5話 俺は強いらしい
「勝った……のか?」
俺には竜達の「ブレス」が効かない事が分かってから、どうやって奴らを倒すのかを考えた。
「ヘルファイア」では炎が届かなかったから無しとして、俺の攻撃手段は残り二つ。
そこで俺は「ヘルメテオ」を使った訳だ。
手を竜達の方に向けて「ヘルメテオ」と呟くと、
遥か上空に巨大な魔方陣と共に隕石が出現し、竜達を飲み込んでいった。
このまま倒せるかと思ったが、そう甘くはいかなかった。
一体の竜がおれに向かって突進してきたのだ。
俺は咄嗟に残る一つの魔法「ヘルソード」を発動させた。
その瞬間、おれの手の中に極黒のロングソードが出現した。
既に竜は俺の目の前まで迫っていた。
俺は咄嗟に剣を振るう。
次の瞬間、竜は血しぶきを上げて絶命した。
回りには大量の竜の死がい。
その中にキラキラ輝く宝石のようなものを発見した。
「なんだろうか?」
俺は「賢者眼」を発動させて、宝石?を読み取る。
すると、脳内に文字が浮かびあがる。
「へぇ~魔石か~」
どうやらこれは魔石と言う物らしい。
俺は、元々持っていたバッグに魔石を詰め込む。
一つ、二つ、三つ……まだバッグは一杯にならない。
一個当たり30cm程もある魔石がドンドンと入っていく。
「いやいや、さすがにこれは……」
俺は不思議に思い「賢者眼」でバッグを読み取る。
「ウホッ!マジックアイテムかっ」
どうやらこの鞄は特殊な様で、所持者の魔力総量によって容量が変化するらしい。
俺は全ての魔石を回収し終えると、あることに気が付いた。
「ドラゴン倒したけど経験値貰えたのかな?」
「賢者眼」によると、ドラゴンなどを倒すことで、経験値を獲得する事ができてレベルが上がらしい。
しかし、俺はドラゴンを倒したのにも関わらず何の変化も感じられない。
「賢者眼」で自分のレベルを読み取る事は出来ないだろうか?
「賢者眼」に集中すると、脳内にステータスが浮かび上がった。
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名前 : ミネシマ カズト
種族 : ヒューマン
LV : 298
称号 :真の魔王
魔法適性 :SSS
筋力 :SS
魔力 :SSS
俊敏 :SS
耐性 :SSS
魔眼 :賢者眼、 ???[レベル350で獲得]
スキル : 魔王化……
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「えっ?俺強くね」




