表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
鍛冶屋の息子、MMORPGにはまる  作者: リーフランス
サードシークレット、夏のイベントは不思議だらけ?
100/626

イベントクエスト:大海賊の財宝の完了

「つ、疲れた…」


HPは満タンだが、精神的に疲れた。


「お疲れ様レンナさん…中級生産クラスとは思えない位に強かったよ」

「そうなのか?まあ、今回は老化の状態異常がプラスの方向に働いてよかったよ」


「多分いい感じに抵抗して、大人になるだけで済んだんだな、重ねがけされたら、レンナさんも年寄りにされて危なかったかもな…。

こっちは油断した、普段着の力で大抵の状態異常を無効化してたから、状態異常を防ぐ魔法を使い忘れた…まあ、強力な魔法ほど再使用出来る時間が長かったり、制限があったりするからな、何度も使われなくてよかった」


リーダーさんと戦いを振り返る。


「おーい、宝箱のトラップと鍵を解除したよー」

「はや!?というかトラップあったの!?」


リーダーさんと戦いを振り返ってる間に針金を持ったユリが、ボスを守っていた宝箱の鍵とトラップを解除していた。


「ほらほらお兄ちゃん、宝箱開けてよ、今回は先行して進んでたし、ボスも頑張ってたから、ボス宝箱を開ける権利はお兄ちゃんにあるよ、いいよねリーダー」

「いいよー」


リーダーの軽い返事を聞いたユリは自分を宝箱の前まで移動させる。


「えーと、それじゃあ開けるぞ」


トラップは解除されているので、安心して宝箱を開けると、3つの金塊と3つのコインが入っていた。


鑑定眼で見たら金塊は換金アイテム、コインは一人一つしか持てないように制限かけられたキーアイテムだ…少なくともコインに金銭価値は感じない。


「これはコインをNPCにあげて金塊はそれぞれ一つ懐に入れればいいんだな」


一つを自分の所持品に追加して、残りの2つは二人に渡す。


「ありがとう、これでクエスト完遂だね」

「このコインは…特に金銭的価値も歴史的価値はないか…それじゃあ帰ろうか」


トラップにかからないように気を付けながら、来た道を戻り、船長NPCにコインを渡してクエストクリアした。


船長NPCがこれは太古の金か!高く売れるぞ!と言っていたが…無知は罪なんだな…最初は価値が無いことを伝えようとしたら、リーダーさんに止められた、夢は見るものだと…まあ、価値観は人それぞれかと納得して伝えるのはやめた。


帰りはワープで戻るか船で戻るかシステム画面で聞かれたが、満場一致でワープだったので、ワープで戻った。


ワープ先はイベントフィールドで最初に降り立った、モンスターが出てこないセーフエリアだった。


薄暗く、狭いトラップ洞窟から開放されてリゾートみたいな砂浜に戻ってくると、開放感が凄い…このまま海を泳ぎたい気分になったが、ひとまずクエストクリアで得たイベントポイントを確認する。


「…溜まったなイベントポイント」


リオアとのクエスト、アッシュルさんのレイドバトル、そしてリーダーさんとユリとのクエストで、やっと溜まったのだ。



破損した妖精門の鍵(火)を直す為の材料と交換する分のイベントポイントが…。


「リーダーさん、また工房お借りしていいか?」 

「鍵を貸してる以上、拒否する気はないが…なに作るつもりだ?」

「作るというか直すんです、ナンバークエストで手に入れた鍵を…」


そう言うとユリが食いついてきた。


「ナンバークエストの鍵、もしかしてサブクラスで書いてあった妖精門の鍵!?みたい!」

「妖精門の鍵…?ぜひ見学させて貰おうか」


リーダーさんも興味を持った…情報を求めているリーダーさんにとっては未知の情報なのだろうか?


「フェルが構わないならいいよ…」

「別に鍵は秘術じゃないので大丈夫です」


こうして、自分はイベントポイントのほぼ全てを使って、直す為の材料を買って、リーダーさんとユリと一緒に、ゼロオーダーの工房に向かった。


果たして、壊れた妖精門の鍵を直したら、何が起こるのか…内心ドキドキしてしまう。


どんな鍵が出来るのだろうか…?妖精門の見習い技師の説明では、大技が放てる様になると書いてあったが、どんな大技を使えるようになるのだろうか…?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 100話おめでとうございます。 鍵が直ったら超強化するんでしょうか?
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