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朝のくちづけ
小鳥のさえずりで目が覚めた
レースのカーテンが揺れている
微睡むわたし
ほてったカラダをそよ風が優しく撫でる
昨夜の事を思い出し
少し頬が赤くなる
あなたが噛んだ小指が疼く
コーヒーの香りがする
朝食の用意をしているみたい
鼻歌まじりで
フライパンを揺らしている音がする
チン!
パンが焼けたみたい
彼の足音が近づいてくる
彼の残り香が残る枕に顔をうずめて
寝たふりをする
お寝坊さん。
彼が優しくくちづけを
わたしは
今
目が覚めたふりをして
私から彼にくちづけを
あー、
コーヒーが冷めてしまうね。
読んで頂き、ありがとうございます。^_^