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誤解、勘違い、間違われて認識されている、されやすいもの  作者: 氷見


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元旦って正月の朝の事なの?

 これはWikipediaでちょっと記事を修正してきたので、そのついでにここでも。Wikipediaは検証可能な資料が無いと書けないので、そこに書けなかった事も少しだけ触れる。

 21世紀の今となっては1度ぐらいは耳にした事があるのではないだろか。「元旦の旦の字は日が地平線を昇る様」を意味しているので、「旦」の字は朝を示す。だから、「元旦は正月の朝のみを指す」というのを。さて、これは事実だろうか?


 結論からいえば、今の日本国においてはもはやそれが事実のように扱われている。けれど、本来は「元旦=元日」の意味であった。元旦と元日は「その言葉が作られた経緯は違う」んだけど、結果的に「同じ新年1日目を指す」。

 そもそも「元」とは別に「1月1日」とか「年の始まり」の意味ではない。


「旦」が地平線から顔を出した太陽というのは、後漢時代の漢字の意味を説明した書「説文解字」による。Wikipediaには(つい最近出てきた)俗説と書かれていたので、修正してやったぜ。

 2000年ほどの歴史のある解釈なので、旦=朝を意味するのは間違っていない。

 ただ、「元」も「旦」も実のところ「大体同じ意味」なんですね。つまりは1年の始まりを意味する重ね言葉。

 しっかりとした資料が手元にないのでWikipediaには書けなかったのだけれど、旦の文字の下にある横線は実のところ、多分だけど地平線を意味してはいない。これは元となった甲骨文字を見るとわかるのだ下の部分は「□」となっている。

 この「□」の意味するところは「くち」ではなく「てい」。現代漢字にも日の下に口の漢字は中国には存在していて、それははまさしく下が「口」の甲骨文字が由来の漢字で、日本においては「昌」の文字があてられている。こっちはこっちで由来があるのだけど、今回の話とは関係ないので割愛。


 丁というのは色々な意味があるのだけど、おそらく旦の文字では「頭」の意味で使ったのではないかなと思う。まあ、地平線だろうがそうでなかろうが、「日の出」を意味するという点は変わらない。

 元という文字も「頭」を意味する。ああ、頭だとわかりにくいか「てっぺん」「一番」「最初」。

 旦は「1日の始まり」で、元旦は旦を更に強調して「元」までつけた「1年の始まり」を意味する。なので、「1月1日の朝」という意味ではない。


 ただし、日本国の祝日は「元日」。「元日を元旦と呼んではいけない」というのはそういう意味での事であって「元日の朝だけが元旦だから元旦と呼んではいけない」わけじゃない。法で「元日」と定められているので、元日なのだ。ただ、祝日としてではなく新年1日目の意味で「元旦」を使うのは本来であれば間違ってなかったのだ。

 が、「〇〇は間違ってる」が好きな人達によって貶められてしまった結果、今となっては「祝・元旦」とか実に使いづらく、使おうものなら無知扱いされかねない。それであれば別に無理して「元旦」を使うべき理由もないので、「元日」に統一されつつある。日本国における事情はそんなところだろうか。


 おそらくネットを検索すると「元日と元旦の違い」と言って、「元旦とは元日の朝の事」だと説明してるサイトがいっぱいあるだろうと思う。そういうサイトを見かけても、「それは決して間違った主張でもないの」ので放置しておきましょう。わざわざ「お前は間違ってる」と言う必要はない。

 ただ、その手のサイトは多分「元旦の意味をお前は間違って覚えてる」としてるんだろうけどな。



 問題は祝日の元日を「元旦」と言う人、書く人は結構多いという事と、祝日を祭日と言う、書く人が多い事だ。さすがにこれは「間違ってる」と言わざるを得ない。〇〇は間違ってる系は大嫌いだ、とは書いて着てるけど、完全に間違ってる事がわかってる事についてはさすがに「間違ってる」としか言いようがない。

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