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第六十九話・周囲には内緒で「お前が嫌いだ」 と態度に出す人

 どこぞの愚痴ブログ、愚痴エッセイを読むたびにあるある……と苦笑する。こういう話は、あちこちで散見しますので、誰それの文章ですと書きません。とにかく、いっぱいある。感情的に他人から振り回されやすい人には、これらの不快さをすぐに理解できると思います。


 例をあげましょう。温和な性格の人間をFとします。男女どちらでもいいです。Fさんの勤務先にはリーダー格というか職場のムードメーカーの上司もしくは先輩がいます。この人をGとします。常に笑顔の人ですが、どういうわけか、Fにだけ怖い顔をします。それも周囲にはわからぬようにする。誰に対しても優しい言い方ができるのに、Fにだけわかるように、冷たい態度をとる。つまり、GさんはFさんにだけ「あんたのこと、大嫌いだからね」 とわかるようにするということです。

 Fの被害妄想ですよ、と断じるのは簡単ですが、それが事実である可能性は私が知りうる限りでは高いと思う。というのは、私自身が先生のお気に入りの生徒から意地悪をされたことがいくらでもあるから……私は間違いなくFの立場にいる人の味方です。

 一言でいえば、FはGから舐められている。実際、FはGに対して行動を起こさず、悶々とするだけだから。


 善人に見せかけている賢い悪人の一部は、己の醜い感情をこいつなら大丈夫だろうと見せつける習性があります。小説でも漫画でも大人から見た優等生がいじめをする話が多いのがそれを物語る。こういうのも知能犯といって差し支えないでしょう。漫画の神様でもある手塚治虫ですら、ブラックジャックや七色いんこで書いてます。藤子不二雄のドラえもんでもありますね。少女漫画でもいっぱいある。ということは普遍的な現象でしょう。つまり、クラスや会社の人気者が、ただ一人だけを周囲にばれないようにしてハブるのは、結構あるある……なんですよ。もしくは取り巻きを囲んで、先生や周囲に内緒でFをハブるのも。


 ターゲットにされたFは哀しさとくやしさがある。最初は、自分のどこが気に入らないのか、知らずして失礼なことをしたのかと悩むわけです。そういうFの立場は後輩、新人、気弱な性格です。つまりGにとってはマウントしやすい条件がそろっているわけです。Gは周囲に笑顔を振りまくが、Fにだけ冷たくする。きっとよいストレス解消になっているのでしょう。もしくは後輩教育という名目があるかもしれません。あるある現象です。時には家庭内でシュウトメが息子に内緒で息子の嫁に対してだけ、そういうことをするのもあるあるです。F側の味方からすれば、非常にむかつく関係です。

 Fから見ればGは「悪魔」 です。離れることができればそれが一番いいのですが、できないことが多い。だから余計イラクサが増えます。Fに味方がいない場合、この世にGさえいなければとまで、思いつめることも。

 しかし時代は変わりました。Gは、Fにだけわかるような意地悪をしますが、そういうことができる人間はいずれ何かのボロを出します。音声や画像でも記録しようと思えば、それを利用してやり返せる人はやり返せます。F、がんばれ。あなたは悪くない。

 私はFのような立場の人間には心からエールを送ります。Gみたいな人間のために精神を病むのはおかしい。どうしていつでも「弱い立場のものが苦しまないといけないの?」 だろう、やっぱり世の中、おかしいよね?

 やり返すのができないならば、そのくやしい気持ちを文学や漫画、映像で表現するのもアリかと思うがこれもFの性格による。心理学的には昇華させるといいますが、できるならば効果は必ずある。

 ただ一度しかない人生、Fの人生ではF自身が主人公です。そしてGは悪役で憎むべき人。この話の共感者は多いはずだと私は信じます。




◎◎◎まとめ◎◎◎ 悪人は、己の醜い感情をこいつなら大丈夫だろうと貶める習性があります。悪いのはあちらだよ! こんな奴らに負けて、世界で一番大事な自分の人生、そして心と体を傷つけないでください。

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