6/11
素直になれない
久しぶりに会える週末
貴方の好きな料理を作り
私は
貴方が来るのを待っている
ガチャ
ドアが開いた
貴方から
優しい花の香りがほのかに香った
わたしは
素知らぬ顔で
貴方に問いかける
「夕食は?」
心の中では
『その香りは?誰の香り?
誰と会っていたの?』
でも
その一言は
私たちの終わりを意味している
ひとりになるのは怖いの
「きみは強いね
ぼくがいなくても大丈夫だね」
髪の毛をふり乱し
貴方に問いかければいいの?
そんな事をしても意味は無い
貴方のこころは
もう戻らない
わたしは強くなんかない
貴方を失いたくないの
平気なふりをしているだけなのに
強がっているだけなの
ホントは
寂しくて 寂しくて
貴方の腕にすがりつきたいの