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虫の城の探索、書庫

探索を初めて約20分経過した。


「あっちには倉庫の部屋があって、そっちには多目的な大部屋があります」

「大部屋にはなにが、うえ…虫の卵が沢山…は、破壊しておこう…」


城の内部の探索はフェルがいるので迷う事にはならなさそうだ。


だが問題は虫の卵が時折通行の邪魔しているのと、虫と会うと戦闘が避けれない事だ、城の中だとこちらを見つけ次第襲いかかってくる。


何回も戦闘に発展するが、危なげなくMPを使わずにアースキーだけで撃破出来たのはレベルアップや武器強化のおかげかな?


現状時間がかかるのは虫の卵の破壊だ…嫌悪感で手早く破壊できない…。


「…なにも出来ないのは心苦しいです」

「城の内部をだいたい知ってるだけでもかなりの手助けだよ、それにボス戦まで魔力を温存してもらわなければ、後々苦しくなってしまうだろうからな…」


自分の切り札もフェルの切り札もMP量で威力や範囲が左右される妖精火門、妖精氷門である以上、MPは可能な限り温存しておきたい。


「ここは書庫?」

「うう、酷い…本棚が全部ぐちゃぐちゃ…」


自分達がたどり着いた所は書庫だった、荒らされており、殆どの本棚は破壊されて本も読めないものになっていた。


だがテーブルに一冊だけ無事な本があった。

読んでみると内容がこのフェアリーガーデンを侵略した内容だった…。


「なんですかこれ…?」

「虫が書いた日記みたいだな…虫の体でどうやって日記書いたんだろうな?」

「知りたくもないですね…」


フェルが嫌悪感丸出しの反応をする、ゲームだから気にしたらダメかもしれない…。


読み進めてみると、同じ幹部の立場の虫が脳筋とかで嫌だとかなどの愚痴が書いてあって、更に黄金の体の手入れはしっかりしたい、歩くのだるいから相棒である蜘蛛乗って移動したい等が書かれていて、この本を書いた虫は以前倒した黄金の蟻とわかった。


愚痴等のどうでもいいページを飛ばして見ていると、気になるページを見つけた。


『転移魔法陣調査結果

あのゲートは鍵の欠片すらない状態で使うとランダムで異界の土地に飛ばされる模様、そこそこの確率で地面や水の中に放り出されるので欠片無しでの運用は非推奨。


戻る方法は異界で同じ転送魔法陣を見つけるか、吾輩かオールモスキート様が最近使えるようにになった軍勢虫門の要請に答えて召喚される事。


また魔法陣は特殊な力に守られていて、破壊は不可能、この魔法陣といい、妖精結界といいオールモスキート様でも破壊できない物が多くて厄介なものだ、だがこの転移魔法陣をうまく使えば新たな食料を手に入れられる足がかりになるかもしれない』


『鍵について

獲物が持っていた鍵、それを持ってたり、体に取り込んでいると新たな技を使えるようになる、原理は未だに解析中。

あのバカムカデが体に刺さった結果火が使えるようになって、火に耐性えて喜んでたが、あいつ長生きできるのか?体に異物取り込んだらいずれ……まあどうでもいいか』


転移魔法陣…自分達がフェアリーガーデンの移動に使っていたやつなのかな?


もしそうだったらフェルは結構危ない橋を渡ってたんだな…下手したら地面や海の中にいるという事になってたのか…。


鍵に関しては妖精門の鍵ぽいな?雑に書かれていてなんとも言えないが…。


1番の情報はオールモスキートも軍勢虫門…虫を大量に呼び出す技が使えるという情報だ…。


予め知っておけばある程度は衝撃に備えられるし、大量に召喚されたらTTから貰った殺虫剤をばらまくチャンスでもあるかもしれない…。


「手に入る情報はこのくらいか」

「そろそろいきましょう、レンナさん…ここは足場が悪いので虫に襲われたら不利です」

「そうだな…次は高くて広い所に行こうか…多分だけどそこにオールモスキートがいると思う…」


いや、下手したらすぐ近くの所にいるかもしれないが…そもそも数十分も城の中を探索をしているのにオールモスキートが気付かないはずがない、だけど襲いかかってこないのは…多分だけど余裕なんだろうな。


一度敗走させた相手だし、部下が死んでも増やせるからどうでもいい…そんな感じがする…?


いや虫の思考なんてよくわかんないけどな。


「それならば1番広くて高い所にいきましょう、案内します!」

「ああ、頼むよフェル」


こうして、フェルの案内に従って、移動すると階段を見つけて、自分達は階段を上がっていった。

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― 新着の感想 ―
[一言] 占領されたら好き勝手にぐちゃぐちゃにされてしまうのはどこも同じですね…。
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