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観覧車


栗木京子

「観覧車回れよ回れ想ひ出は君には一日我には一生」




ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「観覧車」



 今日は、ツイている。高校卒業の思い出作りにみんなで来た、遊園地。ジェットコースターが苦手な彼女とボクは、二人で観覧車に乗ることになった。



「ねぇ、好きな人っている?」


 頂上に差し掛かった頃、彼女が突然に尋ねた。高鳴る鼓動を悟られないように、できる限り薄く、薄く呼吸を整える。


「私はね、鈴木クン。今日が最後のチャンスだから、何かきっかけだけでも作りたいの。ノゾミ、手伝ってよ」



 嗚呼、分かっていたさ。始めから叶わぬ恋だと。しかし、あと少しだけ、夢を見ることは赦されないことだろうか。


 彼女が彼を探して外を見るから、ゴンドラが揺れた。ボクはてっぺんにいて、彼女は下にいて。彼女が可愛いからきっと、観覧車は回って、そして逆になるんだ。




 観覧車回れよ回れ。想ひ出は君には一日、我には一生。




 観覧車を降りてボクは人生で一番の、きっとこれからもずっとずっと一番の、そんな笑顔で彼女に言った。


「手伝うよ。ワタシ達、友達でしょ?」


栗木京子さんの短歌

「観覧車回れよ回れ想ひ出は君には一日我には一生」


からお話を考えさせていただきました。

許可は取ってないので、もし、問題あれば即座に消します。


しかし、引用、であれば許されるはず...

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