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39歳の平凡な中小企業(さつまいも製造販売)の社長!農業スキルで異世界無双!(1000PV越えありがとうございます)  作者: 一年目の平凡な中小企業の社長


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第34話:エルフの森で祝賀会

 そんなツトムの背中に、ハルがふわりと寄り添った。


「ツトム、考え込みすぎるのは毒でありんす。……今夜は、わっちの館にお泊まりしておくんなんし」


 その言葉が終わるか終わらないかのうちに、三人の鋭い声が飛んできた。


「ダメよ! もう作業は終わったんだから、帰るわよ!」


「そうだ、族長殿にこれ以上の負担をかけるわけにはいかん!」


「さっさと帰って、王都デートの準備をするぞ!」


 口々に断る三人に、ツトムは苦笑いして嗜める。


「おいおい、みんな。族長が直々に誘ってくれているのに、易々と断るなんて失礼だろ」


  「ツーーーートーーーーーーム!!!!」


 ルカが烈火のごとく怒ろうとした、その時。 ハルが扇で口元を隠しながら、艶然と微笑んだ。


「わっちに免じて、どうか。森の復興を祝う、美味しいお料理もお酒も用意してありんすよ?」


「……。た、確かに、そういえば今日はお昼から何も食べてなかったわね」


「食事……か。現地の伝統料理を調査するのも、勇者パーティの務めかもしれん」


「……酒、か。エルフの古酒には興味があるな」


「ご飯とお酒くらいなら、ね……」


 と、三人はあっさりと矛を収めた。


「ははは、決まりだな。では、お言葉に甘えて食事をお呼ばれしましょう」


 ツトムの言葉に、ハルは「嬉しいでありんす」と目を細める。こうして、エルフの森での賑やかな、そして少しばかり危険な香りのする宴が幕を開けることになった。

 エルフの伝統料理は、瑞々しい野菜や果実をふんだんに使ったヘルシーなものだった。


(まるで現代のヴィーガン料理だな……)


 ツトムは感心しながら、そこに先ほど収穫したベニ・ハルーカを添え、彩りを加えていく。


「これ、王都でお店を出したら女性に大人気になりそうだな」


「……かなり美味しいわ、これ」


 ルカが夢中で口を動かし、グライザもエルフ特製の古酒を煽る。


「この酒も、驚くほど美味いぞ……」


「……しかし、ツトム殿の隣に、なぜかハル殿がぴったりと座っているのが非常に気になるのだが……」


 アイリスがボソリと零すと、ルカがなだめるように耳打ちした。


「アイリス、我慢よ! 私たちは一緒に帰るけど、ハルは族長なんだから森を離れられないのよ。勝負は見えてるわ!」


「そうだな……。だが、なぜだろうな。理屈ではわかっているのだが、どうにも解せない」


「俺も、なんだか胸のあたりがざわつくが……まあいい、酒を飲んで忘れちまおう」


 宴が深まるにつれ、3人はドワーフの街からの疲れと古酒の回りの早さに、いつしか心地よい眠りに落ちていった。


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