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そして翔は龍になった

作者:筬群万旗
 私が病院から出て来た時、既に殆どのことが片付いていた。先生の裁判は非公開のうちに片付けられ、家に残っていた翔の痕跡も片付けられ、湖畔の別荘も警察の手で、新築同然に片付けられてしまった。命を弄ぶための悍ましい機材も、生まれることのなかった命の残骸も、罪のない家族の思い出さえ、最早あの家には残っていない。今も残っているものは、物置に隠したままの、真新しい車椅子くらいだ。それも月日が経り積もれば、遠景に紛れてしまうだろう。
 死体が見つかったという話は、今のところ聞こえてこない。自力で生きていけるように造られたわけではないから、決して長生きはできなかっただろうけれど。どこかの浜に打ち上げられればニュースにならないわけがないから、都合のいい想像を慰めに今日を生きている。
 私が見上げているのと同じ、広々とした青空を舞う、翔(カケル)の姿。無責任な話だけれど、私にはこう思えてならない。あの日私の目の前から飛び去って行ったのは、本当は翔(アキラ)だったのではないか、と。
鼓動
母さんが許してくれないよ
2021/12/07 21:02
龍のように
2021/12/07 21:08
龍に憑依する
2021/12/08 20:32
先生の魔法
2021/12/09 21:44
龍の骨格
2021/12/10 20:51
友達に愚痴を
2021/12/11 21:14
母のお小言
2021/12/12 21:49
気がかりな噂
2021/12/13 20:21
不安と後悔
2021/12/14 21:21
家に帰りたい
2021/12/16 20:11
先生の部屋
2021/12/17 20:04
テレビの中の母
2021/12/18 21:06
龍の身体が、出来てゆく
2021/12/19 12:41
家族
小旅行が始まる
2021/12/22 22:05
広い世界
2021/12/23 22:42
解き放たれた翔
2021/12/24 21:23
翔が一歩を踏み出す
2021/12/25 14:34
風に飛ばされる
2021/12/28 10:02
翔、飛び立つ
2021/12/30 09:22
悪夢
子供の頃の記憶
2022/01/02 23:03
母を問い詰める
2022/01/03 22:16
アキラがいない
2022/01/04 23:02
漸く帰って来た
2022/01/05 18:06
翔の結論
2022/01/06 00:03
浜辺に悶える
2022/01/08 20:15
通報しよう
2022/01/09 12:06
飛翔
多奈の本業とは
2022/01/10 13:14
突入が始まる
2022/01/12 23:04
翔がいない
2022/01/13 21:11
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