TTの依頼達成と結合進化
『呪われたバトルレッグ
属性:闇
ステータス:攻撃力+20
特殊効果:最大HP減少(大)、スキル発動消費MP増加(小)、7つの呪い
レンナが作った呪われた靴、蹴った相手に7つの呪いをかける、蹴った分だけ呪いは加速するだろう。』
『7つの呪い
攻撃する度に敵にそれぞれ極低確率で以下の効果を付与する。
状態異常毒付与、状態異常麻痺付与、状態異常盲目付与、状態異常鈍足付与、状態異常炎上付与、状態異常凍結付与、状態異常混乱付与』
攻撃力は低いが、攻撃の度に極低確率で7つの状態異常を付与する効果のある靴か…。
攻撃する度に付与できる可能性がある以上、連続の蹴りが出来るTTなら、有効活用できるはずだ…スキル発動時に消費するMPが増加するデメリットがあるが…TTなら、なんとか使いこなせるはずだ。
「ウランさん、助力に感謝します…それでえーと、薬代て、いくらになりますか?」
「21個投げたから、21万よ」
「21万…わかった払うよ」
ウランさんにお金を支払う…体にかかった薬は消滅しているが、心なしか髪がネチネチしているように感じるのは、気の所為だと思いたい。
「ありがとうございます、ウランさん、凄い的確な投擲コントロールでした!」
「まあ、あんた達は高速で動いていたわけじゃないからね、当てる事に苦戦はしなかったわ、特にレンナは混乱しても、ハンマーを金属の塊にひたすら叩きつけていたから根性あるわよ、本来なら混乱時にハンマーをフェルに叩き付けててもおかしくなかったもの」
フェルはウランさんを称賛する。
ウランさんは照れながらも、こちらを褒めてくれた?
というかいつの間にか混乱してたのか…必死だから気付かなかった。
「そういえばウランさんはなんで状態異常にならなかったんだ?」
「理由は2つあるわ、まず私は状態異常に耐性を得られる装備を装備しているわ、もう一つは私が作業に直接関係ない外野みたいな物だから、状態異常の発生効果範囲外だったのよ、因みにそれを利用して、大量の状態異常になって耐性を獲得してレベリングする耐性マラソンというのがあるわよ、まあ、ドM向きだから、やる人あんまりいないけどね」
な、なるほど…自分が状態異常耐性を得たのはそのせいなのか
「と、結合進化の進化先を選ばないと…」
『呪文鍛冶
魔法を使って装備を作ることが出来るスキル、一部魔法を特殊スキルとして付与することが出来るようになる、特殊スキルを付与するためには魔法の習得が必要。
また作成中の装備の完成度が見れるようになる。
魔法を使いこなしたい鍛冶屋におすすめ。
呪血鍛冶
己の血すら材料にして鍛冶で装備を作るスキル、最大HPが大きく低下して、鍛冶作業時のHP減少も上がるが、作った武器の性能を大幅に引き上げ、また自作の装備を自分で装備することで装備の性能を更に引き出す。
また作成中の装備の完成度が見れるようになる。
減った最大HPはスキル封印をすると戻る。
何度も死んでも強い装備を作り上げたい鍛冶屋におすすめ』
うーん、最大HPを上げるなら、呪文鍛冶一択だけど…魔法が使えなければ1番の目玉機能が腐るのか…。
呪血鍛冶は呪鍛冶の上位互換だけど…だからこそ更に最大HPが減るのだろう…下手したら最大HPが2桁になる可能性すらある…戦闘面に不安が残る。
どっちを選んでも作成中、後どれだけで完成するか分かるのはありがたい。
「うーん、この後フェルの鍵を作る事を考えたら…呪血鍛冶にするか」
『スキル:呪血鍛冶を覚えました、また改造のスキルをレベル1で獲得しました』
ポチリと呪血鍛冶に結合進化をさせると、ウランさんが驚いた。
「レンナ、貴方は前衛のように見えるけど、呪血鍛冶を取ったの!?それは強いけど、あんまり攻撃に晒されない後衛向きのスキルよ?」
「あ、よかった…弱くはないのか…」
「弱くないけど、前衛が取るスキルじゃないのは確かね、HPが低くなりすぎて、前衛やっていくのはきついわよ?」
ちらっとステータスを確認すると、最大HPが96になっていた…完全に貧弱な?貧血な?鍛冶屋だ。
「まあ、取った以上は引き返せないし、このまま記憶の妖精門の鍵を作ろうか」
「わかりました!さっきはレンナさんを殴ったりと色々と恥ずかしい所を見せましたが、次は頑張ります!」
「頑張るのはいいけど、倒れないようにな?」
フェルはさっきの混乱の事を気にしてるみたいだった…力みすぎるのも良くないと思うが…。
まあ、作る物が物だから力んだり、気が張るのはわからなくもないが…まあ、失敗しないように気をつけよう。