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十七話 異端審問が開始されたのだけれど

 用意も整いったところで、小太り神官ペンテクルスが高らかに宣言を始めた。


「では、これより異端審問を始める。担当神官はワガハイ、ペンテクルス。執行人はバークリステが執り行う。こちらの補佐は他に六名いるが、罪人は弁護を自分ですることとする」


 元の世界の知識から、異端審問と聞くと閉所で拷問具を使った取り調べを想像していた。

 でもこの世界では、ちゃんと裁判のような体裁は取るようだ。

 担当と執行の違いはよく分からないけれども、いきなり荒事になるわけじゃなさそうで、安心した。

 そんなことをうさんくさい笑みを続けながら思っていると、ペンテクルスは俺の態度を余裕と捉えたのか、憎々しげな目を向けてきた。


「なにか? ああ、私が最初ですか?」

「ふんッ! そんなわけあるまい! お前とダークエルフ、そしてアズライジという冒険者は、一くくりに最後だ! ペンテクルス!!」

「畏まりました。いま名前を告げたお三方は、横の方に一箇所に集まってください」


 ペンテクルスの案内に従って、アズライジの視界の直線状からずれた位置に一まとめにされた。

 俺とエヴァレットは普段のままだが、アズライジは神官にといえども罪人扱いされるのが嫌なのか、肩を怒らせている。

 力が入りすぎていると、弁論のときに気疲れしちゃいそうだな。

 ちょっと緊張を解してやろう。


「アズライジ、お久しぶりですね。この村での滞在中、何をしていましたか?」

「あ、はい。ええっと、オーヴェイさんの家に滞在中、彼に稽古をつけてもらいまして。少し剣の腕が上がったとおもいます」

「そうですか。そう言えばオーヴェイさんが、冒険者としてやっていく力はありそう、って褒めてましたよ」

「そうなんですか!? いやぁ、稽古の時はぼろくそに言われているので、陰でもそう言っていたと聞くと救われます」


 軽い談笑で、アズライジの怒りが収まり、緊張も解けたようだった。

 出番はまだなんだし、近況をもっと聞こうとすると、ペンテクルスに止められる。


「そこ、私語はするな! 事前の審問の打ち合わせはさせんぞ!」


 ちっ、なんだよ。

 審問官を自称するなら、大目に見ろよな。

 それに――


「――打ち合わせも何も、審問なんて受けるのは始めてで、どう対処するかなんてわかりませんよ」

「そうだそうだ。善良に生きてきて、審問を受けざるを得ないとは、納得がいかないぞ!」


 アズライジが怒りの声を上げたので、ナイスアシスト、っと心の中でいっておく。

 けど、表に出す態度は、彼を宥めるものだ。


「まあまあ、アズライジ。神に背いたことがないのなら、どっしりと構えていましょう。時が来れば自ずと無罪が確定するのは、間違いないのですからね」

「はっ、そうでした。さすがは旅の神官さま。どこぞの聞く耳なしの神官とは、言うことが違います!」

「こら、その神官に失礼ですよ。あ、申し訳ありません。こちらは気にせずに、審問を進行していてくださいね」


 ちょっと天然発言なアズライジを生かした煽り方に、ペンテクルスは顔を再び真っ赤にする。


「ぐぬぬぬっ、バークリステ!」

「駄目です。審問なしに罪を確定すると、ペンテクルスさまが、断罪される側にまわります」

「分かっている! だから第一の審理を始めると言いたかったのだ! あの盗賊をさっさと連れてこい、この、この!」


 ペンテクルスの椅子に座りながらの蹴りに押されるようにして、平淡な表情のままのバークリステは盗賊の頭に近づく。

 そして盗賊の頭を丁寧な動作で、ペンテクルスと机を挟んだ真向かいに誘導した。

 その後、バークリステは盗賊の頭の後ろに、盾を持ったまま移動する。

 仮に盗賊の頭が暴れたとき、対処し易くするためかな?

