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三章『~観測者~』

識です!

今回は遅くて申し訳ありません。

では、どうぞ

 五月下旬、いつからだろう灰色になったのは、現実の灰色に吞込のみこまれそうになったのは、彼らは言った『輪環』だと俺は思った『輪環』は『輪廻』より灰色だと、、、

 ごう解脱げだつ、輪廻には同じ傾向があった。魂がが雨と一緒に地上に落ち、草になり食べられて生まれ変わる。それが、永遠ループする。その地獄絵図とまではいかないことではあるがそのループを抜け出すことが目的である。

 幽霊の正体見たり枯れ尾花とは言うが、開けたらなんだパンドランの箱いや、それよりもたちが悪いものだった。現実とはそう否である。現実は否であり、青い鳥が幸福を呼んだり、笑う門には福が来たり、桜だったり薔薇色だったりはしない、そう否であるから。輪環という物騒極まりない箱がそこにありその中では俺らが苦しんでいる。当本人、神様?観測者?は嘲笑あざわらっているのだろうか、無感情無欲の無の塊なのだろうか。俺たちには知るすべはないのである。

 もし、前文で述べたものが輪環も似てるのであればこれもまた、解脱こそが心理であり最高の喜と感と幸なのかもしれない。いや、徳というべきだったかな。

 桜の並木道でそんなことを考えていた。

「現実は否であり良ではなく、灰なのかもしれない。」

 綺麗な桜並木がある坂道、我が校行くのに必須の道である。

「なんて、色なんだ。」

 灰色の道【現実】を無理やり、いや、少しでも抵抗するように咲き誇る花々木々。俺は少し羨ましく思いながら一歩また一歩吞込まれないように【色、現実、道、花々木々などに】強く踏みしめていった。

 その先は、案の定灰色の学校色が他に存在しない。特に生徒の存在しないときにはより一層灰色だ。もし、その場所に輝きを持った者がいるとすれば、その者は観測者か見つけたのかもしれない。

 日曜日午前六時頃の今、その灰色の景色を眺めながら制服で立っていた。灰で、、、、、。

 これ程、着ても着がいのないものは初めてだ。

「閉まっているのか。」

 校門はしっかりロックされており、無理しなければ入れないようにしている。もし、この事態を盗みが知ったら盗む気もせるのであろうかな。

 俺は足と手を力いっぱい踏みしめ力を入れよじ登った。まぁ、普通の人ならそんなに力はいらないのであろうか。

「何もない、な」

 それは、嘘ではなく本当だ。何もなく、ありはするがない。ただの水平ではないが凹凸の零である。すると、その凹凸に変化が生じた。それは私の目を揺らがせたものだったからだ。

 灰色でもなく薔薇色でもないだが色はあり生きている自分より、この世界より生きているそんな者がいた。

「どうも初めまして、郡山さんでしたね?わたくし管原すがわらと申します。」

 そう言い深々とお辞儀をしてきた。ハット帽をかぶりスーツというよりは執事姿の方だった菅原さんは

「私はあなたを待っておりました。」

 俺を待っていた。見た目は少しけている。俺はこんな年?というか老けた人とは会話したことはない。と薄っぺらく濃く厚い記憶から探っていた。

「私とはあなたは初めてですが、私は初めてではなく、また、あなたを観てました。」

 そう彼は言った。明らかに、私はあなたを昔からずっと観測していたと言わんばかりに。だから、私は聞いた重く強く言った。

「何を見ていたんですか!偽りですか、嘘ですか、灰色ですか!」

 菅原さんは少し私を見つめこう言った。

「私は、色を見ました。今のあなたは色がない。しいて言うなら何色にも染まる。だから、少しでも失敗すると灰色になる。」

 俺は驚いた。灰色なのだと思っていた。全ての色が灰色に見えたからだ。彼は続けていった。

「あなたは、何色になりたいのですか?」

 俺は、悩んだ。普通の人なら悩まないだろう。「薔薇色になりたい。」と言うだろう。でも、俺は戸惑った。自分が薔薇色になれるのか、なりたいのか。

「あなたは、いや、菅原さんはどうしてそんなことをお聞きするのですか?」

 期待を含ませながら言った。甘えたかったのかもしれない。だが、菅原さんはそれにこたえようとはしなかった。菅原さんは背を向け先程までなかった杖で地面を二度叩き歩いてこう言った。

「ついて来て下さい。」

 俺はちょっと躊躇ためらいながらも重くもろいものを前に強く動かしていった。

 無言と灰色が続いた果てのないながい永い灰色がおかしくなりそうなほどに、俺は管原さんに聞いた。

「会わせたい人とは?」

 すると、菅原さんは声色こわいろを変えていった。

「来ればわかります。」

 私は再度聞いた。

「どこにいるのですか?」

 菅原さんは

「もう少しした場所に。」

 そう言って、また、会話が止まった。それからまた、無言が続き自分も喪失感を覚えてきたときに前に色があった。薔薇色に近い色が、、、

「着きました。」

 そう言い菅原さんは光のいや、色のさす方に手をやり、さぁどうぞと言ってきた。俺はおそる恐る足を動かした期待や不安など色々混ざりながらも。

 すると、前には少女がいた。いや、女というと語弊があるな、同年代ぽい女性がいた。

「どうぞ、初めまして、色のない迷い人さん。」

 彼女はそう言いこちらに来た。軽い足取りで、俺は重い足を後ろにした。逃げなきゃと思った。

 すると、女性はこう言った。

「色に染まるのが、怖いのですか?」

それを聞き俺は思った。菅原さんとの時に「あなたは何色になりたいのですか?」と言っていた時に、俺が迷ったのは『怖』があったのだと。灰色程怖く絶望はない。でも、色がないと色々染まる。だが、染まったら色なしにはなれず、なりたい色にはなかなかなれない。だからこそ、だろう。こんな時にもなって優柔不断なのか俺は、、、、

 すると、彼女は述べた。

「嫌ならばいいです。しかし、今の現状は変わらない。むしろ、悪化するでしょう。ですが、あなた次第で変わります。あなたは希望なのです。色がないのはあなたぐらいです。灰色のこの場から解脱したいのであれば、、、。」

「あなたは、、、、いったい。」

 すると、彼女は少し悩み少し笑い言った。

「そえですね、、、しいていうなれば」

そして、こう言った。

「観測者です」

次回はこの会話の続きを書こうと思います!あと、もしよろしければ、小説初めて書いたド素人の識に感想をもらえると嬉しいです。

あともう一つ、これと同時進行で文芸部シリーズミステリーもどきを書いてみようと思います。先程序文でも申しました通り、小説初心者それもミステリーをさほど読んでもいないので、もし読まれる方は期待はあまりしないでください。そして、温かい目で見ていただけると嬉しいです。ミステリーでも感想、こんなミステリーどう?などなどの意見も欲しいと思っております。

長くなっても仕訳ございません。最後まで読んでいただきありがとうございます。では、また宜しくお願いします。

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