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第十三話・痴漢の話

医療話関連のレイプ談も少し書いてますので嫌いな人は読まないでください。


 痴漢……このむかつく言葉……。痴漢の「漢」 という文字は元々中国の漢民族の男性を意味していたらしいですが、現在では褒め言葉に使うこともあります。古来より男たるものが持つべきとされている美徳を備えている男前に対して贈られる称号である。勇猛さ、大胆さ、潔さ、堅い信念をイメージさせる。それがどうして痴漢に「漢」 がつくのですか? と考えてしまう無教養な私です。



 ウィキペディアで痴漢の定義を引っ張って見ます。


 ↓ ↓ ↓


痴漢は、電車内や、人気のない暗い夜道など第三者の目がない環境で行なわれる。主に地方公共団体ごとの迷惑防止条例と刑法第176条(強制わいせつ罪)が適用される。実務上は迷惑防止条例の「正当な理由なく、人を著しく羞恥させ、又は人に不安を覚えさせるような行為として、公共の場所又は公共の乗物において、衣服その他の身に着ける物の上から又は直接に人の身体に触れること」に対する刑事罰が適応される場合が多い。


 ↑ ↑ ↑ (以上引用終わり)


 ……法律用語にすると堅苦しくなっちゃいます。女性の意思に反して公共の場で胸や下腹部などのプライベートゾーンを触る人を痴漢と言います。犯罪者です。私は憎いです。

 中学校の時には同じ駅から降りる駅まで一緒だった人がまさにそれ。私は狙われていました。セーラー服が目立ったようです。私がかわいいからではなく、大人しそうで騒げなく黙っていそうだったからです。事実だったので、ヤツの目は正しかった。車両を変えても時間を変えても改札口は一か所しかない。見張られていたと思います。急行などが止まる駅ではなく、駅員はホームにいない。 

 私が明らかに嫌がっているのも楽しそうで今でも腹が立ちます。スーツは着ていず、鞄も持っていなかったのでどういう人かは一切わかりません。ただこの状態に気付いていた女性がいて、かばって追い払ってくれたことがあります。そのうちに私も勇気が出て、持っていた学生鞄でガードしたり、押しのけたりすることができましたが、今でもされたことに突然憤りが出たりします。一種のトラウマです。レイプよりはずっとマシですが、男性恐怖症になりました。ヤツに似た顔の人は今でも苦手です。ビジュアル関係のいじめはよくありません、と書いておきながら一度ヤツそっくりの人に出会い、どうしても普通に話ができなかったことがありますのでこれは許してほしいと思います。

 昔は今のように女性占領車両……違う……女性専用車両などはなかった。私の数少ない友人でも痴漢被害にあった人は多いです。通りすがりにキスをされた。胸をもまれた。局部をわしづかみにされた……そりゃトラウマになります。当時は監視カメラなどはありませんでし、警察や駅員に訴えるのも勇気がいりました。痴漢、やりたい放題だったでしょう。

 ちょっと前の話ですが、AVパッケージなどで電車シーンをみかけ、痴漢モノってあるんだと驚いたことがあります。痴漢盗撮モノというらしいですね。「さわられたいの」 といわんばかりのセクシーな女優さんの顔をしみじみ眺める元痴漢被害者の私。いかに好奇心の強い私でも中身は見たくない。こういうのは、フィクションとわかっていても、ある層からの需要が現実にあるということ……複雑な気分になります。

 

 性差別を廃止し、抑圧されていた女性の権利を拡張しようとする運動を「フェミニズム」 といいますが、女性専用車両の出現もその一環で、定着してきたことを私は喜ばしく思います。

 男性は女性をモノ扱いにすべきではない。逆も然り、子どもに対しても同じこと。要は相手の心の動きに配慮も最低限必要なルールというものがあるってことです。

 痴漢ぐらいいいじゃないかと思っている人がいたら、その表に出ない心でその人は犯罪者になりえないが、犯罪者予備軍であることは確か。褒められたことではないでしょう。自覚しろという権利は私には一切ない……ですが、レイプ被害者の嘆きやトラウマの深さもわかってほしいと思います。わからない人、わかりたくもない人も実際にいるので大変難しい問題かと思います。

