完成レンフェルソード
「死んだー!?!?過労死!?」
驚きの余り声が出る、周りにいた人達から注目を集める…見た目が体操服の女の子?が過労死と叫んでたらそりゃあ、注目集めてしまうが、それでも叫んでしまう。
見られる恥ずかしさで移動したかったが、ユリと合流する為には動けない…。
取り敢えず先程妹のチュートリアルで覚えたパーティメンバーにメールを送る機能でユリに連絡する。
『なんか死んで、ユリと初めてあった場所に戻ってきたので、来て欲しい…そっちへの戻り方わからん』
『わかった!すぐフェルと一緒に向かうから待っててよ!』
妹から連絡が来る…良かった、流石にフェルは生きているか…これでフェルも死んでたらショックだったわ。
「おまたせ!レンナ!」
「急に消えてびっくりしましたよ、レンナ様」
数分もしない内にユリが迎えに来てくれた、何故か茶色いマントを纏っていたが、マントに隠れるようにフェルがいた、フェルを隠すために羽織ったのか。
フェルは素早くユリのマントから自分の体操服のポケットに移動した。
「すまん、まさかこんな事になるとは思わなかったよ」
「こちらこそごめん、作業時に受けるダメージの事とか知らなかったから…でもとてもいい武器が出来たよ、流石お兄ちゃん、後は名前をつけるだけだよ」
ユリは笑顔で先程の鍛錬して出来たと思われる武器を取り出し、こちらに渡してきた、受け取ると武器の性能が書かれたシステム画面が浮かび上がった。
『名も無き死妖剣
属性:闇
ステータス:攻撃力+20、魔法力+20
特殊効果:即死耐性(中)、条件を満たさない者が装備時、力、敏捷、運が減少(中)、確率食いしばり(小)
レンナが命を使って作った、妖精の力を纏った剣、妹の為に作られた剣の為、妹の因果を持つ者以外は真価を引き出せない』
「なにこれ…シスコンブレード?呪われた武器みたいになってるけど…」
自分で作っておいて何だが、変な性能だ、妹じゃなければ装備時に能力にマイナス効果を発揮するとか、ゲームの世界だからこそ許される効果だな…。
それに闇属性、即死耐性てもしかして完成直後に自分が死んだ影響で付与されたのかな?。
「私以外が装備すると能力が減少する武器なら盗難される心配も減るし、即死耐性と闇属性は希少効果が高い…あのアクセサリーと同じ位嬉しい誕生日プレゼントになったよ!あ、名前つけてよ、これ制作者じゃないとつけられないみたいだよ」
満面の笑みを浮かべる妹…まあ、妹が嬉しいならそれでいいか…。
「名前…そんなぱっと思い浮かばんぞ…レンフェルソードとか?」
「私はいいと思います!レンナさん!」
「相変わらずの単純ネーミングだね…お兄ちゃん、それでいいよ」
同意するフェルと苦笑するユリ……とにかくシステム画面を触り、ユリの武器の名前はレンフェルソードと名付けた。