異世界転移無双系(後編)
こちら後半です。
「前半ちゃんと見てきたぜコラ」
「おらネタは上がってんだからなオオーウ」
「さっさと見せろやオンドリャア」
という方。
ひき止めてすみません!
この下です。はい、どうぞ!
「正志にいちゃんだよね?」
突然の言葉に、驚いた。
だが彼は否定を返す。
「いいや何を言ってるのかな。公園でも言ったけれど僕は『真斗』だよ。『正志』じゃなくてさ。そりゃ双子だから顔は似てるかもしれないけれど」
「……うん。そう聞いたけれど、でも絶対、正志兄ちゃんだよ。……わかるよ」
「うーん。そう言われてもなぁ。僕は真斗だし……」
「…………」
真剣な目だ。
しかし彼も譲れない。
「そもそもさ。キミの知っている正志がこんなに『ポーモン』をやってると思う? キャラが違うと思うんだけど」
「うん。そうだね。……だから自分のお兄ちゃんのフリして隠してるのかな? ゲームしているのが、恥ずかしいから」
「……あー、そう思うかぁ」
「ねえ、正志にいちゃんなんだよね?」
「いや、ちがうって。僕は真斗」
「……むー」納得いかない、そういう顔をしている。「……じゃあ、証明してみせてよ」
「え?」唖然とする。
「だから、ならば自分が『自分』だって証明してみせてよ」
「うーん。なんて哲学的な命題なのだろう……」
彼はあきれるが、少し考えて、思いついた。
彼は自身のバッグを漁る。財布から取り出す。
「これならどうかな?」
彼は薄暗くなってきたこの場でも、ちゃんと見えるようにその子に渡す。
「僕の『学生証』。ちゃんと『苗倉真斗』って書いてあるよね?」
「……うん。『真斗』って書いてある」
「ふう」溜息。「QED。これで僕は真斗だって証明されたよね? 出先で学割を使うかもしれないと思って持ってきていて良かったよ」
小学生が思いつく。
「あっいや、まって! コレ、お兄さんの学生証を勝手に持ってきてる可能性があるよ! 正志にいちゃん!」
「僕、真斗。なんでわざわざ兄の学生証を弟が持っていくんだよ。自分の使えばいいじゃん!」
「……むむ。うーん。たしかに……」
難しそうな顔で考え込むように、納得したようだが、釈然としていない。
「でもさ、これが絶対の証明になるわけじゃないよ」
「これが証明にならなければ、世の中の身分証明はほとんど信用ならないことになるんだけど?!」
「だって双子だもん」
「うーん」
納得させるのは、難しい。
彼はなんとなく昔を思い出す。
――「お前らどっちが真斗だ?」
そんな風に2人そろって幼馴染に問われたことを。
――いや、今は『真斗』だと証明したいんだけど……。
ならば、別方面からの証明が必要だ。
彼は思いつく。
「そうだ。ほら、アスカさん」
「え? アスカ姉ちゃん?」
「そう。アスカさんも僕のこと『真斗』って言っていただろ?」
「……うん、まあ」
「アスカさんも僕のこと真斗だって認めてるよ。アスカさんは『僕』と『正志』を判別できる――見分けがつくって言っていただろう」
実際のところは……だが、今は本当に判別できるかどうかは重要ではない。
重要なのは、眼の前のこの人物を納得させ得ることができるかどうか、だ。
「たしかにアスカ姉ちゃんも、真斗にいちゃんと正志にいちゃんを見分けられるって、言っていたけれど……」
「うん。そうだろう。だから――」
「だけど、アスカねえちゃんだって、正志兄ちゃんに、だまされてるかもしれないじゃん」
「僕真斗だけど。てか、だまされてるって表現が悪いなぁ……」
――でも、なにより、もっともな意見なのが、たちが悪いな。
彼もクールぶっているが、精神的には追い込まれていた。
小学生は笑顔を作った。
「そうだ。わかった! じゃあこれから質問するから、それに答えてよ」
「え、質問?」
