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赤い粉とTTの意地

TTのアッパー攻撃によって、バクハツしたように、周囲に散布された赤い粉がガッツリ目に入る…それと共に目に痛みが走る。


「イダぁ…」


痛みによる条件反射で目を閉じてしまい、大きな隙を晒してしまう。

更に痛みで口を開けたせいで口も痺れ始める。


「ぐぉ……」


TTのうめき声が聞こえる、あいつも赤い粉にやられたのか!?


「……ふぅ、弱いと思った事は訂正しよう獣よ、たった一人の追加でここまでしぶとくなるとは…だが全員眼がやられれば、総崩れよ」


やばい、薬の取り出したくても眼の痛みで、涙が溢れてシステム画面がぼやけて見えない…。


「スマッシュキック!」

「ほう、目が使えなくても爪は防げるようになったか、だが甘すぎる!」

「虫!ぐぅ!があ!?」


まって、多分TTが奮戦しているんだけど、視界不良でよく見えない!

辛うじてTTが吹き飛ばされたのは分かった!


「ティーティー!」


痺れる口で叫びつつ、アースキーを投げて、ドラゴンにぶつける、視界がぼやけているが、でかいドラゴン相手なら、当てることは可能だ!


視界端のTTの緑色のHPバーがまだ残っている、生きているならこっちが気を引いたほうがいいだろう。


下手したらこっちが死ぬかもしれないがTTが殺られたら、ドラゴンに認められるという目的が果たせないので、自分が時間稼ぎする必要がある。


「ふん、自己犠牲か?うせろ!」


次の瞬間視界が真っ赤になり、全身が熱さに包まれる。


炎のブレスを吐かれたのか!?みるみる自分のHPが減っていく。

どうやって炎のブレスを相殺…そうだ!


「リジェネレート!かぎろい!かぜのやいば、ひのやいば!」


持続回復の魔法を使ってから、火光を振って、相殺を試みるが、HP減少速度は僅かに減る程度で、殆ど相殺出来てない。


そして口の痺れが無くなり、視界が正常に戻る…いや、今戻った所でこの状況を好転できない…あ、もうHP尽きる、無理死ぬ。


炎で常時ダメージを喰らってるなら、仮に不屈発動してもすぐHP0になるし、TT後頑張れと思った時、顔面に水分がぶっかかった。


「冷た!?」

「あぶねぇ!?諦めるなレンナ!鹿熊猫!」


TTの叫び声と同時に炎のブレスが途切れる、どうやらTTの攻撃でブレスは解除されて、さっきの水分はTTが投げた回復薬だったみたいだ。


「す、すまん、助かった!」

「お礼はよりも攻撃を頼む!」


攻撃と言われても、さっきの赤い粉のせいで飲んでいたMP回復薬を落として、殆どMP回復してない…とおもったらMPを回復していた。


どうやらTTは、MPも回復する高級な薬を使ってくれたみたいだな。


「パワーアップ、スピードアップ、リジェネレート!アースキー戻ってこい!」


補助魔法をTTに使って、アースキーを呼び戻す。


「まだやるか!」

「認めるまでやるに決まってるだろ!友達の力を借りた以上、負けられるかよ!スマッシュキック!」


ドラゴンの爪とTTの蹴りがぶつかり合う、その結果、TTの蹴りがドラゴンの爪を跳ね除ける!


「いい加減認めやがれ!虎、熊鹿猫!ダブルナックルバスター!!」

「エレメントブースト!地門!」


TTが全身を強化してから、跳躍してドラゴンの頭を2回殴り、ドラゴンの頭を地面に叩きつける!それに合わせてドラゴンが叩きつけられる地面に針を生やしてTTの攻撃のサポートをする。


「はあ、はあ…顔に大量に土つけただろ?これでどうだ?」

「あの?死んでない?勢いで結構えぐい連携攻撃しちゃったけど」

「この程度で死んでたら苦労はしていない…」


肩で息をするTT、するとムクリとドラゴンは顔に土をついている状態で起き上がった…。

見た感じ、まだまだ戦えそうな感じがする…だが戦意は消えていた。


「……いいだろう、認めよう、龍目指す獣よ」

「ふう、やったー!やっと終わったー!」


ガッツポーズするTT。


「あの、それは良いんだけど、妖精と虫を同じ扱いにするのはやめてくんない?すごく不愉快だ」

「お、おい、せっかく認めてもらったのに、変に刺激しないでくれ!?」


ドラゴンに火光を向けたらTTに止められた。


「訂正しよう、虫と妖精は別物だ」

「ならよし」

「…随分と優しいな、俺の時は頑なに否定してたのに」


レッドドラゴンの言葉に呆れた表情をするTT。


「ふん、頼まれた事だからやってただけで、これ以上の面倒なのは、うんざりだからな…あとは好きにするがいい、どうなっても知らん、仕事は終わりだ」


そういうと、レッドドラゴンはどこかに飛んでいってしまった。

…ドラゴン飛んでいったけど、TTはどうやって、龍の力を得られるんだ?

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― 新着の感想 ―
[一言] レンナくん、そこは譲れないですよね。
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