表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
鍛冶屋の息子、MMORPGにはまる  作者: リーフランス
ファーストログイン、ゲーム初心者の鍛冶屋、ファンタジーゲームの世界に降り立つ
22/626

謎の地震とボス

「はあ、はあ…なかなかにきついな…」


何度か戦闘と採掘をこなすしながら奥に進むほど、ゴブリンとの遭遇率が上がっていってる気がする。


二体までならフェルのリジェネレートでじわじわとした回復が追いつくが、三体になると早く戦闘を終わらせないと、回復が間に合わず、ジリ貧になった、なんとかしのいだが…。


それに出てくるのはゴブリンだけではなく、コウモリも出て来て、かなりうざい、飛んでいるとスコップが当たりにくくて、かなりしんどい…。


なんとか倒して、コウモリの羽根を手に入れた…ゴブリンのパンツよりかは使えそうなのでこれは持ち帰る。


「レンナさん…そろそろ撤退しましょう、私の魔力もそろそろ無くなりそうです」

「わかった、撤退しよう…二人で挑む難易度じゃなかったな、ユリにはボス付近はトーテムみたいな装飾あるから、そこまで行ったら撤退しろと言われてたけど、もう帰ろう」


レベルが1上がり、道具術と採掘のレベルも上がったが、やはりシャベルとハンマーでは戦うのに限度がある、幸い採掘によって、鉄以外にも宝石のトパーズと少量の銀が取れたので十分な戦果だ。


回れ右して、来た道を戻り始める、一本道をだったので、帰る時の戦闘はないはずだ…そう思った時、地面が揺れ始めた。


「やばい、生き埋めになる!?」

「レンナさん!こけないように気をつけてください!」

「フェルもしっかりポケットに捕まっててくれ!」


ゲームの世界で地震!?自分はともかく、フェルが生き埋めになるのは最悪だ、揺れる中、危険とわかっていても出口に向かい、走り出す!


この洞窟がどれだけ頑丈かわからず、洞窟の崩壊の危険がある以上、ここに立ち止まってるわけにいかない。


「一本道で良かった!」


20秒以上経ったのにまだ揺れが収まらない、自然の地震じゃない?どちらにせよこのまま洞窟に居るのは危険だ!


「レンナさん!目の前に入口があり…でも付近に生物が居ます!」

「嘘!?敵!?」


フェルの指差す方向を見ると出口の明かりとそれを背に立つ、ゴブリンよりも大きなゴブリンの親玉ぽいやつがいた。


「ふざけんな!あれボスだよな!?なんでここに!?」


ユリから聞いてた話と特徴が一致している、ゴブリンの倍くらいの大きさ、肩に質の悪そうな大剣を背負って、胴体に沢山の鎖をまいた、この洞窟のボスだ!


ボスもこちらを認識したのか、戦闘の構えを取る…ユリのアドバイスからして間違いなく、格上だ…やつの直撃を喰らえばただじゃすまないだろう。


だが、ボスに出入り口に立たれている以上、戦う戦わないにしても、道はボスの後ろにしかない。


「フェル、俺の頭上のライトの明かりを一瞬だけ全力に光らせるて出来る!?」

「出来ます!」

「ならライトと叫んだらやってくれ!頼むよ!」


そう叫んで、出口に向かい、駆け走る、ボスどの距離が近距離になった時、ボスは大剣を足下を薙ぎ払うように剣を振るう、それを避けるように全力ジャンプする!


「「ライト!」」


自分とフェルの声が重なる、頭上のライトが閃光のように輝き、ボスの目を潰す。


「ついでに食らっとけ!」


ジャンプの勢いを利用して、片手でもった鍛冶用のハンマーを全力で振り下ろして、バチィ!とフェルとの共鳴の効果か、雷を纏った一撃をボスの頭に叩き込む!


「追撃!」


着地と同時に再びジャンプ、次はハンマーを振り上げて、顎にハンマーをゴウ!と次はフェルとの共鳴の力で火を纏った一撃を叩き込む。


頭に2回ハンマーを食らって、こたえたのか倒れるボス、倒してないが、目的は撤退である以上、今が逃げる最大のチャンスだ!


「ナイスだ!フェル!ライトのタイミングが最高だった!」

「ありがとうございます!あれにトドメはささないんですか!?」

「今は避難が最優先だから!」


まだ地震が続いている、日本でもやばいなと思える長さだ…絶対になにか良くないこと起きてるよな!そう考えつつも、自分とフェルはボスを放置して、洞窟から脱出するのであった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