表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
鍛冶屋の息子、MMORPGにはまる  作者: リーフランス
フォーパワー、強さを求めて
107/626

フェルの謝罪と目標の再設定

次の日の午前、ログイン早々、ユリのマイホームでフェルに頭を下げられ、謝られた。


「ごめんなさい!私嘘ついてました!」

「えーと、頭を上げて欲しい、一応確認するんだが、嘘はフェルの故郷に行くためには妖精門の鍵が3つ必要という事が嘘ということ?」

「はい、本当は火光だけで行けるんです、以前行った、地魂の遺跡にある転送の魔法陣で火光を使えば、それが触媒になって、私の故郷にたどり着ける…だけどレンナさんの今の力では多分…化け物に襲われたら、太刀打ち出来ないと思います…だから、嘘を付きました…ごめんなさい!」


…自分の予想の一つだった、フェルが自分が弱いから時間稼ぎの為に嘘をついていた事があたったのか…。


だが自分も、ナンバークエストを隠してる身…だからフェルを責める気にはならない…いや、元から責める気はないが。


「いや、謝らなくていいよ、時に俺も嘘をつく事あるし、隠し事をする…いや、今現在フェルに隠し事をしているだから、許すよ」

「隠し事?もしかして不明な点が多すぎるという話ですか?」


「言えない…フェルには悪いけど…と、とにかくこの話はおしまい!とにかくフェルの故郷に行く為に強くなろう!それが自分達の目標ということでいいよな?」

「は、はい!言えるようになったら教えてくださいね!」


強引にだが目標を強くなる事に定める、どのくらい強くなればいいかは分からないが…そこはユリやリーダーさんに聞けば、わかるかもしれない。


だがまずは作ったばかりの火光の切れ味を試しておきたい…昨日はナンバークエストや父親の仕事で試すことが出来なかったからな…。


二人で水着に着替えて、移動用の魔法陣で慣れた手付きで同じ乱数値を入れて、夏イベントステージに降り立つ、サンサンと照りつける太陽をあびつつ火光を取り出す…。


太陽の光を浴びて赤い水晶のような刃がキラキラして武器と思えない位綺麗だった。


「そういえばユリのマイホームの移動用魔法陣ではフェルの故郷に行けないんだな」

「規格が違いますよ…小さな魔法陣じゃ出来る事が限られますから」


ふとした疑問を口にしたらフェルが答えてくれた。


当たり前だが、魔法陣にも規格とかあるだな…。

そんな会話をしながら、敵が出てこないセーフエリアから、敵が出てくるエリアに移動する。


すると槍を持った魚人が現れたので火光を構える、二刀流は良くないと言われたので、アースキーは背中に背負っている。


「力を見せてくれ!火光!」


魚人の攻撃を避けて火光を振るうと水晶の刃から赤い炎が迸り、魚人の体を焼き切る!


「凄い、一刀両断だ…これ妖精火門を使ったらどうなるんだろう…」

「でもMPを全部使うですよね?試しで魚人単体に放つ技ではないと思いますよ」

「そうだな…でも性能を確かめる為に大物に挑むのは大変だし、妖精火門は明らかに範囲技だよな、レイドとかで使ったら味方巻き込んじゃいそうだよな」


かなり使い所が難しい、ユリの説明では、確かMPはMP回復薬を使うか、マイホームでログアウトすればMP回復するんだっけ?


MP回復薬て高いんだよな…でも妖精火門を今後使っていくなら、ある程度用意したほうが良いかもしれない。

火の刃で消費した火光のMPタンクに、自分のMPを使って、補充する。


うーん、どうするかな?一か八かの状況で使ったことのない必殺技に頼らないように、魚人1体に妖精火門を放とうかな?


「あ、あの、そこの火の剣を持った剣士さん!少しいいですか?」


そんな事を考えていると、背後から知らない人に声をかけられた。


振り向くと、そこには赤髪で目を閉じた好青年がいた、ハーフパンツの水着を着ていて、武器は持っていない、肉体は鍛え上げられていてまさに格闘家…いや剣士?という感じだ。

なんの用なのだろうか?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 残念だけど、それは剣(けん)じゃなくて鍵(けん)なのよね……後、剣士じゃなくて鍛治師なんよ
[一言] 主人公は見た目は女の子だから声をかけるなんて勇気あるなぁ…。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