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零距離射撃とは対象に密着して射撃することでも仰角0度の水平射撃の事でもない

 Wikipediaは誰でも編集できるから間違いだらけなのに、そこから情報が転記されまくるのがホント有害すぎる。

「お前らが認識してる零距離射撃は接射っていうんだ。ホントの零距離射撃は水平射撃の事でZEROとは仰角の事だ、バーカ」とでも言いたげな文章がWikipediaをはじめとして日本国のネット全般に記述されていて、「そんなバカな」と。当時かなり調べた。

結果としてアニメオタクだとかをバカにしていたミリタリーオタク気取りのアニメオタクが大量にあぶりだされた。

 Wikipediaがおそらくは「正しい」と思われる形に修正されたのが2016年8月16日。項目が作られデタラメが書かれていたのは約8年間という事になる。Wikipedia以外の日本国内のネットサイトのほぼ全ても同様。


 結果だけいえば「零距離射撃」「接射」ともに現実では使われていない用語という事になる。


これを聞くと、最新のWikipediaやら何やらを見た人は「待て、最低でも零距離射撃は存在するぞ」と言ってくるだろう。確かに、「存在はした」のかもしれないが、現実として現代において「そんな事をしない」以上は「現実には使われていない用語」となる。


ちなみに、接射の語源は英語の「コンタクトショット」の和訳だと思われるが、こちらもほぼほぼ「存在しない用語」といえる。一応英語版Wikipediaに項目は祖納するのだけれど、これも英語圏の人たちがだいぶ書き換えてくれたようで「クソ怪しい用語」扱いに今はなっている。


仰角0度の射撃とは英語では「ポイントブランクレンジショット」。略して「ポイントブランク」。

こちらは主にハンティングで使われる正式な用語。別に水平である必要は無いのだけど、普通は撃つ時は水平だわな。つまりは狙いをつけるまでもなく対象を仕留める事が出来る距離での射撃。日本語にするなら「直射」もしくは「至近距離射撃」となる。


ポイントブラクレンジの別名としてゼロレンジが存在しているため、仰角0度説はおそらくポイントブランクレンジショット=ゼロレンジショット=零距離射撃となったのではないかと考えられる。

ただしこのゼロレンジの零はもちろん仰角の事ではない。


面倒くさいので、当時書いた雑記を再録しよう。まずは2011年に書いたもの。調べたきっかけはWikipediaの2010年9月26日版の「零距離射撃とは直角射撃。真上に撃ち出すから零距離射撃だ」というとんでもない記述を見た事から。その記述は今は知らないけれど当時のアンサイクロペディアに記述されていた零距離射撃の説明。あまりにも正しい零距離射撃っぷりに少し笑ってしまって、得意気にネットで言われてる水平射撃よりはまだマシだなと思い、そして正しい零距離射撃とは何かを調査した。



・2011年…1回目の調査報告

 仰角0の零であって、距離が0ではないッ!何、この恥ずかしい勘違い?それは「水平射撃」と呼ぶのではないかね?実戦では零距離射撃も水平射撃も結果として同じ意味にはなるだろうが、水平に撃てば何でも零距離射撃になっちまうな、この説明だと。


 Wikipediaが間違っているのはわかる。わかるが、真実がわからない。色々検索すると「何の距離が0なのか」というのが人によって解釈マチマチ。つまり、クソ偉そうに「オタクどもは間違ってんだよ」って言ってる人の中にも零距離の意味を知らなかったり、間違ってたりする人が多いという事か。


 個人的にはアンサイクロペディアの垂直発射で弾の落下地点と発射地点が同じだから零距離射撃というのがとても気に入った。これが零距離射撃でもういいんじゃないかと。何と素敵な自爆攻撃。…役に立つのか、この攻撃方法?


 まあ、アンサイクロペディアはともかくとして、まずは「零距離」という単語が存在するのかどうか。これは多分存在しない。「零距離射撃」で1つの単語で「零距離」「射撃」と分ける代物ではないのだろう。

 じゃあ、英語で「ZERO RANGE」なんてものが存在するのか。これも存在していないっぽい。

 英語版WikipediaにあるPoint-blank rangeというのが日本語版の零距離射撃と言ってる事が近い感じか?「近い間合いと間違って使われてるけど、接触間合いでの射撃はコンタクトショットだ!」って言ってる。

 結局、英語版Wikipediaでも解決しない。じゃあ、「零距離射撃」という言葉が最初に使われたのはいつななのか?そして、本当にそんな言葉が使われていたのか?

