6話 ほ~むれすっ!
俺、強くね?
レベルは298で、他のステータスもS以上だ。
「賢者眼」によると、ステータスはGが一番ランクが下で、そこから
F→E→D→C→B→BB→A→AA→AAA→S→SS→SSS→…………
って感じらしい。
「俺はもう最強なのか?」
出来れば、そうであってほしい。
楽して生きたいからな。
強ければハーレム何てのも作れるだろう。
夢は広がる。
前世では童貞だったし、それも卒業したいところではある。
そんな事を考えていると、ふと、俺の視界に先ほど倒したドラゴンが目にはいる。
「……こいつは、どんぐらい強いんだ?」
「賢者眼」をドラゴンに集中する。
するとステータスが浮かび上がってきた。
種族 : 皇帝水竜
称号 : 竜王の資格
LV : 835
なにっ!!
えっ!レベル835って高すぎでしょ。
しかも、竜王の資格って(笑)
さっきまで自分が最強だと思っていた事がバカらしくなって、笑みが湧いてくる。
俺は他のドラゴン達のステータスも読み取った。
「こいつは、122……あいつは、229」
なんと、俺が殺したほとんどのドラゴンがレベル3桁だった。
そこで一つの疑問が浮かぶ。
何故レベル298の俺が、このドラゴン達を倒せたのかだ。
普通に考えて、レベルは強さを表すだろう。
だとすると、俺はこのドラゴン達に負けていたはずだ。
この疑問は「賢者眼」によって直ぐに解決した。
「真の魔王」として生まれた俺は、元々のステータスが異常に高かったらしい。
そして、ランク[S]の魔法だ。
「ヘルファイア」、「ヘルメテオ」、「ヘルソード」はとても高位な魔法でその中でも特殊な魔法らしい。
これらが合わさってドラゴン達を倒すことが出来たらしい。
そのお陰で、俺は今レベル298って訳だ。
「……そろそろ帰るか」
どこに?
この時、俺がホームレスであることにはじめて気がついた。
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