「うん。クイズみたいな感じ、答えられたら正志にいちゃんってことだからね?」
「え、いやそれって……」
眼前の小学生は「ババン!」とクイズの始まる前の効果音を口で発した。
「トラの本名は?」
「え、トラくん? いや、知らないけど……」
「じゃあ、何年生でしょうか?」
「それも知らないけど……小3くらい?」
「ちがう! 2年」
「そうなんだ」
「なに小学校でしょうか?」
「この辺なら、青辰か赤鳥か、かな。――赤鳥?」
「ぶっぶー! ちがう。青辰! ――ねえ正志兄ちゃん、絶対わかってるのにわからないフリしてるでしょ?」
「僕真斗。そんなこと言われてもなぁ。わかんないものはわからないし……」
「むー」
小学生がむくれた。
彼は溜息をついて、諭すように話す。
「そういうのって『僕は答えらるけれど正志は答えられないという質問』をしないと無意味なんじゃないかな?」
まあそんな問題なんて思いつかないけれど、と付け足した。
「……答えられるけど、答えられない?」
「今みたいな『正志は答えられて僕は答えられない質問』をしても、たとえ僕が正志でも『答えない』という選択肢があるわけだから、証明することは不可能だよ」
「…………」ハッとした。「……そっか」
「だから、どんな質問をしても僕を正志だって証明することは不可能だよ。だから、もう終わりにしようよ。もう日が暮れて遅い時間だし寒いし帰らないと、だろ?」
「うん。わかった」小学生が頷いた。
「ふう」彼安心。「納得してくれてよかったよ。それじゃ――」
「まって、最後の最後。最後に1つだけ、質問させて!」
「え、無駄だと思うけど……」
「これでダメだったら、あきらめるから! ねえ正志にいちゃん!」
「僕真斗」
「わかったから、ちがうけどわかったから! 最後の1回」
「はあ」彼の溜息。「わかった。最後の1回ね」
許可する。
――これでようやく帰れるな。
そう思っていた。
「……」
その子はすこし間を開ける。
決意するように。覚悟するように。――決断した。
「……名前を呼んでみて」
そう言った。
彼は――――――
「え?」困惑。「どういうこと?」
「だから、名前を呼んでみて」
「……本名、教えてもらってないんだけど?」
「本名じゃなくていいよ。名前全部じゃなくていいよ。――教えたよね? 自己紹介の時に」
「いや、まあ、そうだけど、なんでそんな簡単なこと――」
「いいから、呼んでみてよ」
その子は薄く笑った。
「……」
――――――迷っていた。『それ』をいってしまっていいのかを。
「……ルイ、って言っていたよね」
「うん。そうだよ」その子は微笑む。「ケンやトラと間違えられなくてよかったよ」
「いやいや、チームを組んでた相棒の名前を忘れるわけないだろう? 別にキミたち3人の顔、似ていないし」
「うん」しっかりと笑みを浮かべた。
「さて、それじゃ、帰るとしようか」
「ちょっとまってよ!」
あわてて止める。
「え、なにかな?」
「名前を呼んでみて、っていったんだよ?」
「だから、言ったよね。キミの名前は『ルイ』だって。それが『答え』だろ」
「答えとかじゃなくって、呼んでみてよ!」
「え、だから、名前は『ルイ』だって……」
「そうじゃなくて!」
「そうじゃないって?」
「ケンやトラみたいに。呼んでみて。――はい。どうぞ」
「…………」
「ほら『キミ』とか『お前』とか、そういうのじゃなくて」
おそらく『代名詞』のことだろう。
「公園でゲーム中も、ずっと『キミ』って言って、名前で呼んでくれなかったよね。ケンやトラは呼んでたのに。同じチームなのに」
その子は問う。刀のような切れ味で。
「――名前で、呼びかけてみてよ。ごまかさないで」
「……」
彼は答えられない。まるで自分がリスのように小さくなったような気がした。