 更に色々と検索してみると「ZERO RANGE」という言葉が存在している事を確認。その和訳が零距離ですな、どうやら。


 ポイントブランクレンジとは何か、そしてゼロレンジとは何かやっとわかった。

 「ゼロインサイトの調整」という猟銃のコンテンツに、弾道と零距離についての図があった。

 まず、射手とターゲットを直線で結ぶ…Line of Sight。そして水平射撃した際の弾道がBullet Trajectory。これが交わる点と点の間がZERO RANGE=POINT BLANK RANGE。見かけ上水平弾道間合い。

 このポイントブランクレンジでは水平射撃すれば当たる=距離を気にする必要が無い。だからZERO RANGE=零距離。海外のサイトとかと照らし合わせてみた結果として、これで多分間違いない。…間違ってるかも。


 ポイントブランクレンジとゼロレンジは大体同じなんですが、ポイントブランクレンジはマキシマムポイントブランクレンジまでが含まれる。

 零距離射撃の説明で「水平射撃で距離を問わずに当たる距離での射撃」というのはそういう意味では正しくはないだろう。零距離射程の外でもまだマキシマムポイントレンジまで当たる間合いが存在している。ただ、その距離は非常に短くて、大砲レベルだと存在しないに等しいという事。元々、地面に近いところで水平射撃してるわけだし。

 そして厄介というか面倒というか、水平で射撃するかどうかは実際大した問題ではなくて、対象物に対して同じ角度で射撃した場合に当たる間合いが「零距離」らしい。対象物が同じ高さであれば水平に撃てば多分、最も零距離が長くなるよねって事ですな。


 軍事用語として、どう使われてるかは知りませんが、本来の零距離というかZERO RANGEとはそういうものらしい。

 零距離射撃という日本語自体が間違ってる気がする、正直なとこ。零距離と射撃をくっつけちゃいけないんじゃないか?

 つまり、最も零距離が長くなる角度がどうであろうと、そんなのは関係なく水平射撃した際に零距離になる間合いの相手に対して射撃を行った場合に、それを零距離射撃と呼ぶって事ですかね。…やっぱりそれを零距離射撃と呼ぶのはおかしいぜ。

 対象が無茶苦茶縦長でそのどこに当ててもいいというのを例にすれば、零距離と距離を問わずに当たる距離が全然違うというのがわかりやすいか。


 対象の最頂点と弾道の最頂点が一致する角度で撃つと、零距離が一番長くなる。</P>

 とりあえず、クソ恥ずかしい間違いしてるWikipedia誰か直せ。接触間合いでの射撃とか言ってる方がまだマシじゃないか。お前らの零距離射撃は間違ってる!と知ったかぶりした挙句に間違ってるというのがダメすぎる。

 零距離をいきなりZERO RANGEと英訳した私が言える事でもないんですが、ZERO RANGEを零距離と和訳したバカ野郎はどなたですか?だから誤解を招く。RANGEを距離なんて訳すなよ。

 どうやらZERO LENGTHも零距離と訳されているようで、こちらの零距離は距離がほぼ0という意味で使われている。うむ、やはりZERO RANGEを零距離と和訳したバカ野郎様が全部悪い。

 ZERO RANGEだろうとZERO LENGTHだろうと、対象と接触している事を零距離とは言わないのは確かなようです。ゼロ距離鳳凰脚は、その場で乱舞を始めるからゼロ距離なんじゃないですかね?片足あげて滑るのは投げスカりだしね、あの技。つまり、必勝無頼拳はゼロ距離龍虎乱舞。そして、餓狼2の鳳凰脚は未だにデタラメ「しか」書かれてない。もういちいち正す気も起き無いや。こうして歴史は歪められるのですね。大手サイトはホントクズだな。


※餓狼2の鳳凰脚:今はどういう説明になっているかわからないけれど、当時はホントにデタラメが並べたられていた。餓狼2の鳳凰脚は1フレで投げ判定が発生する「コマンド投げ」いや「移動投げ」かな。普通の移動投げは1フレで発生しないので破格の性能。ただ、移動し始めると相手はガードポーズを取れてしまう。餓狼に限らず多くの対戦格闘では投げポーズの相手はつかめない。餓狼2の鳳凰脚がガードで防げるけど、削りが無いというより相手にめりこみ跳ね返りさえしないのは打撃判定ではなく投げ判定だから。

つまり、至近距離でガード出来ないのは1フレで発生する投げだったからなのだけれど、当時の対戦格闘系のサイトだとかには「鳳凰脚の判定がデカすぎて相手の背中側に攻撃判定が発生し、前後両方から攻撃されるからガード不能」とかガードの仕組みすら理解出来ていない意味不明な事が書かれていた。

 仮に鳳凰脚が打撃判定で相手の背中側に判定が発生したとしても、餓狼を含めた多くの対戦格闘ではガードは攻撃判定に対してではなく相手の位置で決まる。だから、起き上がりに飛び道具の終わり際を重ねられようがパワーゲイザーを重ねられようがブラッディ―サーベルが重なっていようが相手の方向と逆にレバーを入れればガードは成立する。そしてガードポーズになってしまえば向きは関係ない。背中から攻撃されてもガードは成立する。そうでないと、いわゆる「めくり」ジャンプ攻撃がガード不能になってしまう。

