ストリートファイター'89がファイナルファイトになったのではない
企業的には表向きの情報と真実の情報とがある。
語られがちというか、実際にカプコン公式の書籍だとかでも語られていたりするのが
「カプコンUSAからストリートファイターの続編を要請されて作ったけれどジャンルが全然違っていて、これじゃない!と言われストリートファイターではなくファイナルファイトになった」
とするもの。ただ、当時の開発者によって言ってる事が違うのだけれど、大体の感じをまとめると、どうも真実はこういうことらしい。
・ストリートファイターの続編を作るつもりはあった。
・けれど、作る余力はなかった
・ダブルドラゴンを基にしたゲームを作っていた
・(カプコンUSAからの要請で日本の)カプコン営業からストリートファイターの続編を求められ、現在作っている作品=ファイナルファイトに急遽「ストリートファイター'89」のタイトルを嫌々つけた。・こんなのストリートファイターじゃないと言われるのは最初からわかっていて敢えてやった(ストリートファイターの続編としてリリースするつもりなど端から無かった)…そういった事情を知っているのはごくわずかの人のみ
・無事ファイナルファイトとしてリリースされた
改めて考えてみるまでもなく「ストリートファイターの続編作って」と言われて全く別ジャンルのゲームを作るなんてのは頭がおかしい人のすることで、「そんなわけないだろ」というのはわかることなのだけれど、何せカプコン公式で語られている事なので、「そんなわけないだろ」なのにそれが現在、真実の情報として流れてしまっている。
アーケードゲーム情報誌、ゲーメストにおいては1989年10月30日発売の39号で初めて発表、この時点ではストリートファイター'89。これが1989年11月30日発売の40号ではもうファイナルファイトに改題されている。ストリートファイター'89ではバックが真っ黒で手抜き感極まりなかったタイトルが、ファイナルファイトではお馴染みのあのレンガをバックにしたタイトルに。…僅か1か月の出来事である。
元々のタイトルが「ファイナルファイト」だったという情報は無いものの、少なくとも「ストリートファイター'89として開発していた」というのはほぼほぼガセネタだと思っていい。そして開発自体はカプコンUSAも営業も全く関係なく独自に始まっていた、これも確かな情報だと思っていい。
ファイナルファイトは、ポイズンについても情報が錯綜していてなかなか真実が伝わってこない。そして「元々ストリートファイター'89だった」という情報をカプコン公式が訂正することはおそらくないと思われる。ただまあ、普通に考えればわかるよねということ。そして当時の開発者の言葉とかがカプコン公式情報よりは信じられるということだ。