「敬称って言うんだっけ……? そういうの付けて呼んでよ。真斗兄ちゃんはそういう人なんだよね?」
「…………………………」
「呼んでくれないんだ?」
「…………」
「ねえなんで呼ばないの?」
「……」
「呼ばないってことは『知ってる』ってことだよね? 正志にいちゃん。今日知り合ったばかりの真斗兄ちゃんは、知らないことを」
「………………はあ」
彼が溜息をついた。
――自身の尊厳を守るか、『その子』の尊厳を守るか。そういうことだった。
「まったく、ずるいぞ。――ルイ」
そして彼は、自身を切り捨てた。
口調の変わった彼を見て、その子がニッコリと笑った。
「呼んでくれなくって、よかった」
「……なんだそりゃ?」
「他人からは、結構まちがえられたりするんだけど。男の子っぽい服着てるし、髪も短めだし、ゲームでも『男の子キャラ』使ってたから、今日出会ったばっかりの他人が気づくのは難しいと思ってたんだ」
「……いいや、実際、見知らぬ他人でもわかったとは思うぞ。ルイの性別くらい」
「そうかもしれないけど、真斗兄ちゃんは、わかったらおかしいんだよ」
そう。おかしい。だから――
「アスカ姉ちゃんが対戦中に『小学男子3バカトリオ』ってケントラに言ったんだ。会話していたら作戦がバレるって。――小学生『男子』3バカ。この3人って――」
「ケン、トラ、そしてアスカ自身の弟のエビヤ。この3人のことだもんな。ルイは、ちがう」
「うん。エビヤ兄ちゃんにアスカ姉ちゃんが『あんたの頭脳小学生並みじゃないのよ。じゃあ、今日からあんたたち小学生男子3バカトリオよ』って、ね」
このモノマネ似ているな、と彼は思った。
「真斗兄ちゃんはその『小学男子3バカ』を聞いて、笑ってたんだ。ちゃんと聞いてた。だから、わたしも『3バカ』に含まれちゃったかな? って思ってたんだけどね……」
この小学生をバカ認定はさすがにできなかった。
――ちゃんと『3』と『トリオ』が意味かぶりしていることに気がついている。
自身の会話の中では、意図的に『小学生3バカ』までで止め『トリオ』を含めていない。
中3少女よりも地頭がよろしいかもしれない。
「とにかく、わたしのことを知っているのなら、この人は絶対、正志にいちゃんだって」
だから彼がこの女子小学生を『くん付け』で呼ぶしか選択肢はなかった。
けれど――呼ぶことはできなかった。
「――正志にいちゃんから『ルイくん』なんて呼ばれたら、どうしようかと思った」
「呼ぶわけねえだろ」
「そうだよね。――正志にいちゃん、優しいもん」
「……そういうことじゃねえよ……」
彼は遠い眼をした。
「昔、幼馴染を『男』と勘違いして一悶着あったからな。気をつけるようにしてんだよ」
そう。
――『あいつ』なら、絶対にもう、間違えないだろう。
「やっぱり優しいね。正志にいちゃんは。――だから」
「……? だから?」
「だから、……間違えなくってよかった。絶対に正志にいちゃんを、他の人とは間違えたくなかったんだ」
「……まったく、妙なプライド持ってんなぁ……」
「……プライドとかじゃなくってね……」
その子は消え入りそうな小声でなにか伝えようとしたが、彼には聞こえておらず、彼が続けて話した。
「あと、それから、さ。このことはケントラ、あとアスカたち中学生組には黙っといてくれるか?」
「うん。最初からそのつもりだよ」
「ああ、ありがとな」
「だって……――だもん……」小声だった。
「ん? なんか言ったか?」聞こえなかった。
「…………」うつむいている。
「さて、もう俺が俺だって認めたし、もういいだろ? いいかげん帰ろうぜ」
ルイならば、ケントラや他のメンバーにこのことを言いふらしたりしない。もうだいぶ長い付き合いだ。分別のある子だ。約束は守る。正義感が強い。それくらいは、わかる。
