TTと買い物の続きと
「うーん、TT、虫との戦いに使える補助アイテムとか知ってたりするか?」
「補助アイテムてステータス上げたりするやつだろう?フェルが補助魔法かけてたんだから、いらんくないか?それとも敵のステータスを下げるやつとか買えば?状態異常は刺さると強いけど専門家じゃないとかなり付与しにくいけど、ステータス下げる効果なら当たれば基本的に効果あるぞ」
TTに補助アイテムに関して相談してみると、有益な情報が出てきた。
ステータスを下げるアイテムか、お店を探って見ると売っていた…。
野球ボールみたいな形状で投げて当てて効果を発揮するタイプと札で掲げるだけで対象一体に札に込められたステータス低下効果を付与するタイプがあった。
ボールタイプは投擲スキルが必要で、投げるのを失敗したら、ボールが消失してお金の無駄になる代わりに札より数段安いみたいだ。
投擲術なら持っている、それなら安い方のボールタイプを買おうとするんだが……。
「種類多くないか?」
「そりゃあ多いだろう、そこには投げナイフ型もあるぞ、攻撃と同時にステータス下げれる代わりに高いが」
「高い消耗品は避けたいな…」
ボールタイプと一口で言っても攻撃を下げるボール、防御力を下げるボールと種類があり、管理が大変そうだ、1つで全てのステータスを下げるボールもあるがそれは高く、財布も心もとない今買えない。
「取り敢えず攻撃と防御を下げるボールを買おう」
「戦闘が激しすぎてうっかり投げそこねたとかないようにな?」
「なんだ経験者か?」
「ああ、結局相手の能力下げるより、自分の能力上げるほうが楽だ」
商品名を見てみるとデバフボール(防御)と書かれていた、勿論()の中には下がるステータスの名前が書いてある感じだ、商品説明分には効果時間は一分となっていた…効果は書いていない…。
「それぞれ10個で足りるかな?」
「知らん、長期戦になるなら数も必要になるだろ」
うーん、財布の余裕的に5個にするか、もしかしたら投げる暇ない可能性もあるし…。
「というか本当にフェルと2人で挑むのか?」
「ああ、昨日も言っただろう、他の人と一緒に転送魔法陣は失敗条件を満たしてしまうから使えないて…そりゃあ、可能ならリーダー…リダさんや妹のユリやお前の助力を借りたいよ…」
大事なのは勝つことだ、そりゃあフェルと二人っきりで勝ったほうがかっこいいかもしれないが、その為にフェルを無意味に危険な事に晒すのはしたくない。
まあ、失敗条件を気にせずに仲間連れて行くのも作戦の一つかもしれないが…それでなんか良くないことが起こったら最悪だからな…。
このゲーム何があるかわからないので、下手な行動はしたくない。
「ふーん、そういえば、戦闘用の靴を作った時に渡した、ビーコンはしっかり持っているか?」
「うん、光るランプか?重くないから持ってるけど、ビーコンて何なの?取り出すといつもペカペカ光ってるが」
「…お守りだよ、いざという時に役立つよ」
ふーん、とTTの言葉を聞きつつ、買い物を済ませた。
「この後すぐにボスに行くのか?」
「いや、行くのは昼からだ、今フェルは信頼できる人から魔法を教わってるからな、それを待ってる状況で自分は買い出しに来たんだよ、まあ、買い出しだけじゃ、時間結構余らせてしまって、これから手持ち無沙汰になるが」
「ならば…少し協力してくれないか?」
協力?まあ、買い物に付き合ってくれたし、時間もまだある、TTの頼み事の内容によるが、それなりの頼みなら聞けるだろう。
「なにするんだ?」
「特殊ダンジョン、獣道のクリアを手伝って欲しいだ」
「獣…?もしかしてTTのナンバークエスト関連のダンジョンなのか?」
そう聞くと、TTは深く頷いた。