表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
鍛冶屋の息子、MMORPGにはまる  作者: リーフランス
ファイブエネミー!荒野の妖精郷と虫の化け物
157/626

食べ物を持ってフェアリーガーデンへ

ワン街の入口にたどり着くと、イツキが立っていた。


「あ、いた、小さき鍛冶屋よ!雪の杖が直せたのか!」

「イツキさん、杖を持ってきたよ…封印されてるけど…」


フレンド申請で名前がこっちの名前がわかっていると思うけど、鍛冶屋と呼ぶのはロールプレイなのか?

まあ、ロールプレイなら指摘しないほうがいいか。


「封印?それは解除できないのか?」

「ユキさんの手に渡れば、解除できると鑑定眼で出てきたから、無理して解除する必要はないぞ」


「なるほど…なんで壊れた物に封印されてるのか分からないが、取り敢えずこれがあれば、雪から話を聞けそうだ、本当にありがとう!早速行ってくるよ!」

「ユキさんをよろしくお願いします!私が…フェルは再び会える事を祈っています、と伝えてください!」

「わかった」


そういって、イツキは消えていった…フレンド一覧を見たら、イツキさんの所に、ログアウト中の表示が浮かんでいた。


リアルでユキさんに会いに行ったのだろう。

上手く説得出来てることを祈ろう。


しかしまじで何で封印されているんだろうな…もしかしたらユキさんの心の何処かで戻りたいから他人に使われないように封印したのかな…?


「さて、一度ユリのマイホームに戻って、お菓子を大量に担いで、フェアリーガーデンに行って、皆に配りに行こうか」

「はい!お母さんの所に、沢山の食べ物を持っていきましょう!」


ユリのマイホームに戻り、TTやユリから貰った、大量のお菓子や菓子パンを、自分のアイテム一覧に放り込む。


明らかに両手で持てない量を、質量の無い電子に変えた時…体がズシリと重くなる、急な重みで体が倒れる。


「レンナさん!?どうかしましたか!?」

「………ちょっと待って…」


全身の力を絞り出して立ち上がり、システム画面を操作して、自分の所持品にあるハンマーや回復薬を実体化させて取り出すと、体の重みがなくなった…。


………所持重量オーバーとかあるのか…。


「いや、食べ物を持ちすぎて、重さで潰れてただけ、ちょっと持ち物整理する」

「物の持ちすぎでしたか、びっくりしました…」


と言っても困ったな、持ち物整理か…あんまり得意じゃないんだよな…。


ユリからある程度なら倉庫のスペースを使っても構わないと言われているが…。


取り敢えず夏イベントで余った採取イベントアイテムやまだ使わない素材は倉庫に入れて、ユリに必要なら持っていっていいと、メモを残して置くか…。


虫を集める薬は勿論持っていく、何か使えるかもしれない。


水着も置いていこうかと悩んだが、水中呼吸が役立つとおもって、持ってておくことに決めた、TTから貰ったビーコンは…重さが無いから、持っておこう。


あとは過剰に持っている、HP回復薬の一部を倉庫に入れることで、大量にあった菓子パンとお菓子を所持重量オーバーせずに持つことが出来た…。

というかフェルにも、多少は持ってもらった…。


「…これでオッケーかな?」

「大丈夫ですか、レンナさん?私もある程度持ちましたが、これ以上持たなくて大丈夫ですか?」


体を動かして、動きに支障が無いか確認してると、フェルに心配された。


「大丈夫、重量オーバーさえしなければ何も戦闘に問題ないから、それじゃあ早速フェアリーガーデンに行こう!」

「はい!」


こうして自分達は準備を万全にして、フェアリーガーデンに向かったのだった…いや、1つだけ準備し忘れたものがあった…自分用のMP持続回復装備を…。


地魂の遺跡についた辺りでその事に気付いたが、引き返す気にもなれず、それに今から素材集めたり、鍛冶スキルで加工する時間も惜しいと感じてしまい、自分はそのまま進むことを決めた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 忘れたものが結構大事になりそう。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