表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
鍛冶屋の息子、MMORPGにはまる  作者: リーフランス
フォーパワー、強さを求めて
130/626

TTからの武器作成依頼

セーフエリアにたどり着いて、達成できる採取イベントクエストの報告後、TTから依頼の為の素材が渡された。


『TTから呪われた動物の骨が2つプレゼントされました』

『TTから呪われた格闘家の血が4つプレゼントされました』

『TTから呪われたクリスタルが2つプレゼントされました』

『TTからアサルトレッグのレシピがプレゼントされました』


「え!?これが素材、呪われてるじゃん!?」

「ああ、これを使えば、装備時最大HP下がる代わりにスペック上がるんだよ?知らないのか?」

「知らん、というか依頼するなら金払え!ゲームの世界でも、金払わないと俺はやらんぞ!?」


親から教わった、鍛冶屋としてやっていく為には絶対に忘れたら駄目な事、技術は決して安売りするな…ゲームの世界でも、その考えは変えたら駄目だろう。


「えー金?50万G位でいい?」

「相場わかんないからそれでいいよ」

「……金要求しといて、おまかせとか鍛冶屋としてどうなんだ?丸投げじゃないか」

「うるさい、TTならボッタクリしないと信頼してんだよ」


そういうとTTはうっ…と少しバツ悪そうな顔をした。

もしかしてかなり安値だったか?


「素材持ち込みだし…安くはなるけど…真面目な相場だと100万位かな?」

「半額じゃねーか…まあ、いいけどさ、雪山で先行してくれたのはありがたかったし」

「いいのか、ラッキー!」


ガッツポーズして喜ぶTT。


雪山ついてきてくれたし、もしも自分とフェルだけだったら、氷のゴーレム戦で苦戦してた可能性高いし、登山で道に迷ってた可能性もあるし、その分安値でもいいだろう。


TTから依頼のお金を受け取る。


「それじゃあ早速作ってくるよ、その間TTはどうするんだ?」

「俺はせっかくだし、雪山の逆…海の底目指してみるよ、出来たらメールを送ってくれ、近くじゃないと、アイテムの受け渡し出来ないからな」

 

そう言ってTTはパーティを離脱していった。


「TTさんは大丈夫なのでしょうか?海と雪山だと全然違うと思うん…」


フェルが心配する、雪山は氷や斜面はあるが、少なくとも空気と地面がある…。


だが水中は空気がないし、足がつかない事が多い…魚人がリーチの長い槍とか装備しているし、格闘系のTTにとっては、かなり不利だと思うが…。


「大丈夫だ、TTならなんとかするだろう、バトルセンスなら、あいつのほうが上だしな」

「なんか淡白ですね…」

「まあ、そういう形の仲だからな、自分が冷たくあしらう事が多いけど、なんやかんや声かけてくれる、数少ない友人の為に良いもん作ってやらないとな」

「はい、頑張りましょう!レンナさん!」


小学生の頃、鍛冶屋としての修行に集中してたせいでボッチになってた所、しょっちゅう話しかけてきたからな…。


修行を理由に誘いを何度も断っても、話しかけてくれて…なんやかんや修行がない暇な時に一緒に遊んでいたら、ズルズルと今のような仲になっていた。


体育の際の二人組作ってーとか、グループ作る際に良く助けてもらっている。


友情崩壊する対戦ゲームでお互いに全力でやりあって、よく言い争いする経験があるが、翌日には普段通りになってたりするからな、まあ、なんだかんだありがたい、腐れ縁みたいな仲だ。


でも宿題を終わらせる際に、頼ってくるのは勘弁してほしいけどな…自分もそんなに勉強得意じゃないし…。


まあ、手伝ったらいつも後日に、お菓子とか持ってくるから、なんやかんや手伝ってしまうんだよな…。


でも夏休みの宿題を、ギリギリでもってくるのはお菓子のお礼があっても駄目だ、あそこは直して欲しいと思っていたが、今年は早期で終わらせてびっくりした。


高田…TTとの仲を思い返す…というか高田との思い出なんやかんやが多いな…。


「レンナさん?足を止めてどうしたんですか?」

「いや、ちょっとTTとの思い出を思い返していた」


フェルに指摘されて、足が止まっていたことに気付く、再び足を動かし、チームゼロオーダーの工房に向かった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] なんだかんだ腐れ縁というか親友ですよね。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