 持っているものが盾なのは、審問が決着する前に殺さないようにする配慮とか?

 ペンテクルス、バークリステ、そして盗賊の頭が位置についたので、審問が始まるみたいだ。

 初めて見る異世界の異端審問だ、自分の番になったときのために、よく観察しておこう。


「では、盗賊の頭で名を――いいや、面倒だ。カシラと呼ばせてもらう。バークリステ、仮称で呼ぶのは違反ではないからな!」

「はい。よく存じ上げております」


 ならいいと言いたげに、ペンテクルスは鼻を鳴らす。


「ふんふッ。では、罪状の確認からだ。カシラ、お前は商人の馬車を襲うとしたな? そして捕まったな?」

「その通りだ。それがどうした?」

「ふんふん、次の質問だ。いままでどれだけの人を襲って殺した? 自分と部下が手にかけた人数は?」

「さあな。移動しながら商人を何組も襲ったからな。死んだヤツの数なんて覚えていない」

「ふんっ、最後の質問だ。その行動が、聖大神ジャルフ・イナ・ギゼティスさまの御心に沿わないと知りながら、罪を犯したな?」

「そうだ。だがな、俺は洗礼は受けているが、聖大神を信じちゃいない。この世に他の神がいないため、仕方がなく所属していたんだ。神の大戦で悪神が生き残っていたら、そっちに鞍替えしていただろうな」

「それは本心からか? 境遇を歎いての世迷言ではなくか?」

「ああ、本気だ。これは部下もそう思っている。苦しいときに何もしてくれないどころか、神職以外の信徒に対して目立った加護もない! そんな、クソ以下にしか役に立たない神を見限って、何が悪い!」


 背筋を伸ばして堂々と言ってのけたことに、周囲で野次馬をしていた村人たちがショックを受けたようだ。

 けど、俺の破天荒説法でやや耐性がついていたようで、隣近くにいる人たちと是非の議論をして、精神の安定を取り戻していっている。

 しかしながら、盗賊の頭も馬鹿だな。

 これだと、もう罪状が確定したも同然じゃないか。

 ――いや、罪が決まることを覚悟で、聖大神ジャルフ・イナ・ギゼティスを批判を、神官に聞かせてみせたのか?

 牢馬車に入れられている部下たちの様子を見ると、栄養不足で弱りながらもよく言ってくれたといった顔をしていた。

 あの頭が少ない食事を奪っていたと聞いていた。

 けれど部下たちの反応を見ると、頭がこの批判を力強い言葉で言い放つために、部下たちの方から差し出したんじゃないのかと感じてしまう。

 時代と運が良ければ、あの人は盗賊の頭にならず、意外と偉い兵士長で信頼してくれる部下を多く抱えていたかもしれないな。

 俺はそう感心した。

 けれど、ペンテクルスは公然と聖大神ジャルフ・イナ・ギゼティスを批判されて、血管がきれるんじゃないかと言うほど顔を赤くする。


「お前、お前ええええ! よりにもよって、聖大神ジャルフ・イナ・ギゼティスさまを批判の対象にするとは! なんたる不心得者! なんたる背信者! なんたる破戒者か! これ以上の審理は不要だ、罪状は神への冒涜! よって死刑! バークリステ、やってしまえ!」


 叫んで呼ばれたバークリステは、ペンテクルスとは対照的に静々と盾を持ち上げた。

 盗賊の頭は目を瞑って、死刑を受け入れようとしている。

 けど、盾で死刑執行ってことは、撲殺か?

 そう思っていると、盾の下側の縁から分厚くも鋭い刃が出てきた。

 おいおい、なんだその無駄ギミック!?

 いや、それよりも、刃ってことは、あれで首を刎ねる気なのか!?

