童貞を殺す服を着た羽賀市長は今日も東京メトロシティの治安維持に昧爽しています♪
閃いた時は「これ面白いんじゃね!?」
書いてる時は「あれ? これ面白いのか?」
書いた後は「ま、いいか(笑)」
そんないつも通りの執筆
―――プルルルル
「はい、もしもし……」
「市長か……?」
「……どちら様で?」
「いきなりだが娘は預かった。返して欲しくば二億円持って東京メトロシティのメトロビルの最上階まで来い。サツにたれ込んだら娘がプレス機で煎餅になると思え!!」
―――ガチャ!
「……くそ!!!!」
―――ダンッ!!
私は怒りを露わにしデスクを叩いた。
最近羽振りを利かせているならず者組織『童貞の皆さん』による誘拐事件。よりによって私の大事な一人娘が奴等に狙われるとは……!!
「許せん!!!!」
私はスーツを脱ぎ捨て、デスクの一番下に隠していたセーターを素肌の上に着た。
それは背中が大きく開いており、前も大きく切れ込みが入った極めて涼しい服だ! コレならば真夏の暑さにも耐えられる!!
私は仕事場を離れ、メトロビルに囚われた娘を自らの手で助け出す決意をした!
―――チン
エレベーターで1階に降り外へと出ると、そこには見るからに仕事をしていなさそうなゴロツキ共がたむろしていた。恐らくは私が何かしないように見張るつもりなのだろう……
「お前ら……童貞か?」
「…………(コクッ)」
無言で頷いた辺り会話する意思は無いのだろう。黙って金を準備しろって事と受けた。
―――ボフッ!!
「ウゲェ……!!」
私は立っていた金髪の男に思い切りボディブローを一つお見舞いした!
金髪の男は口から白い泡を吐きながら地面に倒れ込む。
「や、野郎……!!」
殴りかかってきた茶髪の男の拳を受け止め、私はパワーボムで地面に叩きつけた。そして最後に黒髪の男を掴むと、高く持ち上げジャンプと同時にその辺にあったドラム缶へ思い切りパイルドライバーで叩きつけた!!
―――グワシャーン!!
ドラム缶が壊れ中から青椒肉絲が現れた。
私は気絶した男達に脇目も触れず、地下鉄でメトロビル行きの電車へと乗り込もうと駅へと向かった―――
駅は平日の昼間ということもあって人は少なく、やはり童貞共が地下鉄を占拠していた。
「童貞共め……!!」
私は偶然落ちていた角材を握り締め、思い切り奴等の脳天目掛けて角材を振り下ろした!!
―――ボゴッ!
―――ドガッ!
「娘がどうなっても良いのか!?」
「逆に問おう……お前らは命が惜しくないのか?」
ドロップキックでゴロツキ共を蹴り飛ばす。飛ばされた衝撃でドラム缶が壊れ、中から自家燻製したノルウェーサーモンと帆立貝柱のムースのキャベツ包み蒸生雲丹とパセリのヴルーテが出て来た。
私は死屍累々と化した駅のホームから、メトロビル行きの電車へと乗り込む。電車の中は満員で、優先席にすらゴロツキ共が居座っていた。
数で押し切られては流石の私もキツい物がある。私はゴロツキ共を投げ飛ばし、壁を背にしながらゴロツキ共を殴り続けた。
電車がメトロビルの前へ着く頃には電車の中は大分寂しくなっており、私はドアが開く前に窓ガラスをぶち破り外へと抜け出した!
メトロビルへは普通に正面から入ることが出来、多少の歓迎感が見て取れた。
―――ギギ……
「おっと!!」
―――ガシャーン!!
突如落ちてきたシャンデリアに反応し、私は素早く身を躱す。やはりココは敵陣のど真ん中……気を抜くことは一切出来ぬと言うことか。
落ちたシャンデリアは粉々になり、中からお袋の味である肉じゃがが現れた。
―――バァン!!
勢い良く最上階の扉を開け放つ私の目に飛び込んで来たのは縛られ身動きが出来ない娘と、ボーガンを持った男!
「死ねぇ!!」
乱射されるボーガン!
私は咄嗟にボーガンの矢を拳で殴り落とした!!
「死ぬのは貴様だ!!」
―――ボフッ……ガシャーン!!
「うわぁぁ…………!!!!」
殴った勢いでガラスをぶち破り、そのまま男は最上階から地上まで真っ逆さまに落ちていった…………。
「大丈夫か!?」
「パパ!!」
囚われた娘を解放する私。そして下には続々とパトカーが到着しゴロツキ共が連れて行かれる。
「市長!!」
警察の責任者が私の所へ現れ現状を視察した。娘を警察に預け、私はそのまま―――
―――カシャン……
「14:57分、羽賀市長を猥褻物陳列罪で現行犯逮捕!!」
(…………え?)
そう言えば……下は何も着てなかった。
読んで頂きましてありがとうございました(*'ω'*)
ダイナマイトをフーフーして消そうとする市長が可愛いと思います♪