だから、問題は露見したが、問題ない。
もう帰ろう。
だが。
「まって!」
強い声で、強い眼で、少女は彼を呼び止めた。
「……なんだ?」
「わたし、さっき、わたしは――」
少女は真っ赤な顔で、彼を見上げて本気を言葉にした。
「――正志にいちゃんのこと、すき、……だって伝えたかったの!」
★
第一印象は怖いお兄ちゃんだと思った。
言葉が乱暴そうだ。わたしたちのこと「ガキ」っていうし。
きびしそうだ。エビヤにいちゃんに怒鳴っているのを何度も聞いた。
あんまり笑わないし。――うん。そうだ。ぜんぜん笑わない。
やっぱり怖いお兄ちゃんという印象だった。
そして、あの日。
――絶対に怒られると思っていた。
それでも、正志にいちゃんは――
「大丈夫だよ。ルイ、俺は全部わかってるから」
頭をポンポンと叩かれながら言われた。
それでわたしは少しだけ顔をあげた。
優しい眼があった。
それから、正志にいちゃんは、わたしの『したこと』をぜんぶ理解して、説明して、受け入れてくれた。不安で仕方がなかったわたしを、救ってくれた。
あの日。
わたしには、はじめての感情が芽生えた。
★
どんどん大きくなっていく、はじめての感情。
もう、押し止めておけない。
だから、伝えた。
「……」
「……」
沈黙。
口火を切ったのは少女の方だった。
「…………っな、なにか、いってよ。正志にいちゃん」
「…………いや、えっと」
彼は戸惑っている。
「ルイは、どういうつもりで言ってるんだ?」
「え、それは、どういうつもりって……」
「そりゃ、俺だって川沿いテニスコートのメンバーは……嫌いじゃないし、まあ気に入ってる。ルイのこともそりゃ勿論――」
「そういうことじゃないの!」
少女が声を上げて頭を振った。
「わたしは正志にいちゃんを『男の人』として好きなの。お付き合いとか――正直早いと思うけど、でも彼氏になってもらって、いずれは結婚してほしいなって思うような好きなの」
「……そうか。けど、さ」
「わかってるよ。年の差があるもんね。――でも、それは大丈夫だと思う。8歳くらい、大した問題じゃないよ。ほら、芸能人さんとか20歳くらい離れていてもテレビで結婚したってニュースあったの見たよ」
「いや、そういうことじゃ……いや、それもあるけど」
「あ、もしかして、その、正志にいちゃんが我慢できないってこと?」
彼が急にバランスを崩した。
女子小学生が、顔を真っ赤にして話す。
「えっと、その、いいよ。ちゅーしても……だいじょうぶ。あ。おっぱい揉む?」
「揉まねえよ! 揉むほどねえたろ?!」
「あ、あるよ! そ、そこは将来性に期待だけど、でも揉めるくらいは――」
「すまん! つっこみが悪かった! だから、この話題ストップ。そういう問題じゃねえよ! てか、どっからそんな言葉覚えてきやがった? いいや、言わなくていいからな。てか金輪際、もう二度と言うんじゃねえ!」
倫理組織を敵に回すことになる、と彼が付け足した。
「はあ」
彼がつっこみして、溜息ついて、自身の精神を落ち着ける。
そして問う。
「なんで、俺なんだ?」
「え、それは、その……」
少女は戸惑うが、それでも話しだす。
「かっこいいし、テニスうまいし、みんなまとめてくれるし……でも、そういうことじゃなくて、……ただ正志にいちゃんが、わたしのことわかってくれたから……」
「……」
彼はただ聞いていることしかできない。
その少女の言葉が、本気で真剣であることは明らかだった。
「頭なでられたとき、うれしかったんだ」
「……」
「どきどきしたし、安心したし、もっと触ってほしいって思った。もっといっしょにいたいって思った。だから、これが『好き』って感情なんだって、はじめてだけどわかったよ」
「……」
