妖精門の鍵:火光
『妖精門の鍵(火)
属性:火
ステータス:攻撃力+5、魔法力+30
特殊効果:MPタンク(400/400)、装備制限:妖精加護
特殊スキル:妖精火門、火の刃
レンナとフェルが協力して修復した妖精門の鍵、形状はファルシオン、武器単体の切れ味は悪いが魔力を通した刃は多くの物を焼き切る。
また、妖精の故郷に繋がる鍵となる。』
『特殊効果:MPタンク(400/400)
この武器はMPを貯めておける、最大400まで注いで溜め込む事が出来る、特殊スキルを使う時に自身のMPと同時に使うことが出来る』
『特殊スキル:妖精火門
全てのMPを使い大自然の火の力を妖精の門を通して開放する、消費したMPが多いほど火の力と範囲が高まり広がる、このスキルで使うMPは鍵の持ち主のMPと武器のMPタンクのみ。
特殊スキル:火の刃
刃に火の魔力を通す、一回攻撃する事にMPタンクのMPを3消費する』
修復した妖精門の鍵を確認する、ステータスは完全に魔法型、特殊能力は装備制限:妖精加護とMPタンクだけだが、MPタンクの容量は今の自分の最大MPよりあるし、特殊スキルというのがある…。
妖精火門…全てのMPを使って攻撃する、間違いなく大技の必殺技スキルだ。
『サブクラスの妖精門の見習い技師が妖精門の技師になりました、それに伴ってレシピ:妖精門の鍵の内容が更新されました』
あ、サブクラスの見習いが取れた…。
「なにこのMPタンク、上級クラスの魔法職1人分位あるじゃん…それに妖精火門、これレンナさんのMPとMPタンク全部消費したら、威力がえげつないことになりそうだな」
「ふむふむ、随分凄い武器だねー…ナンバークエストの装備はどれもバランス壊れてるね」
鑑定眼で妖精門の鍵の性能を見たリーダーさんがそんな感想をこぼす、その背後でリーダーの鑑定眼の内容を盗み見るリオア…盗み見れるんだな…同じチームだからか?というかリオアはどこまで知ってるの…?
「なあ、フェル…直す前の妖精門の鍵の持ち主て、一人称が私の男性だったのか?」
「はい…レンナさんも聞こえたんですね…彼は知り合いの強い剣士で妖精の門の管理妖精だったんですが…私達を逃がす際に…」
どうやら仕上げ直前に聞こえた見知らぬ男性の声はフェルにも聞こえたみたいだ…。
あの声に込められた思い的に、破損した妖精門の鍵がオオムカデに刺さっていた時点で…彼の命は既に…。
「その妖精の名前は?」
「カギロイという赤髪の妖精です、色んな人の困りごとを解決する優しい妖精でした」
カギロイ…漢字にすると火光かな?
「ならこの剣の名前は火光にしよう…剣士の意思は確かに受け取った…」
剣を手にして名前をつける…右手にシャベルのアースキー、左手にファルシオンの火光…見た目はちょっと…いや、かなり変だがこれでいいだろう。
「あ、レンナ、二刀流はかなり大器晩成型のスキルだからガチの二刀流を極めるつもりがないなら交互に使う事をおすすめするよ…」
「そうなのか…?まあ、火光はスキルの火の刃を使って攻撃が基本で、その度にMPタンクのMPを消費して、切り札に妖精火門の威力が下がるから常用には向いてないな…まさに切り札の武器だな」
それに今着ている防具のマナプロテクトジャケットは自分の現在MP量で防御性能が変わるので、MPを全て使う妖精火門を使用=防御性能がゼロになるという諸刃の剣みたいな組み合わせだ。
カギロイが残した物、うまく使わせてもらおう。
「そういえばフェル、火光を使えばフェルの故郷に行けるのか?」
「……………ううん、私の故郷に行く為には鍵は一つだけじゃ駄目、3つの鍵と大きな魔法陣が必要なの、それにきっと、鍵を3つ揃える頃には私の故郷を襲った化け物と出会っても…なんとかなると思うの…だから先に鍵を後2つ作りましょう!今のレンナさんならゼロから作れるはずです!」
「なるほど3つ必要なのか…結構セキュリティしっかりしているな」
フェルの言葉に納得していると自分の目の前にシステム画面が現れた。