プロローグ
現実は仮想現実である。
物理現象は計算で成り立ち。
感情は電気信号。
人間は高性能な人工知能を積んだCPU。or
人間は現実世界で眠っているか脳みそだけで水槽に浮かんでいる。
『俺たちはオンゲ風に言うと日本サーバーでこうやって話してるっていう風にも考えられるだろ。地球環境の変化に適応できなかった人類。エネルギー、資源の枯渇。少子高齢化。人口多過。等による人工統制。そして、死にたくない上層(権力者)の老人どもの遊びと夢の為に俺たちは、いや、この世界がモルモットにされてる…。まぁしかし、人工統制するに当たって最低限の人権を与えることにも成ってるんだなコレが。言い訳とも取れるが慈悲や正義の言い分 (スローガン)に充分なり得る。まぁ、大方は欲にまみれた大人たちのプロパガンダだろうけど。出産時、子供もとい脳みそを国に譲渡することで多大な補助金が出る制度とか現実世界の方には在りそうだよな。実験用の脳みそはいっぱい必要になるかもしれないし。だとしたら、それで食ってく奴等も居そうだなぁ…。まぁ、裏ではこっちでも子供売って金にするっての在りそうだけど、現実世界の方じゃ寧ろ良いことであるかのように公的に行われてるかもっていうね。』
「…。」
『…気分悪い?…ごめん』
「いや、21にもなってそんなの考えてる暇があるお前が羨ましいというか、不憫というか」
『憐れむな!』
「はははっ」
『はぁ……。』
「ごめんごめん、漫画のネタにしたいって聞いてきたのは私の方だよな。続き聞きたいよ。」
『 …俺達には物理演算ソフトの計算式が目に移らないだけで、全部計算された結果でしかないんだよ。記憶も感情も電気信号で国もしくは世界の管理者はいつでも電波飛ばして人の記憶も感情も追記消去改竄出来るんだ。ラットの頭に電極ぶっ刺して記憶移したり発情させたりする実験も、電気を飛ばす実験も成功してるし現実世界の方も既に『何か』に管理された状態に在るのかもしれない。
…俺たちは記憶を忘れる。それは莫大な記憶情報が個人のメモリを食い過ぎて重くなるから、『大人に成ると忘れる』とか『年寄りが認知症になる』とかさ、データを軽くするためのクリーンアップなんじゃないかって俺は思ってる。もしくは記憶メモリの寿命。
でも、もしかしたら常に植え付けられたり消されたりしてるのかもね。…この世界の管理者、或いは、現実世界、にとって都合の悪い人間は存在ごと消されてるのかもしれない。全てのそいつに関わる記録、記憶を消すか改竄するか…。
俺たちは、もう既にこの世界を変えようとした英雄達を視ているのかもしれない…覚えてはいないけど、記憶には無いけどさ、カッコいいものを見て感動するのは魂が英雄たちを覚えているから…ってのは臭すぎかな。』
「まあ、漫画だから臭くていいよ別に…どーぞ続けてくださいな。面白いよ」
『ん、 他に仮想現実に思える所は、
飛行機とか船とか海外にいくのが個人では難しい事かな。飛行機や船はサーバー間を移動する装置とも考えられる。まぁ、地球丸々一個、若しくは宇宙一つが、一つのサーバーかも知れないけどね。
体が老いて弱るのは現実基準にしてるだけか、仮想現実内のハードに影響を与えるウイルスを貰ったか。 制限を外せば不老不死どころか若返れそうだよね。こっちの世界なら。
それとDNAとミームについて…(ry』
二時間後
「やーまさかネタ帳がいっぱいになってコピー用紙貰って書く事に成る程喋ってくれるとは思わなかったよ」
『聞いてくれてありがとう』
「なんだキモい」
『…………。俺、イッちゃってるよね』
「だな。働けニート、労働がお前にとってのいい薬だ。変な事考える暇無くなるから」
『…。検討するよ』
「働けニート略してハニー」
『検討する』
「うち来る?私の紐にしてやろうか?ネタ袋として使えなくなったら捨てるけど。」
『よろしく』
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これは約束。
忘れてはいけない。
でも忘れてしまった。
あなたは思い出さなくてはならない。
どうか逃げ出さないでほしい。
そこには何もない。
戻ることに意味は無い。
例え破滅の始まりと為ろうとも_________
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_________________私は待っている________
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____あなたを待ち続ける