登場人物紹介など
◇主な登場人物◇
【バイエルン公爵家】
ヘレーネ・イン・バイエルン
バイエルン公爵家の令嬢。
- 父:バイエルン公マクシミリアン・ヨーゼフ
- 母:ルドヴィカ・フォン・バイエルン(バイエルン王女)
- 妹:エリーザベト(オーストリア皇妃)
【トゥルン・ウント・タクシス侯爵家】
マクシミリアン・アントン
トゥルン・ウント・タクシス侯爵家の世子。
- 父:マクシミリアン・カール
- 母:デルンベルク男爵夫人ヴィルヘルミーネ
- 祖母:テレーゼ・ツー・メクレンブルク
【アントンとヘレーネの子供たち】
ルイーザ
エリーザベト
マクシミリアン・マリア
アルベルト
【フランツ・ヨーゼフとエリーザベトの子供たち】
ゾフィー
ギーゼラ
ルドルフ……皇太子
マリー・ヴァレリー……エリーザベト最愛の娘
トゥルン・ウント・タクシス侯爵家は、神聖ローマ帝国に仕えたイタリア商人で、ヨーロッパ全域に郵便事業網を広げることで莫大な富を築きました。しかし、通信の独占が国家機密に関わるとして、ナポレオンによって郵便事業の権利が剥奪されます。この際、アントンの祖母テレーゼ・ツー・メクレンブルクがナポレオンや他国の政権と巧みに交渉し、郵便事業の代わりに補償金を獲得。こうしてトゥルン・ウント・タクシス侯爵家は大富豪になりました。
ヨーロッパの郵便ポストに見られる丸いホルンのマークも、同家の郵便事業の名残です。
◇バイエルン王国とオーストリア帝国の王様・皇帝について◇
面倒な人は、読まなくても大丈夫です
作中にでてくるのはバイエルン国王③とオーストリア皇帝③です。
【バイエルン王国の国王】
①マクシミリアン1世
ナポレオンと同盟を結び、神聖ローマ帝国から離脱して王国に昇格させた初代国王。野心家。ゾフィー大公妃やルドヴィカ公爵夫人の父。
②ルートヴィヒ1世
芸術を愛した王。1848年革命により退位。
シュティーラーという凄腕画家(バイエルンの篠山紀信と思っていただければ)に美人をいっぱい描かせ美人画廊を作りました。靴屋の町娘から高貴な姫、妖艶な美女から地味で知的な女史まで、ありとあらゆる美女がいっぱい描かれていて圧巻です。
音楽室に飾ってあるベートーベンの肖像画はシュティーラー作です
③マクシミリアン2世
学問好きで、バイエルンに科学と教育の発展をもたらした安定した統治者。生真面目。物語では、ヘレーネとアントンの婚約を阻止しようとする。
④ルートヴィヒ2世
作中には登場しませんが、ノイシュヴァンシュタイン城を築いた美しい若き王として名高い。
アントンの美形の弟と恋愛関係にありました。
⑤オットー1世
ルートヴィヒ2世の弟。精神的に不安定でなかなかのサイコパス。
⑥ルートヴィヒ3世
最後のバイエルン国王。精神を病んだオットー1世の摂政だったが、オットーを廃位させて即位。
【オーストリア帝国の皇帝】
①フランツ1世
最後の神聖ローマ皇帝。神聖ローマ帝国の崩壊、憎きナポレオンに娘を嫁がせるなど苦労が絶えない。
②フェルディナント1世
フランツ1世の息子。血が濃いためか体が不自由で弱かった。民衆に『馬鹿』とあだ名をつけられていた。
③フランツ・ヨーゼフ1世
エリーザベトの夫。叔父フェルディナント1世が退位したため即位。ゾフィー大公妃(バイエルン王女)の長男。
④カール1世
最後のオーストリア皇帝。大伯父であるフランツ・ヨーゼフ1世の後継者として即位。
このように、バイエルン王国とオーストリア帝国は密接に絡み合ってます。
フランス革命後、登場したナポレオンがヨーロッパ中を引っ掻き回した痕跡がみられますね。




