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火光の強化!

「はあ…はあ、フェル、フェアリーウィシュてどんな効果なんだ?」

「幸運になって、物事が良い方向に導かれやすくなる魔法です」


アースキーを強化完了後、肩で息をしながら質問すると、フェルが答えてくれた。

導かれやすくなる…あの声がそれなのかな?導きなのか?


「相変わらず見てて面白いな、レンナさんの鍛冶は」

「そんな面白いか、リーダーさん?」

「いや、普通全身震えながらもハンマー振るってるのは面白いよ」


リーダーさんがMP回復薬を手渡してきながら、鍛冶の感想を言ってくる。

……端から見たら、そう見えてたのか。


「リーダーさんは地震感じなかったのか?」

「地震は全く無かったぞ、多分レンナさんにだけ感じてたやつだな」

「リーダーさんて、鍛冶中に寒くなったり、足下が揺れたりしないのか?」

「普通しないよ、多分だけど血を注いだり、特大の属性結晶の影響なんじゃないか…?」


そう言われながら、MP回復薬を飲みつつ、アースキーを見ると、アースキーの先端が少し赤くなっていた…え、この赤自分の血なのか?でも血は酸化して黒くなるよな?


だとしたら少し怖いな…妖刀ならぬ妖シャベルになってきている…?

アースキーの性能は火光を強化した後に一緒に見よう。


「あの大丈夫ですか?レンナさん…顔色悪いです…」

「大丈夫、次は火光の強化をしよう」


心配そうなフェルに大丈夫といいつつ、鍛冶設備に火光と風の結晶(特大)をセットして、血を注ぐをオンにする…。


カギロイの形見に血を注ぐのはどうなんだ?とも思ったが、オールモスキートを倒すのに使うのが最大の供養だと思うからな…その為に少し血に塗れるのは我慢して欲しい。


フェルのリジェネレートでHP、MP回復薬でMPが全回復しているのを確認した自分は、スタートボタンを押した。


『最大HPが5減少しました』


ま、まあ3回も血を注ぐを使えば、最大HPへるよな…最大HPが低いこの体では、かなり死活問題だ…。


いっその事大金払って、オールモスキート倒すまで封印しちゃおうか…そんな考えが頭をよぎる中、真っ白な火光が金床まで運ばれてきた。


「リジェネレート、フェアリーウィッシュ、スリップガード、パワーアップ、エレメントブースト!」


アースキー強化の時と同じように、フェルの補助魔法を受けつつ、ハンマーを振り下ろすと、火光から強烈な熱波が迸り、体は吹き飛ばされて、足と地面が離れ離れになる!


やばい!?HPバーは4割ごりっとへったし、フェルが!?


「レンナさん!?」

「テレキネス!フレイムガード!クロノロック!ヒールサークル!ストーンレッグ!マルチヒール!」


フェルの叫び声とリーダーさんの早口の連続魔法の声が聞こえる。


吹き飛ばされて、地面に叩きつけられるはずだった体が、紫のオーラを纏って空中で止まり、火光が置いてある金床の前まで運ばれる。


更に足に石の塊が纏わりついている、足にズッシリと重みを感じる…いやそんなことより!


「フェル無事か!?」

「私は大丈夫です、この熱波、私に影響ないみたいです!」


なんでフェルに影響無いの!?いや無事で嬉しいが!


「レンナ!早く叩いて!吹き飛んでる間の時間は少し時間止めたけど、長時間断続的に叩かないと失敗して、素材失うよ!というかあっつ!?」

「わ、分かった!」


リーダーさんが自分を呼び捨てにして叫ぶ、それくらいの余裕がないのか?…というかリーダーさんまで熱波届いてるの!?


気になることはあるが火光の強化を失敗はしたくない!ハンマーを振るわないと!


カン!とハンマーを振るうと再び火光から熱波が発せられる。


先程のとは違い、来るとわかっていたのと足に重たい石の塊が重しとなり、吹き飛ばされずにすむ、ダメージも大幅に軽減されていた、このままなら強化を成功まで持っていけそうだ。


「対策すればなんとかなるのか…リーダーさん!そっち大丈夫ですか!?」

「こっちはもう大丈夫だ、アイテムで自分の周辺に結界張ったし」


対処が早い…フェルはこの熱波の影響をなぜか受けないみたいだし、後は集中してハンマーを火光に叩き込むだけだ!


カンカンカンカン叩く度に熱い強烈な風が顔を焼く、リアルで顔に熱い熱風を浴びるのは、鍛冶仕事で慣れているが、こうも強い勢いの熱波はまずない。


「全く、そこまで溢れる力はオールモスキートまで取っておいてくれよ!火光!」


そう叫びながら、何度も何度も叩いていると、じわじわと鋭い勢いの熱波が弱まってきて、最終的には緩やかな熱風になった時に、仕上げボタンが出てきたので仕上げボタンを押し込んだ!

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― 新着の感想 ―
[一言] なんかもう職業も武器も唯一無二な感じになってきましたね。
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