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鍛冶屋の息子、MMORPGにはまる  作者: リーフランス
フォーパワー、強さを求めて
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TTの武器作成!呪いの素材にご注意!

工房に入ると、そこには知らない人がいた…。

緑髪の腰まで行きそうなロングヘアーで青色と赤色のオッドアイの大人の女性だ


「誰、あんた、どうやってここに!?」


見知らぬ人が素早い構えで弓矢を構えてこちらを狙ってくる矢先は完全に自分の顔面だ。


「うわ!?待って欲しい!自分はリダさんから工房の鍵を貰っているんだ!」


両手を上げて、敵意がないことを示す。


「リーダーの紹介?もしかして貴方がレンナ?ユリやリーダーから話は聞いてるわ」


弓矢を下げてくれた…ヒヤッとしたわ。


「ああ、自分がレンナ、ポケットにいるのがフェルだ、貴女は?」

「私はウラン、核燃料で使われてる材料がゲームネームよ、貴方の話は聞いてるわよ、最近ウチの工房借りまくってる人ね、あんたの影響で鍛冶場がグレードアップしてて、びっくりしたわ」


ウランさんか…腰にハンマーを吊るして、服装は防火性が高そうなエプロンをつけている、彼女も鍛冶をするのだろうか?


「よ、よろしくお願いします!ウランさん!ところで核燃料てなんですか?」

「えーと、凄いエネルギーを発する燃料だよ、強力過ぎて下手に扱うと周囲に甚大な被害をもたらすけど」

「まあ、私自身にそんな力はないから安心しなさい、妖精さん、私は生産職で普段は深夜帯にいるわ、今日は休みだったから、こんな時間帯にログインしたら、貴方達と出会った感じね」


普段は深夜で休みか…完全に大人の人間だな。


「ここに来たという事は鍛冶の機械を使いたいのね、どうぞ私は今日は薬の調合をしているから」

「あ、ありがとうございます」


そういうと裁縫をする作業台へ向かうウランさん、薬を調剤する時も作業台を使うのかな?それとも中間素材とかつくるのかな?


ともかく作業場所が被る訳ではないのなら、ありがたく使わせてもらおう。

最初に二人で水着から、普通の防具に着替える。


「えーと、まずはTTから依頼された武器を作るか」

「大丈夫何でしょうか?TTさんの前では言い難かったですが、呪われたアイテムを素材に鍛冶なんて…」

「まあ、大丈夫だと思うぞ?結局全部溶かすし…それに最初に作ったレンフェルソードも妹以外装備したら、ステータス下がる呪われた装備みたいな物だし」


そう言って素材とレシピをセットして、スタートボタンを押す、すると周囲の温度が上がり、赤黒い金属の塊が金床に運ばれる…あれ?黒いのは呪われた素材を使った影響か?


まあ、いいやなんにしても叩かないと!


「リジェネレート、フェアリーウィッシュ、スリップガード、パワーアップ、エレメントブースト!」


ぐわいん!


異質な音が響く、その瞬間睡魔がぐらりとくる。

なんで…眠気が…?いや!寝たら熱々の金属に頭を突っ込む!そしたら死ぬ!


「れ、レンナさん!」

「大丈夫、立ち眩みしただけだ!」


気を引き締めて再びハンマーを振るう!


かいんん?


変な音が鳴り響く、するとフェルが慌て始めた!


「レンナさん前が見えません!」

「まさかこれ一振り一振りに状態異常にかかるのか!?呪いの素材だからか!?」


だが手を止めたら失敗してしまう、素材はTTから借りてる物なので失敗は出来ない!


「フェル危なくなったら、ゆっくりバックしてくれ!」

「わかりました!」


再びハンマーを振るう、再び変な音が鳴り響く…すると視界の端にあるHPバーの下に毒のアイコンが現れた…。


「くう!」


再びハンマーを振るうとフェルが体が痺れます…と声を出し、次に叩くと自分の耳が聞こえなくなる…これはやばい…そう思った時後頭部に何かが当たる感覚がした、痛みはなく、それと同時に頭に湿った感覚が。

フェルにもなにか液体がかかっている。


「あれ?視界が治りました!」

「まったく、対策無しに呪いの素材を使うなんて、随分と不用心ね…」


あれ?声が聞こえる…後ろを振り向くと指と指の間に薬と思しき物が入った試験管を持っているウランさんがいた、彼女が薬を投げたのか。


「感謝する!でもすまない、手は止められない、援護を頼みたい!」

「わかった、取引よ、治して欲しかったらハンマーを持ってない手を横に振って欲しい、薬を二人に投げるわ、因みに薬一つ1万ね、当てても効果出て複数の状態異常を治す回復薬は高いんだから」

「わかった!頼む!」


ハンマーで赤黒い塊を何度も叩く、するとフェルが殴りかかってきた!フェルに頬を殴られて痛みが走る!?これは混乱か!?殴られたら作業できないし、多分共鳴の効果がなくなる!?


手を横に振るおうとしたが、その前にフェルに薬が直撃した!


「すまないね、致命的なのはこっちの判断で投げさせてもらうわ」

「すまん!助かる!」

「ご、ごめんなさい!レンナさん!」

「呪いの効果だから気にするな!引き続きサポートお願い!」


何度何度ハンマーを振り下ろすと毒になったり、盲目になったり、難聴になったり、気持ち悪くなったり、MPが高速で減ったり、笑い声が止まらなかったり、お腹痛くなったり……。


多分ファンタジーフリーダムの殆どの状態異常になってたらなんとか仕上げボタンが現れる所まで来た。


「くそ、作成費値引きするんじゃなかった!」


安請け合いした自分を恨みつつ、仕上げボタンを叩いた!


『レンナはレベル1の状態異常耐性を獲得しました』

『レンナのスキル鍛冶と呪鍛冶がレベル10になりました、結合進化が可能です』


なんとか、死なずに完成させることが出来たな…。

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― 新着の感想 ―
[一言] やはり呪い装備はきついですね。 出も進化統合が出てきたのはいいですね。
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