集まりしプレイヤー達
地魂の遺跡の最奥では、リーダーさんとナナサカさんが待っていた…というか決闘時に発生するバリアの中で、2人が決闘していた。
「ビッグバン!」
爆音が辺りに響き渡る!
「な、なんで2人は狭い所で決闘しているんですかー!?」
「2人に聞いてくれー!」
決闘に驚くフェルと2人で、爆音による耳ダメージを受けていると、バリアが解除された。
「はあ、はあ!よっしゃ勝ったー!!!雪辱晴らしたぞー!」
「スキル使えない、防御力0の相手にバリア内全域に爆発属性の攻撃とか、決闘じゃなくて虐殺じゃないか?リダ?」
「勝てばよかろうなのだー!普段なら基本的にデバフ避けられるからな!こういう時に勝っておくのものだ!」
2人が言い合ってる…その空気は険悪に見える…そう感じた時に、リーダーさんとナナサカさんはこちらに気付いた、その瞬間険悪の空気が消えた。
「おーパーティのヒーローとヒロインのお出ましだ、決闘はここまでにして、このまま勝ち逃げさせてもらう」
「勝ち逃げと言っても、トータルではこっちが勝ってるけどな」
「あの、リーダーさん!ナナサカさん!出来ればフェアリーガーデンでは暴れないでくださいね?」
フェルが2人を注意すると、それぞれごめんなさいと軽くフェルに謝った。
「後はTTだけど…まだ来てないのか?」
「ここに居るぞレンナー…」
TTの声をする方向を見ると壁の一部がぐにゃりと歪み、TTが現れた、しかしその表情は疲れている。
「なんで隠れていたんだTT?」
「あのなレンナ!他に人が居るなら最初から言ってくれ!PVPでトップチートと言われる、妖怪決闘しないか?が来るだけでもビビったのに、プレイヤーの中で最もファンタジーフリーダムの情報を持っている、電子書籍リーダーとの決闘が発生してバリア貫通して死ぬかと思ったぞ…」
ここまで焦ってるTT始めてみた…別に倒されても…あ、PVPてやられるとなんかペナルティあったけ…?
詳しくないから楽観的に見てしまうな、さっきのナナサカさんとの戦いは中身がナナサカさんじゃなかったからPVPという感覚が無かったし…。
深夜の時は修行だったし。
「俺外部でもリーダーと呼ばれるのか…?」
「リダは周りから伸ばされる運命何だな…こっちは妖怪扱いだけど、賭けなしの決闘してるだけだからPLキラーの何倍も安全なんだけどねー」
リーダーさん、ナナサカさんコンビはTTの言葉にそれぞれ反応を示している。
「取り敢えず色々と説明不足ですまんTT、リーダーさんとはフレンドで、ナナサカさんには戦いの修行でお世話になってた人なんだ、ナンバークエストをクリアして、そこで平和になったフェアリーガーデンで世話になった人を呼んでパーティしようと言う話になったからTTを呼んだんだよ」
「なるほど、お前が強行軍出来てた理由がわかったよ…というか本当に説明不足だな、フェルの記憶取り戻したんだな…」
「えっと、皆さんご心配おかけしました…」
TTの言葉で3人にペコリと頭を下げるフェル。
3人とも気にしないでという反応を返した。
「それじゃあ、早速フェアリーガーデンにいこう!皆魔法陣の中に入って欲しい!」
3人が魔法陣に入ったのを確認して火光を魔法陣の中心に突き刺す!
「いざフェアリーガーデンに!」
『MPが500必要です』
「…………り、リーダーさん助けて…」
「カッコつかないな…」
MPが400前後なので発動しなかった転移魔法陣の上で自分はリーダーさんに助けを求めた…今更だけど一人転移に100MP必要な感じなのか…。
こうしてリーダーさんの助力を借りて、無事フェアリーガーデンにたどり着くことが出来た。
後はユリと合流すればパーティの開催かな。
どんなパーティになることやら…?