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消耗戦

「だあ!二匹ならともかく龍がじゃま!」


黄金蜘蛛が叫ぶ、すると大きく跳躍して、こちらに急接近してきた!


「これなら龍も下手に動けないな!」


そういう黄金蜘蛛…黒龍は攻撃の手を…止めずに突撃してきた!


「うおあ!?」


頑張って、黒龍の突撃を回避しようとするが、羽に当たり、痛みと共に地面転がされる、直撃ではなかったが、3割消し飛んだ。


「あぶな!?お前ら味方同士じゃないのかよ!?」


黄金蜘蛛はジャンプで回避しながら蜘蛛の糸を黒龍に当てる。


「レンナさん!大丈夫ですか!?やっぱり黒龍は敵なんじゃ…?」

「いたた…大丈夫だ、まだ攻撃しなくていい…」


アースキーを杖にして立ち上がる。


黒龍を見る、蜘蛛の糸によって鱗がボロボロで今にも倒れそうだが、黄金蜘蛛を睨んでても一切こちらに意識を向けていない。


「…TT!火炎放射!」


そう叫んでみたが、黒龍は火を吹くこと無く黄金蜘蛛に体当たりをぶちかます!


……何なんだ、この黒龍?TTならノリノリで火を吹いてたはずだ、そんな確信はある。


だからTTではないと思うんだが…それなら自分達を攻撃しない理由が見当たらない。


「くそ、ボロボロのくせにまだ戦うか!」


何度も体当たりを食らって、ボロボロによろけつつも、黄金蜘蛛が何度も何度も黒龍に蜘蛛の糸をぶつける。


すると黒龍はガクンと膝をついて姿勢を崩れるのと同時に赤いエフェクトを発し始める。


も、もしかして黒龍のHPが尽きた?そう思った瞬間、黒龍は咆哮を発する!


「ガアアアアアアアアア!!!」


ビリビリと空気が震え、体が動かくなる。

すると黒龍は赤いエフェクトを発しながらも、黄金蜘蛛に食らいついた!


バキリと黄金蜘蛛の足を2本食い破り、黒龍は赤いエフェクトを纏って消えてしまった…。


結局TTなのかどうか、わからずじまいだが、そんなの後で確認すれば良い!もしもTTだったらお礼を言わないと、それにしてもグロいシーンだ…。


「妖精氷門!」


グロいシーンで足が止まっていると、フェルがチャンスと捉えたのか、3度目の切り札を使用する!


1回目と2回目の間位の青い魔法陣が展開されて、巨大な氷が降ってきて、炸裂、氷の弾丸メテオシャワーが黄金蜘蛛に降り注ぐ。


「はあはあ、これで終わりましたか?」

「いやまだ終わってない!」


赤いエフェクトは確認するまで油断は出来ない、アースキーを構えて居ると、妖精氷門によって生じた土煙が消えて、黄金蜘蛛の姿が確認出来た。


そこには片方が2本足、もう片方が3本足になった黄金蜘蛛がなんとか立ち上がっていた、妖精氷門で足1本破壊できたのか…。


「くそ、くそくそくそ!足が足が…!!!」


苦しげな黄金蜘蛛…チャンスだ、ここまで衰弱しているなら勝てる…はずだ。


「ごめんなさいレンナさん…もう魔力が…」

「後は任せろ!はあああ!」


地を蹴り一気に接近して、顔面にアースキーを突き刺す!グシュ!とアースキーの先端は僅かに黄金蜘蛛に刺さる。


「舐めるな!龍は食えなかったが、せめて二匹は食ってやる!」


蜘蛛の糸を吐き出して攻撃する黄金蜘蛛…どんだけ蜘蛛の糸を吐き出すんだよ!無限かよ!


蜘蛛の糸は遠くまで届くのは、罰ゲームでやらされた巨大虫から地球を守るゲームで知っているのでバックステップではなく、サイドステップで回避する。


足が取れてる以上、体当たりとかは出来ないのかな…?


ともかく弱点を見つけて…いや、弱点はある、もがれた足が繋がっていた胴体部分だ!もがれたばかりの傷に武器をねじ込まれて、痛くない生物なんて居ないはずだ!


「はあ!」


心を高ぶらせて一気に踏み込み、黄金蜘蛛の足が元あった側面をぶん殴る!刺す事に特化しているが、弱点なら効果あるはずだ!


「ぐう…があ!」


黄金蜘蛛が痛み苦しんだと思えば、全身から波動を発して、自分を大きく吹き飛ばした!


尻もちをついたが、ダメージはない…TTが決闘時に使っていたバーストと同じ効果なのか?


「ああ、もう手段なんて選んでられねぇ!食いかけでも構わねぇ!軍勢虫門!」


黄金蜘蛛の周りに魔法陣が現れ始める。

嘘だろ、黄金蜘蛛も虫召喚スキルを使うのか?


ヤバい、フェルのMPはガス欠だし自分は範囲攻撃である妖精火門はもう使えない、どうすれば…。


その時、体がグッと苦しく重くなり、膝をつく、咄嗟に自分のHPバーを見るが、HPが増減している様子はない。


なんで?そう思った時眼の前にシステム画面が現れた。


『レンナのスキル妖精の血と道具術がレベル10になりました、結合進化が可能です』

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― 新着の感想 ―
[一言] つまり、レンナは完全に妖精になった感じですかね。
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