表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
鍛冶屋の息子、MMORPGにはまる  作者: リーフランス
フォーパワー、強さを求めて
133/626

記憶の妖精門の鍵を作成!

鍛冶装置に、記憶の妖精門の鍵レシピと2つの記憶結晶と氷の結晶(特大)をセットする。


「あれ?スタート時に全てのMPと半分のHPを消費しますが全MPとHP25%だけになってる…?」


火光を作る時と違って、HPを消費する量が減っているいる、サブクラスの妖精門の技師として、見習いじゃなくなったからか?


取り敢えずTTの武器を作った際に消費したMPを、店で買ったMP回復薬を飲んで回復する、HPはフェルのリジェネレートで回復しているので、問題はない…。


問題は作成中のHPダメージだ、火光作成中はハンマーを一振りするだけで、凄まじいダメージを受けていた、あの時はフェルやリオア、リーダーさんがかけてくれた大量の補助魔法やスキルを受けていたからなんとかなったに等しい…。


見習いが取れたのでハンマーを振った時の反動ダメージは減ってる可能性はあるが、逆にスキル:呪血鍛冶で上がっている可能性もある。


オークション品を作る際に知ったが、鍛冶失敗時は素材が消滅する、故に記憶結晶が一つしかない以上、失敗は許されない…。


でもリーダーさん達を頼りすぎるのも良くはない…どうしよう…。


あ、何なら右手でハンマーを振るって、左手で回復薬を飲みながら鍛冶を…いや、それはしっかりとハンマーが振るえなくなって、失敗する未来しか見えない、やめておこう。


「あのー大丈夫ですか、レンナさん?長考ですか?」

「え、あ!大丈夫、火光の時より補助がないから、少し上手くいくか不安だけど…なんとかしてみせるよ!」


気合を入れてスタートボタンを押すと、MPが空っぽになる。

すると工房の温度が急速に下がり始めた!寒い!?


「ちょっと!?なにやったの!?なんで鍛冶装置から冷気発してるの!?ありえない!?何したのレンナ!?」

 

温度の低下に驚くウランさん、鍛冶装置から冷気を発するのはありえないことらしい…。


「ちょっと特殊なレシピを使ってね!フェルは寒いの大丈夫か!?」

「大丈夫です!これを着れば…そしてリジェネレート、フェアリーウィッシュ、スリップガード、パワーアップ、エレメントブースト!」


フェルはとっさに、小さなラビットローブに着替えて、補助魔法を唱える。


たしかに始めて裁縫で作った小さなラビットローブには耐寒耐性(大)が付いている、夏イベントの雪山では契約で水着を強制されてたが、工房の中でなら問題ない。


「こっちも耐寒の薬を飲めば、なんとかなるか?ウランさん、パス!」

「と、急に投げないでよ!?持ってるけどありがとう!」


ウランさんに耐寒の薬をパスして、自分も薬を飲む、これでなんとかなるはず!

あれ?雪山の時と寒さ変わってない?


「…レンナ!市販の薬だけじゃこの寒さを防げない!こっちは装備でなんとかするから、そっちはなんとかしなさい!」


ウランさんが叫ぶ、雪山より寒い空間なのか!?

寒さで生じるデメリットて何だ?体が震えてきたが他になんのデメリットがある!?


知りたいが、金床に氷と雪に包まれた金属の塊が運ばれてきた…これハンマーで叩いて加工できるの…?でも叩かなければ失敗する!やるしかない!ゲーム何だから常識は通用しない!


カン!


ハンマーを振るうが、手応えが分からない…熱した金属の手応えならともかく、冷え切った金属はハンマーで叩いた事無いぞ!


でも呪血鍛冶の効果で作成中の物の完成度が増えているのがわかるので、駄目ではない!

そして幸いHPの減少は少ない…熱さの環境ダメージがないからだろう、代わりに寒さで体が言う事聞かないが!


「ウランさん!周囲が寒すぎる時のデメリットてなんだ!?」

「動きの制限とスキルや魔法に制限が発生するわ!それ以上に寒いと、体が氷を纏うように凍結の状態異常になって、氷が砕けた際に大ダメージを受けるわよ!」

「わかった!」


凍結対策として一瞬火光を振って火を起こす事を考えてるが、金属に影響を与えるし、火を出すには振り続けないと行けないので速攻でボツにする。


「ハンマーを振るい続けるしかない!フェルは大丈夫か!?」

「はい!ローブのお陰で寒くありません!私は魔力に注ぐ事に専念します!ユキさん…私に力を!」


カン!カン!とハンマーを振るい続ける!

そして妖精門の鍵を作る際に必要な事を強くイメージする。


フェルの記憶の追体験で見たユキさんの杖を!追体験でしっかり物を見ているのでゼロからのイメージだった火光の時よりも鮮明に強く思い描く事が出来る!


「冷た!?くう…舐めるな!」


何度もハンマーを振っていると、ハンマーを握る指先に氷が出現して、指の感覚がなくなる…だが氷のお陰で手とハンマーが接着されていて、ハンマーを落とさずに済んだ。


そのまま腕を振って、小さい杖の形になりつつある冷たい金属にハンマーを振り下ろすと、指に纏わりついた氷が砕けた…………指もろとも…。


「嘘!?あと少しなのに!?」


自分の手に指がない、そのショッキングな光景は自分の体を硬直させるのには十分だった。


やばい、あと少しで完成なのに、体が言う事きかない!誰にも持たれなくなったハンマーが地面に落ちる!


「上手くいって!テレキネシス!」


フェルの声が響く、すると地面とぶつかりそうだったハンマーはフェルの手に吸い込まれるように移動した!


「やった!レンナさんの力をお借りします!」


フェルがハンマーを振りかぶって、出来かけの冷え切った杖に叩きつけた!


カーーーン!


自分の時とは違い、とてもいい音がなると同時に仕上げのボタンが現れる、それと同時に体の硬直が解除されたので、無事な掌をボタンをねじ込んだ!


「まさか共鳴の試練の報酬で得た、フェルの鍛冶スキルに助けられるとはな…ナイスだフェル…」


そういいながら、自分は完成時の発生するダメージでHPを全て使い切って倒れた…凍結ダメージが予想以上に大きかったか…。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 毎回鍵作成時はダメージを負ってますが仕様だとしたらきっついわ。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