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第四十話・保険関係のトラブル

 病気や事故などのトラブルが怖いです。動けなくなってもお金が必要です。治療費、生活費……そのために保険というものがあります。入院保険、自動車保険、学資保険など種類が多いです。何事もなければ満期の時にお金の一部が戻ったり、モノによっては利子がついたりします。今はそういう利殖にもなるお得なものは少なくなりました。

 保険会社は大手大企業といわれていました。すごく儲かっていたのでしょう。駅前のよい立地で大きなビルを丸ごともっていたり、豪勢なものでした。今回はその話。私の実父の保険の話です。現在は故人です。


 昭和時代の話。実父が糖尿病を指摘されていて薬を飲みはじめた時期の話。母の知己の郵便局員がそれを知っているのに「入ってくれ」 と頼んできました。どうやら成績をあげたかったみたいです。昔はATMや自動引き落としはなく、保険金や積立金は毎月、局員さんが家に来て、お金を取りに来られていました。昭和の時代での話。現在ではもう考えられぬぐらい、人と人とのつながりは密接でした。

 その人は母と同年代でよく母と世間話をしていた人です。私は母とその人とは仲がよいと思っていました。

 母は父の勤務先の保険に入っているので断りました。郵貯だって昔から簡保に入っています。いずれも病気を告げられる前の話です。これがあるので、いらないと思うの、と断っても「ノルマがあって困っているので入って」 と言ったそうです。私の母はすごく気が弱く頼み込まれると断れないのをわかっていたと思います。

 母もいざというときにお父さんが倒れたら、保険金はいくらあっても邪魔にならないからまあいいでしょうと言っていました。

 ……ここまで書いたらわかりますね? 

 我が家はそのいざというときに、告知義務違反で保険がおりなかったのです。掛け金も帰ってきませんでした。母が「マルマルさんが大丈夫というので、加入していたのに」 と抗議しました。当然却下です。彼女は成績をあげたいがために、口から出まかせをいっただけだったのです。

 当時は死亡保険金が下りたら保険の担当者の人に二桁もしくは三桁万円のお礼をするなど現在では考えられぬ常識がまかりとおっていました。もう過去は廃れていきます。この話もそうです。母は騙されたと今もくやしがるので、書いてみました。人間は思い切りの悪い生き物です。こういう過去話も断捨離してなかったことにできたらどれほど生きやすいか、でもなかなかそうはいかないものです。

 だから心理学や宗教学が研究、発展していくのでしょう。

 

 



差しさわりが出るといけないので大部分を削除しました。

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