「それに、さっきだって、わたしのこと『くん付け』して呼んで、ごまかすこともできたのに、正志にいちゃんは自分が折れてくれた。わたしのことを思ってくれた。そんな、実は優しいところが、好き、なの」
「……」
「それにね……。もうすぐ春になっちゃうよね」
少女がうつむいた。
「春になったら、わたしたちは3年生になって、学校の部活動――テニスクラブに参加できるようになるし、正志にいちゃんたちは中学3年生だから、高校生になっちゃうよね。いろんなことが変わっちゃう」
少女は震えるように言葉を絞り出す。
「そしたら、もうあの川沿いのテニスコートに集まることもなくなっちゃう。もうすぐ会えなくなっちゃう。……そんなの、嫌なの」
少女は揺らぐ瞳で彼を見つめた。
「だから、もう伝えなくちゃいけないって、思ってたの。正志にいちゃんのこと、好きだって。――これからもいっしょにいてほしいって。わたしのこと見ててほしいって!」
「……」
「だから、お願いします。わたしと付き合ってください」
彼は一度、目を閉じた。
――眼の前の少女を傷付けないようにするには、どうしたらいいのか。
わかっている。受け入れてあげればいい。
でも――それは、できない。
――まぶたの裏側に『彼女』の顔が浮かんでいるから。
「ごめんな」
彼は言葉にした。
「ルイの気持ちは嬉しいし、誇らしいと思う。でも、付き合ったりすることは、できない」
少女は素直にうなずいた。
「………………そっか」
そのままうつむく。絶望に染まった顔を見られないように。
(……ルイ)
彼はその手を、少女の頭に伸ばそうとして、止めた。
ここで、優しさをかけるのは優しさじゃない。
「うん。わかってたんだけどね」
少女は顔を上げた。無理やり作った笑顔だった。
「正志にいちゃん。好きな人いるもんね」
「は?」
「いやわかるよ。だって正志にいちゃんって、ミナ姉ちゃんが好きなんだよね?」
「はあ?! なんで知って――」
「だって1人だけ態度違うし、ちょっと優しいし、そのかわりきびしいもん。わかるよ」
――そう。わかっていた。認めたくなかっただけで。
彼は「なんで知って――」の発言が裏目に出たことに瞬間気づいた。
「いや、まて。失言だった。そりゃ、ちが」
「あはは」
彼の慌てる様を見て、少女は笑う。
「秘密にしてあげるから、今日わたしが言ったことも、ケントラや中学生のテニスコートメンバーには秘密にしてね。来週末あった時、絶対にからかわないでよ」
はあ、とため息をついた彼は「ああ」と返事をした。
少女は笑顔でいう。
「それじゃ、わたし帰るね」
「おう。もう暗いけど、ひとりでだ――」
大丈夫か、と問おうとして、彼は言葉を変えた。
「ひとりで帰れるか?」
「もう。心配性だなぁ。大丈夫だよ――それじゃ、ばいばい」
「ああ、じゃあな」
そして、少女は彼に背を向けて歩きだす。
はあ。
彼は溜息をついた。
異世界転移系の物語について思う。
冒険して事件を解決し、人々の役に立ち、そして多様なヒロインから好意を向けられる。
時にはハーレム展開なんていわれたりする。
そんな異世界系主人公に憧れていたし、羨ましかった。
でも、いま背を向けて、小さな身体を震わせて、痛ましく、それでも気丈に去ってゆく少女を思う。
それ以外の選択はなかったし、できなかった。でも、それでも――評して。
……ああ。これは最悪だな。
「ルイが女の子だったてえ?」
「いやいや後付けじゃねーの?」
いいえ、はじめから女の子です。
そういう伏線もありました。
ケントラといっしょにトイレに行かなかったりとか、あと、えーっと、うーん。なんかあったかもしれません。(放り投げ)
お暇な方、探してみてはいかがでしょうか?(やり投げ)
次の『事件』が最大にして最後の事件です。
よろしくお願いします。




