初めの戦い
刃と刃を交合わせる戦争。
そんな中にいるのは先程強制的に勇者にさせられた励夜<レイヤ>と時雨<シグレ>である。
「はぁ。なんで私がこんなことを……。」
「知らないわよ。というかこれ、戦争よね?2人対その他全員ってどういうこと?勇者ってモンスターとか、魔王とか、そういう奴を倒すんじゃないの?」
励夜が溜息をつくと若干キレ気味に時雨が言った。
「うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!」
1人の戦士が、励夜に襲い掛かってきた。
すっ。と攻撃をかわし、貰った機関銃を突きつける。
「死ね。」
そう言って、引き金を引いた。
前世界では、殺人ゲーム(暴力ゲーム)をやりまくり、武力的習い事をこなしていたためかなり強い。
「なあ時雨。3分で片付けるぞ。」
励夜は敵陣の中に入って行った。
「もう、しょうがないわねぇ…。」
時雨も後を追って駆けて行った。
2人とも、その可愛い見た目とは裏腹に素早い身のこなしやとても残酷な殺し方をする。
「はぁ。雑魚ばっかりじゃない。もっと強い奴はいないの?」
時雨は厭きれぎみに言った。
励夜には劣るが、時雨も相当腕の立つ者である。
3分が立つ前に二人は全ての人間を殺した。
もう、その場にいるのは2人だけとなった。
「雑魚すぎてつまらなかったね。」
「そうだな。だが少し疲れたな。宿に行くか…。」
「うん。そうしよう。」
2人は宿に向かった。
戦いはまだまだ続く。