妖精の血を再び得る…?
アッシュルさんの作業を一言でいうと、アースキーを釜の中に入れて、そこから出てきた水蒸気を瓶の中につめていた感じだ…。
あの水蒸気が血なの?物理的におかしくない?ゲームだから気にしたら負けなのかな?
「しかし錬金術で血を捻出するのは初めてでマッドサイエンティストになった気分だよー」
そう言ってアッシュルさんは血の入った瓶とアースキーを自分に差し出した。
『レンナの血
とある鍛冶屋の血、人以外の不思議な力に満ちている』
鑑定眼を使って血を見てみる…これはあたりなのか?飲めばスキル妖精の血を取り戻せるのか?それとも注射器で、体内に注入したほうが良いのかな?
因みにアースキーは少し攻撃力と魔法力が低下して、妖精地門が地門に退化していた…まあ、これは必要経費だし…妖精地門に関しては道具妖精必須だからかな…。
「アッシュルさん、注射器とかありますか?」
「え?あるけど、まさかそれを体内に入れるのかー!?」
「うん、ほぼ直感だけど、それで上手く行くと思う」
そういうと、アッシュルさんは困惑しながらも注射器を用意してくれた。
というかあるのか、注射器。
「えっと、なんかあったら回復してあげるからねー…」
「ありがとう、アッシュルさん」
注射器と自分の血が入った瓶を手に取る、えーと取り敢えず自分の血を注射器につめる…。
で、何処に注射すればいいんだ?手首?首?もしかして心臓?
注射器の使い方はわかっているが、勿論使ったことはないし、自分は医者じゃない。
生き返るゲームの世界だから変な使い方して死んでも問題ないが、リアルだったら絶対やらないな…そう思いつつ、自分は首元に注射器を突き刺して注射した!
「ぐう…じわっといてぇ……」
「だ、大丈夫ー?」
心配そうなアッシュルさんに返事できる余裕はなく、なんとか自分の血を自分に注射した…言葉にすると、何やってるんだ自分となるが、これで妖精の血のスキルを取り戻せたのかな?
ステータス画面を見てみても変化が見当たらない…そう言えば妖精の血はステータス画面には出てこないんだったな…。
でも失ったはずの道具術のスキルレベルを取り戻して、なおかつレベルが8になっている…少なからず効果はあったみたいだ。
シンクロや妖精加護の効果残っているのかな?
「オールアップ、リジェネレート、フェアリーウィッシュ」
しかし何も起こらなかった…。
「……えーと、無事ー?望む効果得られたかー?」
「すまない無事だ、心配かけてすまない、望んだ効果はわからない…でも、手伝ってくれてありがとう」
おずおずと話しかけてくるアッシュルさんにお礼をいう。
「どういたしまして、フェルと早く会えるといいねー」
そんなアッシュルさんの声と共にリーダーさんからメッセージが届いた。
『準備が出来た、すぐに取りに来るなら工房に来て欲しい』
すぐに行くと連絡を送り返す、というか暫くかかると思ってたが早いな…。
「ごめん、アッシュルさん、用事が出来た、色々と助けてくれてありがとう」
「どういたしましてーフェルと再会したら教えてねー」
自分はアッシュルさんと別れを告げて、チームゼロオーダーの工房に急いで走り出した。
工房に行く為の魔法陣に駆け込むように入り、チームゼロオーダーの工房に入る。
「おー…随分と急いで来たみたいだな、そこまで走らんでも、俺は早々逃げないからな?まあ、流石に数時間は待てんが」
「やっほーお兄ちゃん、色々と出来たよ」
工房にはリーダーさんとユリがいた。
こころなしかリーダーの顔に疲れが見える。
「ユリは応援しかして無いだろ、まるで作ったかのように言うのはどうかと思うぞ…それでこれが注文の品だ」
そう言ってリーダーさんが差し出したのは、赤いタブレット薬?だった。
現在のステータス
レンナ レベル35 性別:男性
クラス:妖精鍛冶屋/妖精門の技師
ステータス
HP136 MP415
力:135
防御:99
器用:235
敏捷:139
知力:191
運:60
スキルレベル
呪血鍛冶:4、強化:5、修理:5、裁縫:3、細工:4、逃走術:6、投擲術:4、道具術:8、剣術:6、二刀流:5、回避:6、加速:2、鑑定眼:7、即死耐性:5、シンクロ:1、献身:9、不屈:6、採掘:5、状態異常耐性:1、空中姿勢制御:5、妖精加護、
獲得称号:6つ
メイン武器:アースキー
特筆効果:攻撃の肩代わり(フェル)、妖精地門、妖精の祝福
サブ武器:火光
特筆効果:MPタンク、火の刃、風の刃、妖精火門
メイン防具:マナプロテクトジャケット
特筆効果:MP依存防御、確率クリティカルガード(胸ポケット)
夏イベント用防具:妖精鍛冶屋の水着(上下)
セット効果:イベントボーナス(夏)、水中呼吸、水中移動、HP持続回復(小)
アクセサリー:妖精と鍛冶屋の指輪
特筆効果:シンクロ強化、場所共有、破壊と盗み無効