 最近ハリウッドでもたとえ故人であっても「○○にセクハラされた」 と有名女優、男優が告発しています。抵抗できない子役時代にやられたなど。著名人が先だってこうして告発をしてくれたら、無名の私たちだって声をあげられるようになるでしょう。良い事かと思っています。

 私は先月痴漢憎しのあまり、被害者同士で団結して痴漢を半殺しのメにあわす小説を書きました。が、運営側から強制非表示にされてしまいました。(このサイトではなく、別サイトでの話)私は他人様を不快にさせる意図は全くなかったのですが、通報があったようです。全削除しました。書き方が悪かったのです。痴漢は犯罪です、という車両内での連呼はよく聞いても痴漢にゃ効果なし、みたいな感覚で書いてしまったので……。

 この痴漢の話は別の形でどこからも文句のつかぬよう、かつ十八禁でもない形でお披露目したいと思っています。でも万年底辺なのに、通報する人っているのね……いや、読んでくださったのは確かなのでそれならばどのぐらい不快だったのか、どの文面が一番嫌だったのかの感想が聞きたかったです。そっちの方は書く側としての本音です。通報した人がもしかしたら、この文面も読んでくれているかもというわけで……よろしくお願いします。


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 気軽に書けない話……究極の女性蔑視の行動としてレイプがあります。もちろん犯罪で時として被害者の心をも殺す。戦争が今でも続いている国は相手国の女性へのレイプを奨励しているところがあるそうです。一番お金がかからなくて兵隊も満足させて、かつ敵国女性の心を殺し家族の絆も弱めることができるからだそうです。認めたくはないですが、心理学面では事実そのとおりです。昔は戦争をして勝った国は負けた国の人々を男女子ども問わず奴隷にしました。人権がないのでやりたい放題です。

 でも現在は違います。少なくとも日本はそうではないと私は信じたいです。レイプ被害者もいろいろですが、心の傷が大小なりともできてしまうことは医療従事者では特に心しておきたいものです。

 次に聞いた話。某看護学校の研究発表というのがあり、講師が生徒たちにテーマを考えさせました。病院や施設に協力を仰がないといけない研究もありそれはいいですが、その中の一つにレイプ被害者の研究をしたいから救急科に協力を仰ぎたいというのがありました。内容は被害を受けた後の心理状況の推移をインタビューもしくはアンケート形式でやりたい、と来た。

 興味半分であるのは文面から見受けられ、研究テーマにはあまりないので、ぜひやってみたいと。その生徒の提案をそのまま救急科につなげる講師も講師です。なんら資格もない看護学生にどうして被害者にあわせないといけないのでしょう。被害者も年齢はばらばらで子どももいるのに、それがわからぬとは、いさめることができない講師にも驚きです。講師も元看護師というので余計に驚く。もちろん言下に断られました。医療従事者の講師たる人にもこういう配慮ができない人がいます。

 患者の心に寄り添うというのは一番大事です。しかし性犯罪被害者となればかなり神経を使います。救急科であればとりあえずケガの治療と妊娠と性感染の予防です。心のケアは後回しです。その状態なのに被害者をインタビュー形式でやってみたいからと……一体誰がそんなこと許せますか、応じれますか。学生が意図しなくとも被害者をさらに傷つけてしまいかねないことがわからぬとはその講師もヘンだと思います。

 私はその学生とは面識がありませんが、人の気持ちがわかる看護師になっていますようにと願っています。


 一方性犯罪の加害者は再犯が多いと聞きます。やってはいけないと思いつつ、やってしまった。衝動を押えられなかったという人も多く、明らかに病気です。更生プログラムも収容施設もあるにはあります。海外のように手っ取り早い手段として去勢(睾丸切除等)もあるが日本ではやってません。でも私は痴漢常習者の顔を思い出すたびに日本でもやってほしいと思う。死刑じゃないので、やってもいいと思う。また性犯罪者情報の閲覧を誰でも許可すべきかと思っています。

 私は性犯罪者の対象とするトシではなくなりました。だから今後被害者にはなることはないだけマシですが、痴漢被害にあった時の憤りを思い出すたびに、加害者の厳罰並びに取り締まりをもっと強化してほしいと思っています。



◎◎◎ 第十三話まとめ ⇒  さて愛はどこにある? 愛をさがしますか? もうさがしましたか? これからもさがしますかね。そうだね、生きている間はさがし続けよう。それが人生だもの。  ◎◎◎


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