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1.魔王イヴァン

この世界に生まれて200年と少し。

魔物の中ではまだまだ若手…

むしろ子供扱いされる年齢。


しかし、我は最強だった。

生まれた時から高い魔力を持ち、様々な魔物を喰らった。

そして気付けば魔王と呼ばれるようになった。


ただ本能のままに強さを求め生きてきたが、自分に敵う相手が完全にいなくなったと悟った。

すると、不意に自分が何者か知りたくなった。


配下の魔人ゴルゴンへと目をやる。


【ステータスを表示します】


--------------

個体名:ゴルゴン

種族:魔人族

L v:87/100

HP:3456/3456

MP:2879/2879

攻撃力:1254

防御力:949

素早さ:1320


--------------


と表示される。

この世界では常識だとゴルゴンから教わった。


ゴルゴンは不思議そうに我を見るが、軽く首を振って何も用がないことを示す。



一応、我のステータスを見直してみる。



【ステータスを表示します】


------------

名前『イヴァン』

個体名:?????

種族:⁇?

Lv???

HP???

MP???

攻撃力???

防御力???

素早さ???


------------



…訳がわからん。


パラメーターもわからず、種族すらもわからない。

何より不思議なことが名前だけは持っているということだ。


普通魔物は名前を持たない。

群れで生活する魔物は念話や鳴き声を使って、意思疎通を図る。そして、魔人種や飛竜種などの魔物は大抵単身で行動する。


我のように配下を持つものが名前を与えたりすることがあるようだが、ゴルゴンやファフニール、ジャバウォックなどを配下に置く我にはまったくもって必要のないことだ。個体数が少ないのだからな。


しかし、妙なのだ…


我は気付けばこの世界に生きていた。

生きるために他の魔物を殺し、喰らった。

そして、ゴルゴンに出会ったのが80年ほど前…

この世界のほとんどをゴルゴンから学んだ。


その時にステータスの見方も教わったが、すでに今と同じ内容だった。


その時に初めて、自分に名前があることを知った。


我は誰かに仕えたこともなければ、誰かに負けたこともない。

つまり、誰にも名前をつけることなど出来ないに等しいことなのだ…


残る可能性は、自分の親の存在であるが…全く手がかりが無い以上、探しようも無い。


「はぁ…」


バァン!


深くため息をついたと同時に我のいる広間への扉が勢いよく開いた。

小説家になろう12/3に始めました。

ゆっくりの更新ですが頑張ります。

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