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鍛冶屋の息子、MMORPGにはまる  作者: リーフランス
ファイブエネミー!荒野の妖精郷と虫の化け物
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少しの安らぎをスープと共に

自分の目の前には、フェルの作ったスープが置かれる。


それは一見コーンスープ、もしくはカボチャのスープを連想させる黄色いスープの見た目だった、スープに、青い花びらが浮かんでいる。


匂いはふわっと甘い匂いを感じる…。


「ぜひ飲んでください!」

「頂きます」


なぜフェルが、自分にスープを作ったかはわからないけど、自分の為に作った物を、飲まない選択肢はない。


ゴクリと、一口飲んでみる。

…かなり甘い、蜂蜜に近い物を直接飲んでいるみたいだ、それになんか、薬を飲んでいる気分になる。


味は少し美味しいと感じる…。


「飲んどいておいてなんだけど、これはなんというスープなんだ?味は美味しかったよ」

「妖精のスープです!お母さんからレシピを教わって来ました!」

「…そうか」


妖精達は甘党なのかな?ここまで甘いスープは初めて飲んだ気がする。


「最近戦ってばかりでゆっくりする時間なかったので、これが癒やしになればいいんですが…」

「そうか…ありがとうな、フェル…ここ数日は食べ物運搬や虫との戦闘ばっかりで、ゆっくりする暇はなかったな、もしも辛かったら言ってくれよ、結構強行軍気味な気もするし…」


思い返すと、フェアリーガーデンに初めて踏み入ってから一週間も経たずに、虫の軍勢のかなりの部分を倒した事になるんだな…。


それは虫を集める薬のおかげだ…もはや反則レベルで敵を一箇所に集めてくれたおかげで、妖精火門、妖精氷門で一気に駆除が出来たからな。

でも虫の軍勢は回復するから、油断は大敵だ…。


「それはこっちのセリフですよ、レンナさんは本来、ああいった虫は大の苦手と聞きました…いえ、虫型の敵と戦う時のレンナさんの反応で薄々わかってましたけど…」


聞いたて、ユリが教えたのかな、他に教える事があっただろユリ…。


「それなのにレンナさんは悲鳴をだしても、決して戦いの手を止めず果敢に攻撃していたし、今も虫との戦いに思考を使っています、そんな状態だと、精神的にかなりの負担が生じているはずです!今は戦いの事を忘れましょう!」

「す、すまん…」


いつのまにか思考が戦闘狂寄りの状態になっていたみたいだな…。

……多分だけど虫への嫌悪感を無意識に闘争心に変えてたのか?


「レンナさんは沢山頑張ってくれました、だからこそ、無理して倒れてほしくないのです」

「無理をしているつもりはないんだがな…まあ、今はゆっくり休むよ…」

「大丈夫です、レンナさんのおかげで虫はたくさん倒されて、結界内の皆のご飯の問題はかなりマシになりました、だから1日位休んでもいいんですよ?人の街で遊ぶなら付き合いますし…」


休むか…なんか夏休みの真っ最中なのに休めと、言われるのはなんだか変な気分だな……しかし街…?


「もしかして、街で遊びたいのか?」

「………あ、遊びたいです!明日いっぱい遊びたいです」


なんか謎の葛藤があったな…まあ、フェルがそこまで言うなら乗ってあげたほうがいいだろう。

虫の軍勢も1日で戦力を大幅回復したりはできないはずだ。


「わかった、遊ぼうか…」

「わーい!楽しみにしてますね!レンナさん!」


こうして明日はフェルと一緒に街で遊ぶ事になった。

でもファンタジーフリーダムの街中で遊ぶ所てあるのかな?またカジノはちょっとあれだし、ユリに聞いたほうがいいかもしれない。


そんな考えをしながら、自分は晩御飯の時間になり、ログアウトするのだった。


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― 新着の感想 ―
[一言] 数が回復しすぎないといいですね。
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