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第二十五話・ちょっとズレた性差別からクレームをつけた話

痴漢の話は以前にも書いたのでそれ以外の話です。




 さて私は長らく「おひとりさま女性」 でした。一人で行動する女性を「おひとりさま」 という言葉で表してくれます。昔はひとりでいると「友達もいないの」 という揶揄や「ぼっち」 という蔑称を使われていました。もっと昔は歴史や漫画、小説が好きな女性は「変わってるね」 の一言で片づけられていました。今は「歴女」「ヲタ」 の一言で、わかってもらえますし、趣味の多様化と認識が広まり私のような女でも息がしやすくなりました。これはこれでよかったです。

 性的な問題でもLGBTの一言ですませられてよい傾向だと思っています。昔はゲイの人たちは目立つことで話のネタや軽蔑の意味で使われていましたからね。カミングアウトもする人が増えました。これもよい傾向だと思います。

 LGBTの見解をウィキでもひっぱってみます。

↓ ↓ ↓

LGBTエル・ジー・ビー・ティーまたは GLBTジー・エル・ビー・ティーとは、女性同性愛者(レズビアン、Lesbian)、男性同性愛者(ゲイ、Gay)、両性愛者(バイセクシュアル、Bisexual)、トランスジェンダー(Transgender)の各単語の頭文字を組み合わせた表現である。

↑ ↑ ↑


クエスチョニングとは、自身の性自認や性的指向が定まっていない人のことを指します。


また、頭文字が同じQであるQueerクィアも一つのセクシャルだとされており、元々「変態」や「オカマ」という侮蔑的な意味をもっていますが、現在ではクエスチョニングを表す傾向にあるようです。

 私は性的な話題はここでは扱いませんので、このへんで終わりにして本題に入ります。


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 今回の話題はそういう時代であっても、今なお生息する男性と女性の扱いの差を書いてみます。私は一人で行動することが昔から多かったです。昔も今も。そして昔も今も変わってないと感じるのが男性客と女性客の扱いです。私は一人で行動するときは外食はチェーン店が多いです。ちなみに私は喫煙者ではありません。

 あるとき、ある理由である場所の近辺には飲食店はなく、混雑しているお店に入りました。私は相席を求められました。もちろん混んでいたので応じましたが、後で来た押しの強そうな男性が相席を断り、四人テーブルにどかっと一人で座りました。そういうときは店員さんは何も言わない。トラブルを起こしそうな男性という印象です。混んでいるかどうかは見ればわかる。店員に言われた言葉を聞き流した上に、四人テーブルを勝手に座るというのはもうトラブルメーカーですよと宣伝しているのと一緒です。

 店員さんも客の態度を見て何も言いません。私はその光景を見るのも嫌だし、そういう時はさっと席を立つようにしています。幸い食べ終わった直後だったのですぐに会計をすませました。

 押しの強そうな外見を持つということは得か損か……そっちの方に思考が向きますが本人に聞いてみたいところです。でも客の言う通りにして経営者さんがお店の土鍋で叩き殺されてしまった人もいますからね……あの事件はとても気の毒に思っています。


 逆に私は店員から馬鹿にされた話を書いてみます。これも一種の性差別だと思いますので。

 ずいぶん前の話ですが、あるチェーンレストランでお皿をカラにするごとに、直後といってもいいぐらい見計らったように黙って下げられてしまいました。まわりを見ますと男性客にはそのまま、女性客には私を含めてそれをやっている。

 最後に私がまだ食べ終わってないのに、皿を下げられました。あまりのことに席をたち、お会計の時に店長を呼んで抗議しようとしました。しかし店長は不在だと言われ、会計の店員はすみませんと頭を下げました。当人は「忙しいから」 と出てきませんでした。

 私は頭にきてその会社に直接名前を名乗ってクレームを入れました。明らかに店に非があると感じたからです。後にも先にも私がクレームをいれた経験はそれ一回ですが、そこのクレーム処理が見事だったので書いてみます。

 社長さんが自ら私に電話をかけなおされ、事情というかその時の時間帯や食べたものなどを詳細に聞かれました。料金の返却はもちろんお詫びをしたいので自宅に伺ってもよいかとのこと。私は返金もお詫びもいらないので、あれはどうしてそうしたのか本人に聞いてほしいと言いました。

 二日ほどおいてから社長さんから返事がきました。私がそうされた理由は私が女性だったからだそうです。そこのお店はビジネス客も多いのですがスーツ姿の男性客はお皿を下げると怒られるかもしれないから下げなかった。しかし同性の女性客は扱いやすいから勝手に下げた、早く洗い物をなくして楽をしたかったそうです。社長さんは今後そういうことのないように注意すると謝罪されました。

 その店員が私のみならず、客に対してお皿を下げるときに「下げてもよいか」 などの声かけもなかったことを監視カメラでの確認もしたそうです。社長さん、そこまでチェックしたのか……その店員さんはどうなったのかは知りませんが、私は逆にそのお店に好感を持ちました。

 接客に関しては男性客と女性客はそれぞれの店員さんの性格などから対応が変わってきて当たり前かもしれませんが、偏見を出して客を性差別してはいけません。しかも自分が楽をしたいためにとは驚きましたがそういう人もいるのです。見た目はまだ二十代の女性でした

 こういうことがあるからマニュアル、店員教育は必要かと思います。そのお店は現在も支店も増やされ繁盛しています。私は料理のおいしさもあるけれど、クレーム処理をしたあの社長さんの社員教育ゆえに続いていると思っています。


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