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鍛冶屋の息子、MMORPGにはまる  作者: リーフランス
ファイブエネミー!荒野の妖精郷と虫の化け物
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壊れた杖を修理をしよう

次の日の朝、ファンタジーフリーダムにログインして、フェルと合流、杖を直す為にゼロオーダーの工房に訪れた。

中には誰もいない。


「早速杖を修理してみよう」

「はい、レンナさん!完璧に仕上げて、ユキさんにお返ししましょう!」


ユリの説明に従って、レシピと壊れた杖をセットすると…。


『破損した武器の欠落率0%、追加素材無しで修復可能です、修理しますか?』


おお、これで修理できるのか…呪血鍛冶の効果で血を注ぐ事も出来るが、これはオフにする、血を使いすぎて、最大HPを減らすわけには行かないからな…。


「あのレンナさん、補助魔法や武器に魔力を注ぐだけじゃなくて、私もハンマーを振るって、手伝いたいんですが…もう一つのハンマーはありませんか?交互にハンマーを振るえば効果が増えるかもしれません!」

「いや、ハンマーを振る係は自分に任せてくれないか?しっかり役割分担しないと、出来る物もできないよ?」


フェルの提案したやり方だと色々と難易度が凄そうだ、それこそ一心同体じゃないと無理なやり方な気がする。


「そうですか…わかりました、私はサポートに専念します!」

「ああ、頼む、補助魔法や武器に魔力を注ぐなんてこっちには出来ないから、頼りにしているよ!」

「はい!」


今まで通りのやり方で行くことを決めてから、自分は鍛冶装置のスタートボタンを押した!


修理と言ってもやり方は強化と似たようなこと感じだった、杖の形をした真っ赤な金属を叩くだけだ。

フェルの沢山の補助魔法を体に受けつつ、ハンマーを振るい始める。


しかし、ハンマーを叩く事に雷のエフェクトや氷のエフェクト、光のエフェクトがランダムに発生して少し怖い、手応え的にはしっかり叩けてるはずなんだが…。


なんと言えばいいのか、エフェクトが発生しているのに杖そのものに力を感じない!


「くそ、これでどうだ!」


ガイン!と音と共に仕上げボタンが発生して、それを押して、修理を終わらせる……しかし出来た杖は純白ではなかった。杖は灰色でくすんで見える、新品に直したばかりのはずなのに。


『封印されし教導の杖

属性:封印中

ステータス:攻撃+1

特殊効果:封印

特殊スキル:封印

封印された杖、封印は持ち主の手に渡るか、強力な力で封印を解かない限り、真価を発揮出来ない』


『レンナはスキル修理のレベルを1獲得しました』


「これじゃあ綺麗に直せたかわかんない…!それに見た目的に、綺麗に直った感じがしない!」


一応修理スキルを確認する、修理時の難易度低下だったり、MP消費やHP消費を軽減する効果だった。


「封印て、おかしいですね…ユキさんは封印術なんて使えないはずなんですが…?」

「まあ、何かあったんだろう?それでも持ち主の手に戻れば、解除されるみたいだから、イツキさんに渡せばいいかな」


多分ナンバークエストの影響で、封印されているのだろう…?


システム画面を開いてから、フレンド一覧を確認すると、イツキさんがログインしているのを確認できたので、イツキさんに杖が直ったから会いたいのメッセージを送る。


しばらく待っているとイツキからシンプルなメッセージが届いた。


『ワン街の入口で、会いたい』


「イツキさんが街の外で待っている、杖を渡しに行こう」

「あのレンナさん、今更聞くんですけど、イツキに杖を渡したら…ユキさんと会えますか?」

「……そればかりはユキさん次第としか言えないな、ユキさんのカギロイを失った悲しみよりも、再びフェルにあえる喜びが勝てば、会える可能性はあるが…それにユキさんの生活事情もあるからな…自分の生活でそれどころじゃないなら、会えない可能性もある」

「そうですか…」


落ち込むフェル…だがここで嘘を言うわけにもいかない。


「でもきっと会えるよ、今は夏休みと言って、人と人が出合いやすい季節だからな」

「そ、そうなんですか?」


夏休みという言葉で励ましつつ、自分達はワン街の入口までむかった。

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[一言] ユキさん次第か。
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