思ってもいなかった事態
どうも、初めまして。今回が初めての投稿のなります。
暇潰しに書いていきますので、どうかあたたかい目で読んでいただけると幸いです。
過度な期待はしないでくださいね(笑)
ところでサブタイトルってどんな風に書けばいいんだろ...
学校から帰ってきてすぐに俺は着替えてソファに座った。
アイスクリームを片手に録画したアニメを観るのが俺の日課みたいなもんだ。
「あ~、この時間が...最高~!」
知っている顔
俺こと坂本 雅人は、根っからの引きこもりだ。小学生の時はよく外で遊んでいたが、中学生3年になり家にWi-Fiが設置されパソコンを買ってもらった。Wi-Fi自体は家にあったのだが無線ではなかった。
ネットの世界とは恐ろしいもので、今まで知らなかったことや様々な動画を観ていくうちにいつの間にか家から出なくなってしまった。というのは、ある動画を観たとするとそれに関連する違う動画が出てくるのだが、それをクリックして観ていくといろいろおもしろいのだ。そして今まで興味のなかったアニメをたまたま観てしまい、そこから一気にハマってしまったのだ。これが俺が家からあまり出なくなった理由だ。
さて、ここからは高校生になってからの毎日を語っていこうと思う。俺は高校入学初日、家に帰るなり早速リビングのソファにすわり、録画していたアニメを観ていた。そして現在、高校生になってから2カ月たった6月中旬の朝だ。
窓からは日の光が入り部屋全体を照らしている。気持ちいい朝だといいたいが暑い...
なぜなら俺の部屋は南向きだからだ。なんでこの部屋を選んだんだか...
「朝ご飯できたわよー」
「今行くー」
そんなことを思っていると母親が呼びに来た。
めんどくさがりで怠けるくせに俺は人に起こされなくても起きることができる。どうしてなのかは全く分からん。それに朝はイライラしないしな。ただ、学校にいくのは面倒だと感じる。
だが、まあ、学校自体はしんどくはないしな。行きと帰りが面倒なだけだ。歩きたくねぇ...
「おっはよぉーーう!! まさとーう! きょうは何色のパンツはいてんだ?」
「うっせーよ、朝から! しかも何聞いてんだよ! そういうことはでかい声できくな! ていうかそんなこときくな! レールガンの佐天さんといっしょかよ! にしても、よくいつも懲りずによくきくなぁ...いい加減俺が持ってるパンツの色覚えてきたんじゃないのか?」
「ふふっ。まあな」
「はぁ...」
学校に着いて早々、いつもうるさい友達が来た。朝は静かに寝てすごしたいってのに...
まあ、おもしろい奴だからいいんだけど。
こいつは門真 健治、俺が高校にはいってから初日に話しかけてきた隣の席だったやつだ。今は席替えをして俺の後ろに座っている。俺の席か?俺は真ん中の一番後ろの席だ。ラノベだったら後ろの窓側なんだろうが...羨ましい...
いや、まったく羨ましくない。というかラノベ席になりたくない。夏は暑いし冬は寒いからな...
話を戻そう。門真はアニオタで変態だ。だが、優しいので周りから変態扱いはされているものの信頼は厚い。
しばらく門真のボケにツッコミをいれまくっていると朝礼が鳴り、先生が入ってきた。
「今日はみんなに転校生を紹介する。入ってきてくれ」
この前入学式があったばっかりなのに転校生って...早いな... まあ、こういう時もあるか。
扉が開き、入ってきたのはどこかであったような気のするやつだった。
「自己紹介を」
「はい。初めまして、美川 美玲といいます。よろしくお願いします」
美川 美玲って、小学生の時よく公園で会って遊んでたどこの学校なのかは知らないけど仲がよくて、元気だった女の子じゃないか! まさかこんな感じで再開することになるとは!
俺は子供のころ、よくひとりで公園に行って遊んでいた。友達がいなかったわけじゃない。ただ一人で遊んでいてもさみしいとかいう感情もなく、一人でも楽しかったのだ。ある日遊んでいると、一人の女の子が話しかけてきた。それが美川 美玲なのだが、今日みたいに落ち着いた感じではなくもっと活発なやつだった。その当時美川もどうやら俺と同じく一人で遊んでいても楽しかったようなのだが、飽きたらしく、俺と遊ぼうと思ったみたいだ。
そこからよく遊んだのだが、ある日突然来なくなった。その当時、俺は小学生なのにもかかわらず中二病を発病していため、こう呟いて一人納得してしまった。
「あいつも成長したってことか... また、どこかで会おう...」
何が成長したのか、なぜ上から目線なのかは知らないが、何か思っていたのだろう。
この当時でも今でも無理だが、自分から他の人によく話しかけれるな~と思う。
にしてもなんで急にいなくなったのか後で聞いてみよう。というか俺のこと覚えてるのかな?
休み時間に話しかけようと思っていたが、1時間目の後の休み時間から学校が終わるまでクラスのやつらに大人気で、とても話しかけれる隙がなかった。なので放課後にでお聞こう。クラスのやつらもいなくなるだろう―――――
―――放課後―――
やっと放課後だ。これで聞けるとか思っていたが、美川から人がいなくなると思っていたがなかなかいなくならない。おまけに、
「一緒に帰ろう、美川さん。途中まで帰り道同じでしょ?」
とか誘われている始末である。いつの間にどこから登校しているのか聞いたんだ...
「まあ、いっか。明日聞けば」
俺は帰る準備をして、家に帰った。
夕日が明るく、まだ昼なんじゃないかと思うくらいまぶしく、自宅から持参してきたサングラスをかけて歩いていた。サングラスを持ち歩いている理由はもちろん眩しいからだ。ちなみに持ってきているのは俺だけだけだ。まったく恥ずかしくない。ただ、うちの学校の制服にサングラスだと、裏の世界の住民だと思われる可能性が...
しばらくそんな危ない恰好で歩いていると自分の家が見えてきた。隣の家は空き家のはずなのにトラックが止まっている。
「誰か引っ越し...まさかぁ~ 美川なわけ...」
~2時間後~
(予想あたったーー!! まさかのラノベ展開ーー!!)
下から声がしているので、もうすでに母親が対応しているのだろう。もちろん親はこれが初対面だろう。だが俺と美川はすでにお互いを知っている...はず。美川が覚えているかは知らんが。まあ、俺も下に降りてみるか。
「あ、まさとー」
「よっ、覚えていたんだな」
どうやら覚えていたようだが、なんだか学校にいた時となにか違う。いや、俺が知ってる美川とどこか違う。俺は変な違和感を覚えた。
「あら美玲ちゃん、雅人と知り合い?」
「小さい時ここの近くの公園で一緒に遊んでいたんでー」
「そうなの~。こんな偶然もあるのね」
なぜか母親は嬉しそうだ。相変わらずよくわからない人だ。
それにしても美川がこの町に戻ってきたのは家を買うお金がたまったかららしい。ちなみに隣に俺が住んでいることはまったく美川本人は知らなかったみたいだ。
こうして美川とお隣さんになったわけだが、どうなっていくのやら...そしてあの違和感は何だったのだろうか?面倒なことに巻き込まれるのはお断りだぞ―――