、後は叩いて仕上げボタンを押すだけで完成て、ゲームだから許されてるよな…」


現実との違いに違和感を感じつつ、機械を起動してすぐに金床の所に移動する。


「フェル、一緒に頑張ろう!」

「はい、前回ので感覚はわかりました、頑張ります!」


空気の温度があがる、次は倒れないように気合を入れる、不屈があるので気合を入れるのは大事だ。


ゴトンと所々に白さを帯びた真っ赤な金属の塊が鉄床に運ばれてくる、それをシャベルの形状になるように目指して叩き始めた!


「リジェネレート、フェアリーウィッシュ、スリップガード、パワーアップ!」


フェルの補助魔法の種類が増えている、頼もしさを感じつつ、ハンマーを振るい始める。


前回と違い、火花の散る量は少ないのは材料の違いか、スキルレベルの違いか?


そんな考えが頭をよぎりつつ、直感に身を任せてハンマーを振るう、腕に痺れるような衝撃が走るが止まらないように振るう。


「フェル、可能なら腕に痺れなくなる補助魔法をかけて!」

「はい!スタンガード!」


初回の一心不乱と違い、多少余裕のある鍛冶を行えている、形も整ってきたし、このまま行けるか?と思った矢先。


「一気に熱してから全力で刃先を叩いて、一気に冷やして!」


前回の時と同じ知らない声が聞こえる、なぜこの現象が起こるか、誰の声か全く分からないが、少なくとも悪い感じがしないので従い、一気に熱して、全力の一撃を振り下ろす!


「エレメントブースト!」


フェルの声と同時にハンマーと金属がぶつかり、派手な火花が飛び散る、皮膚に当たって、熱さを感じるが、気にせずに一気に冷やすと、仕上げのボタンが出てきたのでアイコンを押す。


「はあ、はあ…ぐう…生きてるよな…?」


仕上げのボタンを押すと同時に吐き気を感じて、膝をつくが、どうやら死なずに済んだみたいだ…。


レベルアップを知らせる音が聞こえるが、喜ぶ元気も出ずに座り込むと、フェルが心配そうにこちらを見ていた。


「大丈夫ですか!?レンナさん!リジェネレート!」

「ああ大丈夫、これ以上、体力が削られる事はないから…」


だけどかなりしんどい…あの謎の声に関しては聞くべきなのはわかるが、聞く元気もない…。


「お疲れ様、NPCとPLが共同作業しつつ、武器を仕上げる風景、何度見てもびっくりするよ、ほかじゃ見ないからな、こういう風景」

「そうなのか?リーダーさん?」

「ああ、普通は作成スキルを教えてもらっても、そこから独学やPL同士の情報交換で学んでいくことが多いからな、NPCと一緒に作業するなんてまず起きないんだよ、だから見てて面白かったよ」


リーダーの言葉にへーとなってると息が整ったので、出来立ての透明感のある、黄色のシャベルを手に取り、ステータスを確認する。


『名も無き地のシャベル

属性:地

ステータス:攻撃力+15、魔法力+10

特殊効果:採取増加(中)、作業効率化(中)、防御増加(少)、運増加(少)、身代わり()

レンナが作ったシャベル、地と守りの力に満ちていて、振るえば、どんな地面も掘り返せるだろう』


おお、数値的には前回とは劣るけど、その代わりデメリット無いし、特殊効果が多い!


しかし身代わりの所が空白になってるけどなんだこれ?と思い調べてみる。


『身代わり()

指定した仲間一人が半径3メートル以内にいる時、ダメージを全て肩代わりする、()内には指定した仲間の名前が入る、指定変更は1日1回のみ可能』


おお!!凄い!フェルを守るのに使える超有能な特殊効果だ!


「名前どうしよう…」

「うーん、アースキースプーンとかどうでしょう?」

「スプーンだと別の意味になってしまうからアースキーにしようかな」


フェルの提案を一部採用して、アースキーとシャベルに名付ける。

シャベル、アースキーを握り、何度か振ってみる、最初のシャベルと違い、凄く手に馴染む。


これがあれば洞窟の制覇なんて楽勝だと過信してしまいそうだ。


「ありがとうな、フェル、フェルのサポートのお陰で凄く良いシャベルができた」

「こちらも力になれてとても嬉しいです!レンナさんのハンマーの振るいも凄かったですよ!」


「仲いいね二人は…昨日あったばかりとは思えないね」


二人で褒め合っているとそうリーダーに言われた…まあ、仲が良いのは良いことだろう?


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