2話目 お世話になります
あれから2日が経ちました。一昨日は帰って来てすぐに疲れていたからか眠ってしまいました。なので昨日両親にパーティで起こった事を説明しました。
すると、両親は凄く怒りを露わにしていて怖かったです。
「男爵家だからというだけで私の娘を……」
「私たちが男爵家だからって随分な事をしてくれたわね。リア、貴女は何も気にしなくていいわよ。後はこちらで片付けるわ。それと、フィール侯爵家には私たちからも御礼を言いに行きます。」
私の家は男爵家ではあるけれど。武功を建てて成り上がってきたいわば叩き上げな訳です。なので軍事方面に凄く影響力はあるので軍上層部の方にも顔が効きます。
母上は作戦参謀として軍事の上層部にも顔が効きますが、それ以上に母上の場合は1人で伝説レベルの功績を建ててきました。母上が立てた作戦で勝利した戦は数知れず。そのおかげで生きられた兵も沢山いるとか。なので母上に軍上層部は頭が上がらないのだそうです。
それでも男爵の地位でいるのは他の貴族に目をつけられない様にする為です。武功で成り上がる。つまりいつでも国を転覆させられると思われる。そこから因縁を付けられない為にも男爵という地位にいるのでした。
そして今日、また新たな事件が起こったのです。
「ごきげんよう、リアさん。」
「ル、ルーシィ様⁉︎」
私が父上と母上に呼び出された為、客室に行くとそこにはあの日助けて戴いたルーシィ様がいたのでした。
「ど、どうしてここに?」
「リア、とりあえず席に座りなさい。今からその説明をしますから。」
父上に促されて私はルーシィ様の隣の席に着きました。そして話が始まりました。
「まずは先日は私の娘リアを助けて頂きありがとうございました。本来ならばこちらから出向かうところなのですが。」
「いえいえ、私はあのボンクラにお灸を据えただけですので。それにもっと早く助けるべきでした。リアさんが傷つく前にあのボンクラの顔面に拳をねじ込んでおけば……」
「過ぎた事を言っても仕方ないわ。それよりリアを助けた事に私たちに御礼を言わせて下さい。」
「そう言って頂けると幸いです。ありがとうございます。」
そうして本題に入ります。
「それでルーシィ様はどうしてここに?」
私の質問にルーシィ様は答えてくれた。
「ええ、実は……あのボンクラが私の屋敷に来て婚約を戻せとしつこくて……ですからしばらくこの屋敷で匿って貰えないかと……」
「それはもちろん構いませんが。何故私共の屋敷を?」
父上の疑問はもっともだった。だけどルーシィ様もすぐに答えてくれました。
「それは勿論オロル男爵家は武功を納めた由緒ある御家柄だからです。それに……」
ルーシィ様はチラッと私の方を見た。
「リアさんともっとお近づきになれるという利点もあったので。ここへ来たのです。」
「えっ?」
私は思わず素っ頓狂な声が出てしまう。すると母上はクスクスと笑い出す。
「あらあら、本当はお近づきだけではないのでしょう?」
「流石ですね。稀代の策士ウェラー様」
「あら、私の名前もご存知だったのかしら?」
「リアさんと親しくなる為ですもの当然の行動ですわ。」
「意中の人を捉える為にはまず外堀を……なかなか良い作戦ですね。」
私と父上を置いてどんどん話を進めてしまう2人に父上が1つ咳払いをして割って入る。
「す、すまんがその話はまた後だ。それでどうするウェラー。ルーシィ嬢をここに泊めてやるのかね?」
「私は賛成です。何よりリアの恩人をこのまま帰しては末代までの恥となります。」
物事を決めるのは基本母上だ。策士と言われるだけあって先見の明があるからです。父上は腕っ節と度胸はあるが政治的な事は皆無なのです。
「ならば部屋を用意せねばな。」
「いいえ、必要有りません。」
「「えっ?」」
私と父上が声を上げた。そしてルーシィ様はそのまま言葉を繋いだ。
「私はリアさんの部屋に泊めて貰うわ。」
「……え?……えー⁉︎」
私が驚いてる横で母上はクスクスと笑っていました。
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