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鍛冶屋の息子、MMORPGにはまる  作者: リーフランス
ファイブエネミー!荒野の妖精郷と虫の化け物
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包囲エマージェンシー!

早速フェルに地図の丸の所に行こうと提案しようとしたら、フェルお母さんが慌て始めた!


「待ってください、レンナさん…結界の周辺に虫が集まっています」

「え!?そんな事わかるのか!?」

「集中しなければ、大雑把にですがね…でもなんで虫達が集まって包囲を…?最近結界周辺を包囲することはなかったんですが…」


というか、なんで虫が結界の周辺に集まって………あ…。


「…すまん、俺のせいだ、ここに来る前に知性あるボスの幹部である?黄金の蟻に襲われてな、逃げ切ったんだが…逃げる場所なんて…ここしか無いよな?故に黄金の蟻が自分を狩る為に、結界周辺に虫が集まっているんだろう…」

「黄金の蟻…?ちょっと待ってほしいわ………北の入口付近に陣取ってますね」


集中したら、あっという間に見つけてくれた…凄いな魔法だよな?

くそ、黄金蟻は何としても、自分を殺したいんだろう。


「あの、数日籠城すれば虫も逃げると思います…オールモスキートでも壊せないなら安全ですが……」

「すまないフェル、籠城は出来ない…それをしたら色々と終わってしまう」


確かそんな1日以上の長時間籠城なんてしてたら、安全の都合上、強制ログアウトされるはずだ…高田がそれ関連で、愚痴ってた記憶がある、それに親に心配されるわ…。

かと言って、逃げる訳にも行かない。


仮に逃げ切っても、転移の魔法陣とかの逃走場所や、結界という避難場所とかが知られてる以上、また待ち伏せされる可能性が高い…ならば最悪の時、結界に逃げ込めるここで戦うしか無い…。


「フェル、自分は戦う…」

「なら勿論私も行きますよ、」


当然と言わんばかりに、戦うつもりのフェル…まあ、お母さんの側に居てと言っても、言う事聞かないんだろうな。


「…待ってください、二人であの数を戦うのはいくらなんでも無謀です、他の妖精と共に戦ってください」

「他の妖精と言われても、それぞれの得意分野とかを知らないのに、共に戦うというのは難しいぞ…?」


フェルのお母さんに他の妖精との共闘を提案されたが、フェル以外の妖精を守りながら戦う事はほぼ無理だ。


連携が取りにくい事を理由に拒否しようとしたら、フェルのお母さんは本を取り出して、それを自分に渡してきた、受け取ると、本の表示には手書きで結界内にいる妖精の一覧書と書かれていた。


なんじゃこりゃあ?と思って、本を見てみると、最初のページにはフェルの姿と名前から使える魔法や何が得意か等のデータが書かれていた。


「これは…?」

「今結界内にいる妖精達の自己申告や、私の知る範囲の情報を魔法で紙に写した本です、連携は無理だとしても、結界内から支援魔法を飛ばす事は可能なので、支援を受けたい妖精がいる場合は居てくれればサポートさせますよ」


ページをめくると、結界内で見たことある妖精少女の姿とかあり、光の屈折で姿を隠すのが得意とか書かれていた。


他のページでは、男性の妖精と思われる姿で自己申告では風魔法が得意!と書かれているのに、実際は会話の声を風の魔法で周囲の音消して、擬似的に沈黙状態にするイタズラをしてくる程度と、フェルのお母さんの追記が書かれてたりしている。


はたまた別のページでは、褐色の女性の妖精の姿で、自己申告では支援魔法が得意と書いてあるが、フェルのお母さんの追記では、地と重力の攻撃魔法の才があるが、制御が出来てないので、一定範囲の空間に作用する支援魔法に専念している為、勿体無いと書かれている…。

しかし綺麗な光の羽をしてるな…。


思わず読み込んでいると、フェルに声が聞こえた。


「あのーレンナさん、何か思いついたのですか?」

「すまんフェル、ただただ興味深くて、読み込んでいた」

「レンナさん、結界は虫達に壊されることはないで時間は安心ですが、じっくり読んでる暇あるんですか?それに心なしか男性のページは早めにめくって、女性のページはじっくり見てませんか?」


フェルが胸ポケットでこちらを見上げながら見つめてくる…。


「き、気のせいだフェル…でもなんか思いつきそう…から一回全部読ませて欲しい、もしかしたら共闘して戦えるかも?」


黄金蟻の能力を封じれそうな力を持った妖精とか、大量に単体攻撃とかを撃てる妖精とか居ないかなと、自分はじっくりと本を読むのであった…。


決して、ただ可愛い妖精の姿を目に焼き付けてただけじゃないからな…うん…。

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― 新着の感想 ―
[一言] レンナも男の子ですからね。
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