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鍛冶屋の息子、MMORPGにはまる  作者: リーフランス
ファイブエネミー!荒野の妖精郷と虫の化け物
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ユリのマイホームに帰還、菓子パンの山

ゴーレムを共鳴の効果で、氷を纏ったアースキーで倒しながら、地魂の遺跡から脱出して、ユリのマイホームに戻ってきた。


「お帰りーお兄ちゃん」

「なんだ、この菓子パンの山…?」

「うわー凄い美味しそうな食べ物です!」


ユリの隣には、TTから貰ったクッキーとは違うお菓子、菓子パンが大量に大量に積まれていた。


鑑定眼で見てみたらNPCでもプレイヤーでも美味しくいただけると、鑑定眼の情報が出てきた。


フェルが羽を動かして、飛行しながら菓子パンに引き寄せられてる、ユリは菓子パンの1つをフェルにあげて、食べさせてた。


フェルは美味しそうに菓子パンを食べ始める、ほっぺたを膨らませて、本当にうまそうに食べるな…微笑ましい。


「お兄ちゃん、お菓子運ぶと言ってたから必要かなとおもってね」

「行動が大胆すぎないか?必要なかった場合はどうするんだよ?わざわざこんなに買って…」


「どうもしないよ、お兄ちゃんがゲーム始める前にうっかり桁を間違えて買ったやつだかららお金は取らないよ、むしろ消費してくれるなら嬉しいよ」

「これだけあれば、皆が飢えずに済みます!貰っていきましょう!レンナさん」


何をどうすれば桁を間違えるんだよ…見た感じ菓子パン約200個くらいないか?

フェルが欲してるから、ただなら貰う1択だが。


「まあ、食べ物の数欲しかったし、貰えるなら貰うんだけど…」

「その代わり、色々と教えて貰うけどね、お菓子を運ぶとか、修理とか色々とあったらしいけど、何があったの?お茶入れるからしっかり教えたよ」

「えーと、話せば長くなるんだが…」


自分はフェアリーガーデンに行ってから、戻ってくるまでの顛末を話した、ナンバークエストの事はフェルが聞いたら混乱しそうだから、後で伝えるとユリにぼかして伝えた。


「随分厳しい状況ね、お兄ちゃん…ボスから咄嗟に逃走を選んだのは英断だよ、消耗した所で、武器を壊せるレベルのボス戦なんて、勝ち目の薄い戦闘だろうし、時には逃げることも大事だよ、特に死ねない状況ではね」

「肝に命じておくよ」


あの時は、条件反射で逃げたような物だからな…あれが冷静な判断か、実は虫への恐怖心に耐えられなくなって本能的に逃げたかはわからない。


それにしても、武器を壊せるレベルのボスて…?そう思ったらユリが説明してくれた。


「それで杖を修理したいんだよね?基本的に武器はよっぽど短い時間で酷使か、長時間の武器の使用をするか、特殊なトラップを踏む、上級クラスや一部の中級クラスボスのが使ってくる武器破壊攻撃じゃないと壊れないの…。

そして修理の仕方なんだけど、必要なのはレシピと壊れた装備だね、欠けてた場合、追加の素材を要求されるから注意してね、やり方は素材の代わりに修理したい物をレシピと一緒にセットすれば出来るよ」

「相変わらず詳しいな…生産職じゃないのに」


つまり武器破壊出来るオールモスキートは強いのか…。

そういえば火光の時は修理じゃなくて、製造だったな…元の大剣の姿ではなくて、ファルシオン型という新たな姿にしたせいなのかな?


「リーダーの手伝いしてれば、大抵の情報が拾えるからね、お兄ちゃんが必要そうな情報は、予め軒並み持ってるよ」


自分が必要そうな情報を、予め軒並み持ってるて、どういう事なの…?


「例えば…虫系のモンスターに有効なアイテムの情報とか」

「なにそれ、殺虫剤とかあるの?ガス噴射で殺虫剤バラまけるなら、理想なんだが」

「ファンタジー世界にそんな現代兵器はないと思うよ…あるのはこれ、虫を集める薬、蓋を開ければ、甘い匂いが虫をめっちゃ集めるよ」


ドンとユリが取り出したのは、アロマポットみたいなものだった。


「これを設置すれば広範囲の虫を一箇所に集めることが出来るよ、そしたら範囲攻撃で一網打尽にできるよ…いる?」

「地獄絵図作る装置じゃねーか…やだよ、少数で戦うのがギリギリなのに、大群となったらこっちのメンタルが持たないわ」


……でもナンバークエストで虫の軍勢と戦うなら、ありっちゃありかもしれない…集めに集めて、妖精火門で全てを焼き払えば数%位は戦力を削れるかも知れないけど…出来ればやりたくねぇ…。


でも…虫を集めるアイテムは使い道あるかもしれない。


「………一応もらっておこう」

「…え?本当に持っていくの大丈夫?一応有効なアイテムだけど、多分お兄ちゃんには、ドキツイシーンを見ることになると思うし…話を聞いた感じ、下手したらボスを引き寄せてしまうかもしれないよ?」

「それならそれで、逃げる道具として使わせてもらうよ」


ガチトーンで心配された。

そんな中、ユリが天を見上げる。


「お兄ちゃん、そろそろ晩ご飯時だからログアウトしないと」

「もうそんな時間なのか…フェアリーガーデンに行ってた影響か時間を忘れてた…フェル、ちょっとご飯を食べにいって来る」

「はい、行ってらっしゃいです!」


こうして自分とユリは現実世界に戻っていった。

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― 新着の感想 ―
[一言] 大量の大型犬サイズの虫が集まってたらおぞましくて鳥肌が立ちそうですね…。
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