 この説明でも納得できないなら相手に密着した状態で垂直ジャンプ攻撃を空振りして相手にガードポーズをとってもらって着地で鳳凰脚を完成させてみればいい。「密着状態」なのにガードされてしまうのがわかると思う。

 今調べたらしつこく何度も主張したからか書き直されているサイトもあった。が、その同サイトで直されていないとこもあった。やれやれだ。バグじゃねぇんだよ、仕様なんだわ。


・2014年…2回目の調査報告

 1年に1回ぐらい調べてる。Wikipediaの「お前らの言ってるのは接射だ、バーカ」とでもいいたげな記述にムカついて、調べてる。「零距離」なんて日本語は存在していなくて、「零距離射撃」の場合にのみ使われてる「零距離」。なんか、ゼロレンジコンバットってのもあるみたいだけど。というわけで「零距離」と「零距離射撃」両方を調べる必要がある。

 1年目の時点で、「Wikipediaの記述は間違いなく『間違っている』」ことは判明していた。今どうなってるかは知らないが。


 そもそも、「ゼロ距離射撃」「レイ距離射撃」なんて用語が現実に使われているかという事にまず疑問があって、フィクションでしか使われてない用語なんじゃね?と。そこから現実に広まったみたいな。現実に使うのは「直射」だろ?そして、「それは接射だ」と言ってるWikipediaを代表とする多くのサイトの記述にも疑問があって、「接射もフィクション出身の用語じゃね?」と。コンタクトショット、相手が人間として、相手の身体に密着した状態での射撃なんて「普通行わない」ので、その為の用語は必要とされていなかった。


 さて、勘違いしてる人が大量に湧いているニコニコ大百科。まぁ、他にも各地にいるんですが、零距離の零とは「仰角」の事ではないので、「ゼロ仰角射撃」なんて論外なんですね。

 大砲じゃあなくて、銃だけど、ポイントブランクレンジの説明。(※本来はここにアンカーでリンクが張ってあった)「Fig 2-Trajectory for .223 Rem., zero at 200 yds.」とキャプションがついてる図、想定される水平の弾道と実際の放物線を描く弾道。これらが交わる点が「ポイントブランク」または「ゼロイン」。交わる2点間が「ポイントブランクレンジ」だとか「ゼロレンジ」と呼ばれる範囲。水平線と本来の弾道の位置にズレが無い。リンク先の図だと、キャプションにある通り、200ヤード辺りでゼロとなる。ゼロゼロインとゼロ点の間の範囲=ゼロレンジを和訳して「零距離」かと。


何でレンジが距離になるのか謎だけど。む、日本語のわかりやすいサイトあった。砲術の一般解説というリンク先。こっち見た方が遥かにわかりやすいな、これ。水平線じゃなくて照準線と呼ぶのか。む、直射=水平射撃ではないという解釈もあるのか。この解釈だと、ニコニコ大百科にある通り、直射の分類の1つにゼロ距離射撃があるという事になる。が、零距離射撃というものが本当に、現実から出たものか、何らかの作品で使われたものが広まったものかわからない以上、「正しい零距離射撃とは何か」がよくわからん。個人的には「接射だ、バーカ」と言ってる連中が赤面する事態になり、「密着して撃つのが正しい零距離射撃だよ」となると面白いんだけどなぁと。


 とりあえず、「それは接射だ」とか言ってるヤツの方がいい加減な知識でモノ言ってる可能性高いと思うっすよ。仰角0とか言ってる奴は論外じゃいかな?ただのアニメオタクなのにミリタリーオタクのフリをしてる連中しかこんなバカな事言わないんじゃないか?ゼロレンジの概念すら知らないだろ、だから「零=仰角だ」とかわけのわからない事言いだすんだ。正しい零距離射撃とは何かわからんとはいえ、それはさすがに違ぇよ。

 ここにも投稿したけど、「カタールをジャマダハルだなんて言ってるのは日本だけ」とか「ミョルニルをムジョルニアなんて読んでるのは日本のマーベルファンと日本公式だけ」とか雑記では、ネットではほとんど指摘されていない色々な事を指摘してきているので、そういうのを。

 ただ、ムジョルニアは多分扱わないなぁ。アレ、英語圏の人は基本読めなくて人それぞれ好き勝手に読んでたみたいなんよ。ただマーベル公式に「ミョルニルと読む」と発音記号つきで回答されているので、最低でもマーベルのアレは「ミョルニル」が公式だし、英語版音声聞けば「ミョッルニ」とか聞こえるのがわかるはず。明らかな誤訳なのに修正しないが恥ずかしいよね。マーヴルをマーベルに変えるよりムジョルニアをやめろと。

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