VS操られたナナサカの体
ナナサカさんの体は、真っ先に自分を狙ってくる!
ナナサカさんの体は見たことあるというか、作った事がある刀…オメガコアの重刀を取り出して、居合い切りのように抜刀した!
「絶刀炎神」
「全力で避けろ、フレイムガード!」
リーダーさんの叫び声が聞こえる。
刀の長さ的には届かないのだが…絶刀炎神は見たことある、刀が伸びる攻撃だ!
高速で飛んでくる、当たれば即死の炎の刀をしゃがんで回避する。
その間にリーダーさんが前に出て、ナイフでナナサカさんの体に斬りかかる!
「呪死の魔弾!」
ナイフ攻撃だけではなく、ゼロ距離から魔法を放ち、真っ黒の弾丸がナナサカさんに叩き込まれる。
「ち、普段なら当たれば確実に終わるのに、やっぱり即死耐性の鎧か…だけど、動きまではトレースしてないみたいだな!バニッシュ!」
リーダーはさらにナイフで数回斬り込んで、ナナサカさんの体を吹き飛ばす!
「お兄ちゃんいくよ!ハイパーエール!クイックステップ!」
「わかった!」
ユリと共にナナサカさんの体に攻撃をしかける!
「アサルトピアース!」
「アースキー!」
二人がかりの攻撃、ナナサカさんの体はユリの剣を刀で弾いて、自分のアースキーは鎧で受け止めた。
「硬!?」
いや、鎧相手にスコップが通用するとは思えないが…硬い!というか多分この中で1番火力が低いのはレベル的に自分かな!
「絶刀雷神」
「ジャンプだ!ライトニングガード!」
雷神!?そう思った時にはナナサカさんは刀を地面につき刺すと地面に走るように雷が放電される。
「あばばばば」
リーダーさんの声が聞こえたが、体が反応できずに感電する。
自分HPバーが約8割、ユリのHPが約5割減少する。
「いたた…回避しそこねた…リーダー前衛よろしく!お兄ちゃん下がるよ!」
「わかった!リジェネレート!」
ユリの手に引かれて距離を取る、ナナサカさんの体は逃さんと言わんばかりに攻撃してくるが、リーダーさんが間に入って、攻撃を止めてくれる。
今のうちにHP回復を飲む。
「くそ、即死が効果無いだけでこうも面倒くさくなるのか…というかナナサカから、許可取ってるのかおめー!」
「…………」
リーダーさんの声にナナサカさんの体は答えない…というか名前がナナサカさんのままだとややこしいな!?
「なにもんだお前!?」
「審判者」
「あ、答えてくれた」
「レンナさん違う、審判者は次の一撃を強化する補助スキルの名前だ!」
ナナサカさんの刀とナイフでがぶつかり合う、リーチ的にリーダーさんが不利に見えるが、対等に渡り合っているように見える…だがリーダーさんの表情には焦りが見える。
「絶刀氷神」
「あいつと違ってスキルばっか頼ってんじゃねぇ!マグマウォール!」
ナナサカさんを包むようにマグマの壁が迫るが、一瞬でマグマが凍って、破壊される。
そして氷の一閃がリーダーさんの胴体を深々に切り裂き、吹き飛ばす!
その瞬間リーダーさんのHPが0になり、リーダーさんにかかっていた、補助魔法ファイナルターミナルが発動して、HPが1回復と3秒だけ無敵になれるバリアがリーダーを包み込む。
「神斬」
「!?ソウルレススキルバインド!ゼロアーマー!」
ナナサカさんの体からこぼれた言葉を聞いて、リーダーさんはなにかのスキルを使った瞬間、ナナサカさんの一撃は無敵バリアを突き破り、リーダーさんを叩き切った!?無敵じゃなかったのかよ!?
「スキルは全部1日封じて、防御はゼロにした後は頑張れ!」
リーダーさんはそう叫ぶと赤いエフェクトを纏って消えてしまった、視界端にあるリーダーさんのHPバーが無くなり、消滅した…。
とっさにフレンド一覧でリーダーさんの所を見たが、パーティは解除されているが、ログイン状態にはなっている…やられるとパーティ解除されるのか…。
「リーダー!?今日蘇生薬持ってきてないんだけど!いくら全てのスキル封じて、防御ゼロにしても、2人で化け物に勝てとか無茶言わないで!?」
蘇生薬あるのか…。
「一人撃破…鍛冶屋を狙います」
ナナサカさんの体は完全にこちらに狙いを定めている、スキルを封じたということは、絶刀炎神とかを封じたのかな?ならばなんとか戦えるかもしれない…。
「ユリ、攻撃とサポートどっちが得意?」
「サポート!あいつには勝った事ないから、攻撃面はあんまり力にならないかも!」
「ならサポートしてくれ、自分がなんとかする…フェルに再び会う為の試練なら、自分が頑張らないと!」
右手にアースキー、左手に火光の二刀流に状態にしてから、ナナサカさんの体に斬りかかった!