 そう驚いていると、バークリステの平淡な声が聞こえた。


「お覚悟を」

「ああ、一思いにやってくれ」

「では、そのように」


 盾が振られ、盗賊の頭が望んだように、一気に首の骨が断たれた。

 しかし頚動脈までは切らなかったのか、意外と出血は少ない。

 その頭の死亡から間をおかず、彼の部下らしき悲鳴が聞こえてきた。


「ぎゃああああああああああ!」

「あぐうううううううううう!」


 顔を向けると、ペンテクルスが連れてきた他のローブ姿の人たちが、牢の中にいる盗賊たちを刺し殺し始めていた。


「お頭、すぐにお供しに行きますぜ、ぐうぅぅぅぅぅ……」

「これで死んだって、聖大神ジャルフ・イナ・ギゼティスの御許なんか行ってたまる――ぎゃああああああー!」

「悪神が残っていて、聖大神の信徒を呪い殺せたら! ああああああああああ!」


 一人一人の急所に刃が刺され、簡単に命が失われていく。

 それを見る村人たちは痛ましそうにするが、止めに入ろうとはしない

 かく言う俺も、その光景をどこか現実だと感じられなかった。

 そのままやや呆然としていると、ペンテクルスの癪に触る声が聞こえてきた。


「よし、では次に商人とその護衛だ。大商店の懇願状もあるからな、盗賊のように代表一人の結果で全員裁くといかないことが面倒だな」


 自分の命令で人が死んだというのに、その声は次の獲物を求めているかのように、どこか楽しげだった。

 一人を手にかけたバークリステも平淡な表情ながら、殺人行為で高揚したのか色素が薄い肌を上気させているように見える。

 ――いや。待てよ、俺。ちゃんと冷静に判断しろ。

 いま見て感じたことは、本当にその通りか?

 人死にを目の前で見たせいで感情が揺れていて、見間違っていないか?

 改めて観察しろ。

 ペンテクルスは楽しげというよりも、多くの人数を一人一人裁かないといけないからか、面倒臭げだろう。

 バークリステの肌がやや血色良さそうに見えるのも、あの重そうな盾を振り上げて下ろしたから、不思議はないはずだ。

 混乱するな。商人たちが終わったら、俺たちの番が来るんだぞ!

 顔を手で触って、うさんくさい笑みが続いていることも確認。

 大丈夫、動揺は顔に出てない。悟られてもいないはずだ。

 ……ふぅ、自分に活を入れ続けて、ようやく落ち着きを取り戻せた。

 しかし周囲は、死刑による混乱や影響が残っているようだった。

 エヴァレットは表情を硬くしていて、アズライジは青い顔になっているし、村人たちから小声でいまの死刑について話す声が聞こえる。

 そして一番影響が強く残っているのは、次に裁かれることになる商人だった。


「許してください、許してください! ダークエルフの実物を見て、好奇心が抑え切れなかったんです! ほんの出来心だったんです!」


 商人は腰が抜けているのか、地面を這い進んでペンテクルスに近づこうとした。

 すぐにバークリステが立ちはだかり、彼の目の前に盾を突き刺して通行止めする。

 だが、目の前に血のついた刃がある盾を見せられて、商人は情けない悲鳴を高々と上げた。


「ひいいいいいぃぃぃ! 死にたくない、死にたくないいいいいいい!」


 盾から離れるように、尻を地面に引きずりながら下がっていく。

 ふと、その尻の跡が濡れていることに気がついた。

 どうやら、漏らしたらしい。

 冷静さを取り戻していたおれは、思わず眉を潜めた。

 嫌なことに、気分を悪くしたのはペンテクルスも同じみたいで、汚物を見る目をその商人に向けている。

 

「バークリステ、襟首掴んでその汚いのを連れてこい」

「はい。畏まりました」


 バークリステは嫌な顔一つせずに商人の襟首を両手で掴むと、ペンテクルスの前に引きずって持ってきた。

 しかしそれで混乱が更に高まったようで、商人はもう半狂乱だ。


「ひいいいぃぃぃ、許して、許してくださいいいいい!」

「おい、罪状についての確認をするぞ」

「いやだあああ、死にたく、死にたくないいいいいいい!」

「おい……おい! 今すぐに黙れ! さもないと審問を妨げる罪で、この腰にある剣で今すぐ殺すぞ!」

「ひいぃぃぃ、むぐっ、むぐぐぅぅ……」


 小太り童顔なペンテクルスに凄まれて、大の大人が喉を引きつらせた悲鳴を手で押さえ込んでいた。

 情けないとは思うが、分からなくはないかな。

 多分、俺も命綱になりえるフロイドワールド・オンラインの魔法が使えなかったら、ここまで落ち着いて入られないだろうし。


「静かになったな。では、黙ったままで、首を縦に振るか横に振って答えろ。そっちの護衛たちも、そうしろ。いいな」

「ふんっ、ふんっ」


 商人が鼻息と共に首を縦に振り、護衛たちも追従した。

 それを確認してから、ペンテクルスは続ける。


「お前ら全員、あれをダークエルフだと知っていたな?」

「ふん、ふん」

「悪しき者だと、認識をしていたな?」

「ふん……ふん……」


 繰り返される質問に、商人たちは連続して頷きながら、その元気がなくなっていく。

 だがここから、ペンテクルスの論調が少し変わる。


「ふむ、罪状は本当のようだ。だが、バークリステ。この者たちは罪に問えるのだろうか?」

「ペンテクルスさま、それはどのような理由からの、ご質問でしょうか?」

「なに。聖教本では、悪しき者は倒すもの――言い換えるなら殺していいモノとされているな」

「はい。悪しき者――邪神と邪教徒は、滅するよう定めております」

「ならば、ダークエルフを殺しても罪にはならんな?」

「はい。その通りでございます」

「ならだ。ダークエルフを暴行の後に誘拐したとして、それは罪に問えるのか?」


 ここで俺は、ペンテクルスの目論見を悟った。

 こいつは、悪しき者に何をしても良いと聖教本に書いてあると言いのけて、商人の罪をなかったことにする気だ。

 商人と護衛たちもそのことに気がついたのか、絶望の表情から一転して、希望を見つけた目をしている。

 さぞかしエヴァレットは怒っている、かと思いきや、全然怒っていない。

 むしろ、商人たちのことなど、どうでも良いと思っているようだった。

 そういえば、この村に来る前に殴る蹴るの暴行を加えて、恨みを晴らしていたんだっけ。

 なら、俺から何かを言って、この審問に待ったをかけるのはやめておこうっと。

 それに、バークリステが平淡な表情ながら、眉元が悩ましげなので、そう簡単に話が進むとは思えないしね。


「……回答不能です。聖教本には、書かれておりません」

「ないなら、ワガハイの裁量で裁いて問題はないか?」

「……無罪は無理です。暴行は不問に出来ても、悪しき者を利用して財を得ようとした罪は、拭えません」


 やっぱり、バークリステはペンテクルスの思惑を否定してきた。

 ペンテクルスは、上手く話が運ばずに面白くなさそうな顔をしている。


「ダークエルフ自身が望んでなかったとしてもか?」

「聖教本において、悪しき者をどう使ったのかは問題としておりません。悪しき者と関わった、それ自体が罪なのです」

「ちッ、それはそれで仕方がないな。ダークエルフの色香に迷った罰だ」


 そこでペンテクルスは、どんな罰を商人たちに与えるかを、悩んでいるようだった。


「バークリステ、どの程度の罰が望ましい?」

「聖教本内の逸話では、悪しき者への加担した者は、斬り殺されています」


 この一言で、商人と護衛たちの表情は、一転して絶望へと変わる。

 だが、バークリステの話は終わっていなかった。


「ですが、悪しき者と知らずに加担したものは、許されてもいます。悪しき者と知っていても、やむをえない事情だった場合、鞘打ちか悪に汚染された部位の切除で、罪をあがなったともされています」

「ということはだ、商人たちの状況を考えるとだ。ダークエルフの色香という、逃れ得ない技に負けたという事情があるため、死刑でなくてもいいと?」

「はい。悪に汚染された部位を、切除することが、罰として望ましいかと」


 死刑にならずに済んだことに、商人たちは安心したようだった。

 けど、安心していいのかな。

 裁きの担当官であるペンテクルスは、流石に神学校五席という頭の良さで、なにを切除すると提案されたか分かったようだし。


「お、おい、バークリステ。つまりお前は、あーっ、商人たちの男の象徴たる部分を切り落とせ、そう言っているのか?」

「はい。罪がそう確定した場合、手ずから、その役目を真っ当する所存です」


 この会話で、どこを切られるか分かったのだろう、商人一同は腰を引いた。

 ペンテクルスも、椅子の座り心地が悪そうにしている。


「……バークリステ。その処置は、本当に妥当なのか?」

「聖教本に従えば、切除こそが、正当な判断かと」


 ペンテクルスは困ったように眉を寄せて、何かを考え始める。

 たぶん、商人たちのナニかを切らずに済む方策だろう。

 しかし先ほどのバークリステの論理が正しいのか、段々と考えることを止めていく。

 そのことに待ったをかけたのは、取るか取られるかの瀬戸際な、商人だった。


「ふん、ふんぅ!」

「何か言いたいことは分かった。喋っていい」

「ありがとうございます! たしか、喜捨によって罪を許される、そんな方法があったはずかと! 私どもはそれを行いたいと思います!」


 その言葉に、ペンテクルスは首を傾げ、そして思い出したように頷いた。


「あっ。ああー、確かにそんな事例があったな。そうだよな、バークリステ」

「聖教本ではなく、慣例ですが、その通りです」


 その言葉に、商人たちが救われたような顔をする。

 だが同じバークリステの言葉で、すぐに表情が陰ることになる。


「ですが、切除罪を贖うのは、不可能です。財は失っても、戻ります。体は失っては、戻りません。その差により、どれだけの財宝を積んだとしても、罪は残ります」

「そうか。上手く出来ているものだな、法というものは」


 がっくりと肩を落とす商人たちだったが、まだ希望は残っていた。


「しかしだ、財を喜捨することで罪を減じることは可能だろう?」

「……はい。切除罪から、罰打ち罪に減じればよいかと。個人の財の量により、打つ回数を増減させれば、対応可能かと」

「ということだ。商人、それでいいな?」

「へぁ? え、なにがでございましょうか?」

「商人の癖に感が鈍いな。お前たちがいまある財を喜捨すれば、象徴を切り落とさずにすむと言っているのだ」

「ほ、ほんとうでございますか! ありがとうございます、ありがとうございます!」

「うむうむ。ワガハイの尽力なくては、成しえなかったことだ。感謝するように」


 安堵する商人たちを見て、そういうことになってしまったかと、俺は残念に感じた。

 彼らのナニかが切り取られなくなったこともそうだが、ペンテクルスの胸先三寸で罪の増減が決まることもだ。


「では、商人と護衛たちに罰を言い渡す。悪しき者に軽度に加担した罪で、悪に染まった部分の切除刑とする。だが財を喜捨した功により罪を減じ、剣の鞘打ち刑に変更となる。打つ数は、財による罪の希釈によって変えるため、全ての審問が終わった後に決定とする」

「はは~、ありがとうございました」


 こうして、二組の審問が終わった。

 さあ次は俺たちの番だ。

 どう言い負かしてやろうか。

 俺と共に、ペンテクルスもそんなことを考えてそうな目をしていたのだった。


あまり話。

本編では語ってませんけど、商人たちのドコを剣の鞘で打つことになるんでしょうね?

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