獣と虫…獣王クロコダインは獣王たりえるか
ネットのネタでしか知らないやつがクロコダインをバカにするのは許されない。というかネットのネタはホントどれもこれも下らない。つまらない奴らが集まってつまらない事をする。
獣と虫の定義の話。
獣王クロコダインとは「ドラゴンクエスト ダイの大冒険」に登場する巨大なワニ型のモンスターで、動物系モンスターの軍団「百獣魔団」を率いる団長である。
クロコダインがワニなのかどうかはわからないが、まあワニ型のモンスターではある。だが、ワニは実は獣ではない。野獣ではある。
獣とはホモサピエンス…人間以外の哺乳類全般を指す言葉であり、それ以外の動物は鳥と魚と虫という事になる。鳥と魚はわかるだろう。では、虫とは何かといえば、人と獣と鳥と魚以外の生物全般が虫である。主に小型の生物が虫と呼ばれるが、別に大型であっても虫は虫なのだ。
ワニは「爬虫類」なので、分類としては「爬虫」…地を這う虫ケラ、それが獣王クロコダインといえる。
では、「獣王クロコダイン」よりも「ムシキング・クロコダイン」の方が相応しいのかというと難しい。
クロコダインは獣ではない。ただし、「獣」1文字では哺乳類だが、そこに何らかの別の文字が加わるとその限りではない。前述の通り「野獣」であればワニも含まれるのだ。野獣に明確な定義は無いと思うが…。
そして、クロコダインが獣であろうと無かろうと百獣魔団を率いるのでその称号として「獣王」の名は間違ってはいないだろう。
「うたわれるもの」という作品に「キママゥ王」の称号を持つキャラクターが存在する。キママゥとはその作品世界における「サルのような生物」の事だ。だが、キママゥ王は決してキママゥではなく人間である。まあ、キママゥを率いてるわけでもなく、「キママゥ(を退治するのが得意な)王」なのだが。
獣王に近いネーミングとしては「ほんとにあった霊媒先生」の主人公が「ねこ王」の称号を持つ。もちろん主人公は人間の女性だ。近所のネコの王様だから「ねこ王」だ。
そもそもがこのような屁理屈をこねなくとも「獣王」は「野獣王」の意味なのである。獣=哺乳類は英語ではママル。そう、ファイナルファンタジーIVのモンスターとして超有名なアームドママルのあのママルだ。何、FFIVは覚えてるがアームドママルなど覚えてないだろ?キサマ、舐めてるのか?「いしのよろい」?何だね、それは?
じゃあ、アレだ。初代ドラゴンクエストの超有名なモンスター「リカントマムル」ならわかるだろう。アレだ。
閑話休題。ダイの大冒険の英語版ではどう英訳されたのだろうか?「ママルキング」それとも「ママルマスター」?もちろんどちらもNoだ。英語版における「獣王」の称号は「ビーストキング」である。ビーストは日本語では「獣」ではなく「野獣」となる。
ちなみに百獣魔団は多くの英語サイトでは「Hundred Beasts Army」とされているけれど、スクエニ公式系では「Furfang Legion」と記載。ArmyよりはLegionの方が意味としては近いけど、毛皮と牙の軍団て。「百獣」は日本語で「百獣の王」という言葉があるから成り立つものでそのまま直訳で「Hundred Beasts」とするのは違うとは思う。思うけど、Furfangも無いよなぁと思う。
何というか「東方不敗」を「東方」だからアジアとして「マスターアジア」としたのに、「東西南北中央不敗」ともはやアジアでも何でもなくて、「マスターワールド」とでもすべきなのに「スーパーアジア」とかむしろマスターアジアより弱体化してね?って名前になるのと似て…いや違うか。
…更に話ずれるけど、「龍神丸」がパワーアップして「龍王丸」はおかしいよね。神より王が上って。うん、もうホントに獣と関係ない話だね。
蛤とか蜥蜴とか蛇とか一般的には虫と認識されてないものが虫編なのは、そいつ等の分類が実は「虫」だから何ですね。
正直、別に虫の定義なんて知らなくてもいいけど、ダンゴムシとかクモを昆虫と思ってる人の多さに驚く。最近の義務教育って昆虫の定義とか教えないの?教えなかったとしてもどこかで知ってしまわない、普通?