表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
鍛冶屋の息子、MMORPGにはまる  作者: リーフランス
ゼロクエスト、フェルに再び会う為に
236/626

信仰と錬金術

次の日の午後、朝は親の手伝いをしていたので昼からのログインだ。


「アースキーから血を抜き取って、自分の体に入れるか…」


昨日高田に言われた事を思い返していた。


かといって武器から血を抽出するにはどうすれば良いんだろうか?リーダーさんなら知ってそうだけど、現状頼み事しているので質問しにくい…。


「あ、あの…なにかお悩みですか?」


悩みながら街を歩いていると、知らない人に話しかけられた。

声の方向を向いてみると、そこにはシスター服を着た小柄の少女がいた。


「どなたですか?」

「私は闇の神様のシスターです!信仰に興味ありませんか、きっと悩みが解決しますよ!」

「あ、結構です」


宗教のお誘いだったので、速攻で断った。


「ほ、ほらファンタジー世界ならご利益ありますよ!今なら回復薬がついてきます!」


シスターの言葉と共に眼の前にシステム画面が現れる。


『現在刀神を信仰しています、闇の神の改宗しますか?

現在の段階

名誉顧問

現在の信仰の効果

1対1の戦いの時に全てのステータスが大幅上昇する、また1対1の戦いを邪魔した相手への攻撃に防御貫通効果を得る』


待ってくれ刀神て…ナナサカさん?信仰した記憶はないんだが…名誉顧問てなに?


「え!?刀神で名誉顧問…ごめんなさい失礼しましたー!」


闇の神様のシスターは恐怖の表情を浮かべて、すごい勢いで去っていった…というか名前も聞かなかったが…まあいいや、宗教の話は深入りしないほうが良いだろう。


「というかナナサカさん何やったの……?」


今度あったら問い詰めよう、そう頭の中で決めて、考えを切り替える、今やるべき事はアースキーから自分の血を抜き取る方法だ…。


「うーん、ウランさんとかならなんか知らないかな…」


…………うーん、でもウランさんは夜がメインで活動していて、フレンドじゃないから聞けない。

物を作るスキルを持ってないユリは多分知らないだろうし、TTもログインしてない…。


こういう時、胸ポケットの軽さが辛い…。


どうするべきか悩んでいると、フレンド一覧にあった大男の見た目だけど中身は女性のアッシュルさんの名前が目に入った、彼女はログインしている、そうだ!アッシュルさんのサブが錬金術師だった記憶がある、聞けば武器から血を抜き取る術を知っているかも!


『アッシュルさん、武器に組み込んだ強化素材を壊さずに抽出というか取り出す方法を知りませんか?』


早速アッシュルさんに連絡を飛ばす、すると比較的に早く帰ってきた。

詳しく事情を聞きたいからと来て欲しい場所があると、マップ付きでメッセージが届いた。


「よし!なんか手がかりありそうだな!」


手応えを感じつつ、自分はアッシュルさんのメッセージについていたマップを頼りに移動し始める。

たどり着いた場所はボロボロな木造2階建ての建物だった。


「レンナさんーお久しぶりですー」

「お久しぶりというには、そんな時間立ってないよな?」


建物の入口には、大男の見た目のアッシュさんが手を振って出迎えてくれた。


「あれ?フェルさんはー?」

「あー………フェルとは別行動中だ…それよりもこの建物てなんだ?」

「錬金術師のチームの建物だよーここの設備ならレンナさんの望む事ができると思うよー」


そう言って、自分を建物内に招くアッシュルさん、中に入ると、外の見た目と違い、中は石畳でがっしりと頑丈に作られていた。


「おや?アッシュルさん、そちらの方は?」

「お客さんー、錬金設備空いてるー?」

「空いてるから使っていいよー」


入口にいる人と言葉を交わして奥に行くアッシュルさんの背後についていくと、たどり着いた所は沢山のフラスコがある設備だった。


「レンナさんーなんの武器から何を取り出したいんですかー?」

「えーと、このアースキーに込められた血を取り出したいんですが、出来ますか?そしていくら位お金かかりますか?」

「これはレンナさんの作った武器ですかー…?抽出は材料を使わないので、今回はMP回復薬一本と…フェルさんとなにかあったか教えてくれたらで私がやりますよー?普通の別行動じゃないですよね?顔に書いてありますよー?」


MP回復薬1本は出せるな…フェルとなにかあった話か…というか顔に出てたのかよ、俺…まあ、最低限の要点を抑えて話せばいいか。


「……実はフェルとはナンバークエストの影響で離れ離れになってしまったんだ…再び合うためには武器に込められた血を抽出しないといけないんだ、だからお願いします、力を貸してください、このままフェルに会えなくなるのは苦しいんだ」


MP回復薬を渡しながらフェルと一緒にいない理由を簡潔に話して、頭を下げてお願いした。


「わかった、すぐに仕事にかかる」


するとアッシュルさんが凄いスピードで作業を開始した!

まって、なんか口調ものんびり伸びた感じがなくなったが、ちょっと怖い。


「はい!出来ました!」


アッシュルさんが作業を初めて、5分でアッシュルさんの作業は終わった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 急に素が出ましたね。 そりゃ理由聞いてビターエンド気味じゃ女性としても我慢ならないのでしょうね。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